山と自転車

登山や自転車に関することを綴っています

【2023年春 ロードバイク輪行旅②】しまなみ海道〜ゆめしま海道(今治〜尾道)【尾道 あなごのねどこ 宿泊記】2023.3

4泊6日のロードバイク旅 2日目はしまなみ海道ツーリング

今治スタートでしまなみ海道〜ゆめしま海道を走り尾道に宿泊するロードバイク輪行旅day2、開幕です。

www.mount-road.com

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↑day1まではこちら

初の今治スタート

ほんの数年前までは「いつか行ってみたい」と憧れるだけだったしまなみ海道はかれこれもう4回目になりますが、今治スタートは初めてです。

今治駅前からブルーライン始発点をスタート。

いつもは喜助の湯を目指して最後に走る市街地は今回は序盤の足慣らしです。

今治から10km弱走ると見えてくるのが来島海峡大橋のループ。ここから見ると結構上の方にあるように見えます。

ループを登る途中、巨大な造船所が目に入ります。今まで気にしたこともありませんでしたが、広大な敷地な上にクレーンがたくさんあって見ごたえがあります。

来島海峡大橋

全長4kmに及ぶ巨大な来島海峡大橋。

遠目から見ても浜の水の色が綺麗過ぎる。

大島 外周ルート

最初の島、大島はブルーライン上で最も辛いと名高い、島の中央の宮窪峠を抜けていく今回はのですが今回は敢えてブルーラインを外れ、島の外周ルートを走ることにしました。

来島海峡大橋を渡り切ってすぐ左折すると綺麗な浜があります。

全体的に黒のパーツを多用して引き締まった印象に仕上げたtada車416号機は、同じく黒で統一したバッグ類と合わさってさらに戦闘力を増しています。カッコいい。

春休みシーズンとはいえ平日、しかも王道ルートを外れた浜なので独り占め状態。

ゆるりと外周を走る。距離は伸びますが宮窪峠がパスできるのはラッキー

というわけにはいきません。しっかりと登りがありました。斜度は7-10%ほど。

登り切ると登った長さよりは長いダウンヒル。そしてふと脇を見ればこんな景色。しまなみに来たなと実感します。

伯方島 マリオンオアシスはかた

続いて2つ目の島、伯方島に上陸直後は「マリンオアシスはかた」で伯方の塩ソフトをいただきます。ストップ&ゴーが嫌にならない限りは寄り道しまくるつもりです。

愛媛のキャラクター「みきゃん」の自販機。バリィさん派ですが何度も見ているとこの子もちょっといいなと思います。

伯方島はしまなみ海道の中でも非常に短く、ブルーラインに沿うと30分程度で抜けてしまいます。海風があるからなのか桜は早くも散り始めていました。

大三島 サイクリストの聖地

大三島、多々羅大橋へ。

避けては通れぬサイクリストの聖地碑。しまなみ海道をコンセプトにしたtada車をようやく連れてくることができて密かに感動しています。

多々羅大橋を超えると愛媛から広島の県境をまたぎ生口島に突入します。

生口島のレモン谷

3つ目の島、生口島はレモンの島として知られていて多々羅大橋の接続部には「レモン谷」と呼ばれる場所があります。今回は時期が合っていたのか無数のレモンがなっているのが見られました。これも何気に初めて見ました。

ろんぐらいだぁすとーりーず!× tada車

レモン谷と多々羅大橋。

しまなみロマンでレモン丼

生口島上陸後30分ほど、昼食は「しまなみロマン」へ。前回は定休日でその前のGWは込みすぎていて…となかなか再訪できていなかった場所ですが、今回はさすがに平日とあってすぐに入ることができました。

本場のレモンスカッシュ。ストローまでレモン色というこだわり。

レモン丼とタコ唐揚げ。見た目に反してさっぱりしていてよくわかってらっしゃる。

ブルーラインを逸れて高根島へ

さて、今回4度目のしまなみなので行ったことがないところに行くべく、生口島から高根島(こうねしま)に渡ります。高根島はしまなみロマンすぐそば、レモン色の橋で繋がった小島で1周10kmほどの小さな島です。

まずは外周を走る。堤防が低いのと道路が海のすぐ隣に面しているのとで海が非常に近く感じられ、雰囲気的にはとびしま海道にすごく似ていました。

高根島は時計でいうと4時くらいの位置から入って時計回りに進みます。そして9時くらいの位置からは少し島の内側に入って登り区間が始まります。

そんなにキツくはありませんが結構登らされます。木々の隙間からは無人の浜が見えています。

高根島は厳密に島の外周を1周できるわけではなく、12時方向から島を縦断するように道が続いています。その道の途中から島の北端にある高根島灯台に行けるようですが通行止めの看板が出ています。

どうせ車の話…ととりあえず進んでみましたがどうやら本当に通れない雰囲気が感じられたので引き返しました。

最後は山越えではなくトンネルを通ってラストです。

「トンネルの無効に海が見える」のはこのエリアでは当たり前のようにありますが、私にとってはアニメの世界です。

高根島、大体15時くらいの位置にレモンのオブジェ。もしかすると他に灯台に抜ける道があったのかもしれませんが、初上陸を満喫したので高根島を後に進みます。

生口島からゆめしま海道に渡る

ここから先が今回の旅の核心部で、ブルーラインを離脱して「ゆめしま海道」を走ります。ゆめしま海道は全長10kmにも満たない短い道ですが、岩城島→生名島→佐島→弓削島の4島を渡る道で、因島と生口島の間に位置しています。生口橋を過ぎて洲江港から岩城島の小漕港へフェリーで渡ります。

本数は1時間に1,2本と少なめ。乗船所にあるパンフレット?を見せると自転車は無料になるようで大人1人の150円で乗ることができます。

しまなみ海道に比べると観光地化されていないようで、飲食店などは道中にはあまり見かけませんでした。

全長が短い分、島を渡るのはあっという間です。ここは岩城島の橋手前で

疲労と抗鼻炎薬の副作用で眠気がピークに達したので、ここのベンチで30分ほど仮眠を取りました。

続いての島は生名島。

まるで激坂な岩城橋。橋の中央がピークになっているのは珍しくありませんが、ここまで分かりやすく山型になっている橋はなかなか見かけません。

奥に見えているのが因島です。

それにしても「ゆめしま海道」なんて誰が名付けたのでしょう、名前のセンスが良すぎます。

あっという間に最後の島、弓削島にたどり着いてしまいます。弓削島の上弓削港から因島の家老渡(かろうと)港にフェリーで渡り、しまなみ海道に戻ります。

時刻は16時台で、自転車乗りは私だけでした。

ゆめしま海道を経て因島へ

いつもは夕方に因島にいることはないので、夕日に照らされる恐竜は新鮮に見えます。

因島大橋と夕日。いつもの尾道スタートでは見られない貴重な夕焼けです。

18時頃、寄り道しまくりの走行距離115kmでゴール。この時間帯でかつ平日となると私のような観光客ではなく地元の中高生や住民達が列を成しています。つくづく船が日常の足になっている地域なんだなと実感します。

ゴール地点 尾道

日没後の尾道。

本日のお宿 ゲストハウス あなごのねどこ

今日のお宿は尾道商店街の奥の方にある「ゲストハウス あなごのねどこ」

ここは尾道の古民家を改修して造られていて、その名の通り縦長の町家になっています。

廊下はなんとか人がすれ違えるくらいのまさに穴子の寝床。自転車は奥の庭に保管させてもらえます。

細い廊下を抜けると庭が現れます。

庭の奥にはサイクルラックと洗濯機、乾燥機が置かれています。

庭から振り返るとこんな感じです。写真中央に今回止まった部屋の広縁が見えています。

受付からすぐに共用スペースがあって、このキッチンは好きに使うことができます。

まるでおばあちゃんちな共用リビング。外国人がこたつに入ってmacで作業していたり、寝転がって漫画を読む人がいたり、各々好き勝手に過ごしていました。

共用スペースから廊下に出て激坂階段を登ると

本日の部屋です!本来は2人以上向け、4人くらいは普通に寝られそうな広さがありますが平日ということもあってか普通に1人でも予約が取れたので贅沢をしています。

趣のある「あのスペース」こと広縁。

広縁から先程の中庭が見えます。自転車がすぐ見えるところにあるというのは安心できます。

荷物を置いたあとは風呂と食事を求めて商店街へと繰り出します。尾道商店街はそれ自体が観光地といえるくらいお洒落で趣き深いところですが、夕方には多くのお店が閉まってしまい、飲食店も19時くらいで大半が閉まってしまいます。

まずはあなごのねどこから歩いて10分程、商店街の中にある日帰り入浴も可能なホテル「尾道みなと館」へ。650円、+300円でサウナも利用できます水風呂はありませんでした。。有料のタオルレンタルあり。館内も綺麗で尾道の夜はまたリピートしたいと思います。

 

明日からはビワイチが待っているので酒は飲まないことにして、休養に努めるべく居酒屋でない飲食店を探しましたがなかなか見つかりません。

そんな中見つけたのが口コミも高評価なラーメン店「またたび」へ。

カウンターのみで屋台のような雰囲気を醸し出すラーメン屋でした。

イチオシだというワンタン麺でday2を締めくくります。やはり全く飲まないのも身体に悪そうなのでビール1本だけ注文します。ラーメン屋では生中ジョッキよりも瓶ビールと小さいグラスが良い派です。

 

サンライズ瀬戸、うどんライド、しまなみ&ゆめしま海道ツーリングとサイクリストの夢をもうお腹いっぱいに詰め込んだ旅はまだ続きます。これにて前半戦終了。

さあ、明日からは海を離れてビワイチだ。

ビワイチ編

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