4泊6日ロードバイク旅 4日目はビワイチ後半
ビワイチ2日目は宿泊地の長浜から北上して反時計回りでスタート地点の大津を目指して完走したのちは、京都まで走る大移動です。
↓ビワイチ前半はこちら
2日目は朝から快晴のスタート。
奥琵琶 北湖エリアへ
2日目はいよいよ湖北エリアです。激しい登りはないものの山岳エリアで、冬季には一面雪景色になるというので自然あふれるコースです。しかし初日にも増して何もないな…。
なんと青看板には福井の文字が出現します。確かに琵琶湖北部はほぼ日本海側だもんな…。
ちょうど琵琶湖の最北端付近。何度でも言いますが完全に海です。
湖北エリアは羽柴秀吉と柴田勝家の「賤ヶ岳の戦い」の地で歴史的な名所の一つで、周辺はだいぶ観光地化されているようです。
道の駅 塩津街道あぢかまの里
「道の駅 塩津街道あぢかまの里」は湖北エリアにある補給所。
湖北エリアはしっかり湖に沿って走るとそれなりの獲得標高と距離になるので、ブルーラインに従って進むことにしました。
この一帯は山岳エリアということで、賤ヶ岳トンネルをはじめ複数のトンネルがあります。普通トンネル内では車が最優先で歩行者/自転車路は迫害されていることが多いですが、ここは車線と同じくらいの幅が設けられていて感動しました。さすが初代ナショナルサイクルルートです。
多少のヒルクライムと複数のトンネルを超え、右手にシャワー付き食堂ができたら山岳エリア終了です。この辺りはまた昨日に引き続き琵琶湖要素ゼロの道になります。
どwこwなwのwこwこw
ビワイチとはwww
有名なメタセコイア並木は、湖畔沿いではなく10kmほどビワイチルートから離れたところにあります。案内に従って進むと完全なおばあちゃんの田舎が出現しますます琵琶湖要素がなくなっていきます。
あまりに車が来ないのでこんな写真も撮れます。
直線で思わずスプリントするHT氏。
花粉症は治ったと言っていましたが、これだけ杉に囲まれるとさすがにひとたまりもないようで終始苦しんでいました。奥琵琶エリアからメタセコイア並木までの里山の道は杉がめちゃくちゃ多いので春に走る場合は要注意です。
どこを走っているのか何のチャレンジをしているのか忘れかけた頃、カフェが現れ始めるとメタセコイア並木です。
メタセコイア並木
すごいけどなんか雑誌で見た景色と違う
完全に禿げてるw
禿げてるとはいえスケール感がすごい、そうそう見られる景色ではないので感動はちゃんとありました。自転車乗りとバイク乗りは半々くらい。オートバイのツーリングも気持ちよさそうです。
葉山珈琲メタセコイアGARDEN店
道すがらの「葉山珈琲メタセコイアGARDEN店」で最初の小休止を取ります。
ロードバイク×珈琲×アイスクリーム。やってみると分かりますがロングライドにおけるコーヒーと甘いもの休憩はマジで効きます。身体というより心に。
メタセコ並木を過ぎしばらくするとビワイチルートに復帰します。
西岸も桜並木道で、少し風があったものの平坦フラットな快走路が続いていました。東岸にも増して湖畔沿いにはキャンプ場が密集していました。
道の駅しんあさひ風車村
時刻は13時頃、昼食をどうするか思案していたところ現れてくれたのが「道の駅しんあさひ風車村」。
休憩はここにする?それとm
ここで休む!!
地図にするとこの辺り。綺麗でのんびりできる空間だったのでおすすめです。(なぜかGoogle Mapでは上記の変な名前で出てきます)
カレーセットは1000円で、+350円でドリンクと400円の牧場アイスが付けられます。
この時点で2日目の走行距離は60kmちょっとで、まだ大津〜京都までは半分といったところ。食後は無心で走り続けることになります。
道路が渡れない白髭神社
道の駅から15kmほどで超有名な観光スポット、白髭神社が現れました。
お参りしていこうかと思っていましたが、この道路は交通量が非常に多い上に横断歩道もなく、何なら横断禁止されていて、しばらくタイミングを伺っていましたがどう考えても渡るのは無理そうだったので道路を挟んでお参りしたことにしておきます。
車で来る人々も我々も、行きたい方向は違えど道路を渡りたい気持ちは同じ。無理に渡ろうとしての事故が絶えない場所でもあるとか。
湖畔沿いで写真が撮れるのは自転車乗りの特権です。しかしすぐ脇は車が絶え間なく走るので三脚などは使えません。自撮りしかない場面ではGoProの広角が役立ちます。
接写すると魚眼レンズ風に。
我慢の時間な琵琶湖西岸南部
さて白髭神社を過ぎると昼食も済んでいるし後は目的地を目指すだけになります。ここから40kmほどはせっかくの二人旅なのにロクに会話することもなく淡々と漕ぎました。
・・・
・・・
あのさ…正直言って飽
みなまで言うな
とりあえず大津で足を休めたい、そればかり考えて無心で走ること30kmあまりでようやく大津市の看板が見えてきました。
大津市に入った辺りから、道にブルーラインこそ描かれているものの道が怪しくなっていきます。
…ビワイチ終わった?
は?
振り返ると白髭神社を過ぎてからは一度湖畔を離れると、もう大津のゴール地点まで湖畔沿いに戻ることはなく、鄙びた道と普通の市街地を走るだけでした。
そういえば何かの自転車雑誌で「琵琶湖の西側は未整備」という文章を見たことがあった気がしますが、意味がよく分かりました。写真は一枚も撮っていません。どこでも撮れそうな景色しかないんですもの。
終盤は無心の時間でしたが走行時間5時間ちょっとでなんとかゴールしました。
登りは嫌だけど平坦ってつらいな
ローラー台みたいだったわ
平坦だから楽勝、と思っていたのは過去の話で、なんだか非常に疲れました。正直に言ってめちゃくちゃ辛かったです。登りも辛いですが緩急が付くという意味では必要悪なのかもしれません。それに登ればその分下って休める区間もあります。思えば平坦路を延々と走るロングライドなんて経験はありませんでした。確かに3本ローラーを延々と漕ぐあの辛さに通ずるところがありました。
ビワイチ後は京都へ
これでめでたく念願のビワイチを達成し、あとはボーナスタイム。2日目の宿泊地は京都で、琵琶湖から山科を経て蹴上インクラインへ向かいます。そう、せっかくのビワイチ後なのでおしゃれに琵琶湖疏水に沿って上洛します。
大津駅から京都中心部までは10kmほどで、山科付近で登りがありますが半分は下りなので1時間ほどで上洛しました。登りっていいなぁ。
本日のお宿 We base京都
京都烏丸線、四条駅と五条駅の間くらいに位置するゲストハウス「We base京都」。
京都の中心部に位置し、各方面へアクセスの良いゲストハウスで、当然ながら外国人利用客が非常に多い場所でした。自転車はさすがに室内持ち込みはできませんでしたが、外の鍵付きのスペースに置かせてもらえました。
徒歩15分ほどの町の銭湯「五香湯」へ。ここは500円で入れる上に結構広く、サウナも水風呂もあってととのうスペースがちゃんとしていました。地元の人が多いようでしたが外様だからといって入りづらい雰囲気はありませんでした。
最終日は伏見稲荷観光
迎えた最終日は13時の新幹線で発つ予定だったので、軽く京都観光ライドをしました。
We base 京都から南に5km、20分程で伏見稲荷大社にやってきました。
今まで何度も訪れている京都ですが、コロナ明け&桜のシーズンということで間違いなく過去最高の込み具合です。
ここって日本だよな?
日本人俺らしかいねえwww
クリートを削りながら中ほどまでは歩き回りました。
人生で一番美味しいまぜそば ねこまた
そして昼食は私のリクエストで清水の「ねこまた」へ。
ここは6年前に細君と旅行で訪れた時に入った油そば屋で、私が人生で食べた中で最も美味しい油そばでした。定休日と重なったりで再訪の機会がなく、5年ぶりに再訪を果たしました。
この手の思い出は良い方にどんどん補正されていくので「思ったほどじゃなく感じたらどうしよう」という初恋の人に会いたいけど会いたくないみたいな心境でしたが、その心配は杞憂に終わります。再訪しても今までで一番美味い油そばの評価は覆りませんでした。
ねこまたを出ると新幹線の時間まで残り1時間ちょっとという半端な時間だったので、鴨川でのんびり花見をして締めくくることにした。
京都は学生の頃から必ず毎年訪れていて、いつか移住したいと本気で思っているくらい京都大好きな私。中でも一番好きな場所がここ鴨川であります。観光地は行き尽くしたのでもはや鴨川で散歩して缶ビールを飲むためだけに京都に来たりしています。
ビワイチの感想
ビワイチは想像していたよりずっと辛かったです。平坦200kmを1泊2日とかゆるいわぁなんて思っていた時期がありました。冬の間ロードバイクをサボっていたのもあると思いますが、ずっと平坦路(景色もそんなには変わらない)だったのが大きかったと思います。やはり精神的な意味でも下りで休むという意味でも多少の登りがあって緩急があるコースの方が良いです。100kmで獲得標高1000m前後くらいが個人的にはバランス良く走れると思います。ちょうど甲府-松本ライドがそんな感じで、疲労と達成感のバランスがちょうど良いのです。
しかし平坦で高速巡航するのはロードバイクの基本でもあるので、もっと長距離を乗り慣れないといけないと思う次第でした。
かくして香川うどんライドからしまなみ海道からのビワイチを経て、4泊6日の長旅は大好きな京都鴨川で幕を閉じました。おしまい。
~fin~