山と自転車

登山や自転車に関することを綴っています

【番外編・備忘録】タイ・バンコク旅行記①〜バンコク編〜2024.06.28-07.02

今回は山とも自転車とも全く関係のない、人生初の海外旅行記です。ブログの趣旨に合わないのですが、非常に刺激的な体験だったので自分や家族用の旅行記・備忘録として書きました。

海外旅行など一切興味はなかった

何度か記事で書いたことがあった気がするが、私は海外旅行に全く興味がなかった。学生の頃は海外に行くお金がないゆえの僻みだと言われたこともあるし、自分でも無意識下ではそうなのだろうかと考えたこともあったが、社会人になりある程度まとまったお金を好きに使えるようになっても、やはり海外に興味を持つことはなかった。それどころかさらに登山と自転車旅の行動範囲が広がった結果、日本国内でも一生かかっても行きたいところに全て行くことはできないだろうと思っているくらいだ。

対して細君は学生時代からよく海外旅行に行っていて、結婚してからは事あるごとに一度でいいから一緒に海外旅行に行きたいと言っていた。

俺には日本で行きたい場所がまだまだ無限にある、日本国内でも同じ日数を使わないと行けない山、できない旅もたくさんあるのにわざわざ興味のない海外に行く理由がない、等々。反論を重ねたものの、どうしても一緒に海外旅行に行きたいと信念を曲げない細君に押し切られる形で今回のタイ・バンコク旅行が決行された。

旅行の手配

行程は夏休みを合わせて3泊5日。細君チョイスで

①海外旅行初心者でも行きやすく

②日本より物価が安く

③異国感が存分に味わえる場所

を満たすバンコクに行くことになった。初めはJTBの店舗で全てお任せで予約したのだが、のちにこれがかなり割高であることを知りHISのサマーキャンペーンを使って取り直した。界隈の情報によるとどうやらJTBは比較的高めらしい。

あと個人的には旅行代理店の店舗で言われるがままに予約する、というのはやはり好きではない。彼らが親切ではなくビジネスでプランを提示することも知っているし、比較検討の余地が少なくその場で決めなければならないのも好まない。結局プランを安い順に並び替えてホテルのグレードなどをカスタマイズしてネット上で予約する、国内旅行と同じスタイルに落ち着いた。自分で納得できるプランを組めるのと名の知れた代理店がバックに付いているのと、ちょうど良い塩梅だ。

往復飛行機+ホテル3泊朝食付き(最低ランクから1,2ランク上げた程度だったが、非常に素晴らしいホテルだった)で8.6万円ほど。最初のJTBと比べ5万円ほど安くなった。現地での滞在費も含め、トータルでは12万円ほどの費用であった。

日本国内の最近の物価高が著しいので、場所にもよるが国内で同じ日程で旅行するのと大差ない、もしかするとタイの方が安いくらいかもしれない。

初日 初めて日本国外へ

成田空港からスワンナプーム国際空港へ

「海外渡航は出国審査が大変そう」そんな心配は杞憂であった。国内線の搭乗手続きにパスポートを使って通過するゲートが1つ増えるだけだった。それもパスポートの顔写真と照合しながら渡航目的などを尋問されるようなこともなく、パスポートを機械にかざして通過するだけだ。

遂に私の人生に日本を離れる時が来てしまった。

謎の航空会社、エアアジアX

飛行機はエアアジアXという、聞いたこともない航空会社だった。最後に付くXが怪しさを助長する最悪のセンスだと思う。職場の上司があまりにも怪しんで代わりに調べてくれたことによれば高額の燃料サーチャージ(海外経験のない私からすれば燃料代を別に取るという発想が意味不明である)がかかったり、荷物持ち込みが有料だとか、恐ろしい情報が散見された。けれどさすがは大手HIS、20kgまで無料で預け入れ可能で追加料金がかかることもなかった。

前の座席との間隔は見事にこぶし1つ分

ただし格安航空会社ということで、座席に関してはご覧の通り。普段座れれば上等、屋根さえあれば問題ないという思考で旅をしている私からすれば全然問題ないが、スワンナプーム国際空港までの6時間、深部静脈血栓症になりそうという冗談も人によっては冗談では済まないレベルだ。あと体型によっては物理的に座ることができないと思う。

あと昼食の時間を跨ぐということで1400円課金して機内食を頼んでいた。国内便にはないそれはさすがの私も少し楽しみにしていた。

非常食かと思ったら機内食だった。期待を返して欲しい。

あとは本当に墜落するんじゃないかと思う程に降下と上昇を繰り返したりしたほかは、国内の飛行機と大きな違いはなかった。怪しいのは名称だけなので安心して利用されたい。

スワンナプーム国際空港に到着

遂に外国の空港に来てしまった。入国の際にもパスポートを使った審査が必要で、こちらは少々時間がかかった。有人のゲートでパスポートを提示し、カメラで照合されるとともに指紋の登録を求められた。無事入国したあとは手持ちの現金のうちとりあえず2万円を両替し4000THB(バーツ)ほどのタイ通貨を手にした。ちなみに旅行時点でバーツ=約4円で、バーツ表記はだいたい4倍すると日本円に換算できる。空港ではレートが高いので急ぐ理由がなければバンコク市内で両替する方が良い。(街中であればもう600バーツほど多かった)

空港のフードコート ほぼバンコク市内と同じ相場で良心的

まずは腹ごなしをするべくタクシー乗り場すぐ近くのフードコートに入った。

記念すべきタイ最初の食事

タイのフードコートはプリペイド制が一般的らしく、入口で任意の金額をチャージしたカードを受け取り、店頭ではこのカードを使う。

チャーハン的なもの。75バーツ、約300円である。

空港からホテルまでは約40km離れていて、タクシーか電車を使って移動する。タイのタクシーはあくまで法律上は日本と同じくメーター制が基本らしいが、実際には事前に金額を取り決める流れになる。善良な日本と異なりタイでは基本的にぼったくられる可能性があるためしっかり交渉する必要がある。(といっても言葉も通じないのにどう交渉すればええんじゃい、というのがこの時点での私だった)

スワンナプーム国際空港 Grabピックアップポイント

そこで救世主となるのが配車アプリ、Grabである。アプリ上で出発地と目的地を設定した時点で金額が分かるためドライバーとの交渉も不要な上、クレジットカードで決済できる。アプリは基本タイ語と英語(ドライバーから送られてくるタイ語のメッセージには英語への自動翻訳機能が付いている)で、一部「どこへ行く?」「運転手が向かっています」といった日本語表記もある。運転手の顔や評価も表示されるので安心(読めないけど)だ。

Grab アプリ画面

今回の旅行はGrabが大活躍だったが、この時点では使い方がよく分かっていなかった。「道路が混んでいて大幅に遅れるからキャンセルだ」とドライバーから連絡が来たので仕方なく普通にタクシーを拾うことにしたのだが、向こうの都合でもこちらからキャンセル申請をしなければならなかったらしい。突然ドライバーから電話がかかってきてパニックになった私は細君にスマホを押し付けそちらを見ないようにしてほとぼりが冷めるのを待っていた。

ツインタワーズホテルバンコク

結局普通にタクシーを拾い、500バーツで交渉成立となった。日本で40kmもタクシーに乗ればエライことになるので2000円ほどで移動できるのは破格だ。後から調べたところ概ね相場通りだったようで、運が良かっただけなのか空港前なら極端なぼったくりはいないのか、いずれにせよ相場は知っておくべきだろう。

タイの気候は極端に暑いということもなく、7月初旬の日本と同じような感じであったが、タクシー車内が冷凍庫のように冷やされていたのが衝撃的だった。暑がりには自信がある私だが次元が違う冷やし方だった。このドライバーが抜きん出て暑がりなのだろうと思っていたがどうやら国民性のようで、Grabで拾った全てのタクシーからホテルの部屋まで、ドン引きするレベルで冷房がかかっていた。

ツインタワーズホテルバンコク

ホテルは最低クラスに1万円追加したくらいのところだったので期待していなかったが、非常に綺麗でちゃんとしたホテルで驚いた。私が日本国内で使うほとんどのホテルよりも豪華である。

エントランス

チェックインの際にパスポートの提示と1000バーツのデポジットを求められた。のちにこの現金1000バーツを失ったことが効いてくるのだが、この時点ではまだ「ほとんどカードが使えるだろうから現金を余らせるに違いない」と思っていた。

客室

部屋も十分に広くて清潔。室内清掃など日本と遜色ないレベルだった。自宅を出てから約12時間後、私は異国のホテルに居た。

ずいぶんと遠いところに来てしまった

カオサン通り

移動疲れもあり正直私はもうホテルに籠もっていたかったのだが、細君に連れられるままにカオサン通りへやって来ていた。

カオサン通り るるぶによればディープなタイを味わえる場所らしい。初日だしライトなタイで良いのだが。

ひと目で日本ではないことが分かるカオサン通りは確かに外国に来たことを実感できた。アメ横を煮詰めて客引きを50倍くらい強くした感じといえば伝わるだろうか。

ゲテモノというゾーニングもなく当たり前のように売られていたサソリや虫たち

これまた普通に売られていた大麻

タイではあちらこちらに堂々と大麻を売っている店がある。タイでは大麻が合法化されているが、あくまで医療用に限るので普通に違法である。また日本人が大麻を吸うのは日本ではもちろん、タイの法律でも禁止されている。

まだその辺の露天で売られているものを口にする度胸がなかったので、飲食店の体をなしている適当な店に転がり込んだ。

怪しい西洋人の弾き語りとともに、タイの初夜は更けてゆく。

3buy1freeのLEO 4Lのビールが現れた。

異国の地での緊張感もあり、何はともあれビールを飲むことにした。1本120バーツのタイビールLEOが3buy1freeだと言うので、その通りに注文した。てっきり3本買うと1本タダになるのかと思ったのだが運ばれてきたのは4本のLEOだった。

異国の地での乾杯 温暖な気候もあって楽しくなってきた

タイ在住経験もある上司から「タイに行ったら屋台のビールに入っている氷にあたって三日三晩苦しんで腹が慣れていくものだ」と聞いていたので「Need ice?」には渾身のNO!をぶちかましてやった。

タイに来たら全身が沸騰するほど辛い料理を口に運びひたすらビールで洗い流す夜を過ごしたかった。これは落合尚之氏の漫画「罪と罰」に出てきた描写の1つだ。

「この店で一番辛い料理をくれ」ChatGPTでタイ語に翻訳させ注文すると、生野菜に気持ち程度火を通したサラダのような料理が運ばれてきた。美味いかはともかく求めていた辛さがそこにはあった。ありったけのLEOとともに胃に流し込み、単純なもので私はもうタイが好きになりかけていた。

へべれけになった帰り道、露天でタイパンツを100バーツで買ったところまでは覚えているが、次に意識を取り戻したのは2日目の朝、ホテルのベッドの上だった。

 

2日目に続く

www.mount-road.com

www.mount-road.com

www.mount-road.com