今年4月に参加したAACRで見たTyrellブースの影響によりTyrell FSXを注文していた私。
カラーオーダーをしたため納期に3ヶ月もかかってしまいましたが、先日ついに納車しました!
【祝】Tyrell FSX 納車!!!!!#tyrell #tyrellfsx pic.twitter.com/eizljboMX1
— 上社アイ@山ヤでローディ (@kamiyashiro_i) August 2, 2024
弱小アカウントとしてはずいぶんと反響をいただいて嬉しい限り…。この興奮冷めやまぬうちにインプレしておきたいと思います。
Tyrell FSX R8000組、カラーオーダーモデル
これが3ヶ月待ったマイTyrell FSXです!!!!!(冷静になって見たら背景の手すりが錆びてるのが気になりますが、そんなの気にする余裕ないくらい興奮していました)納車したてホヤホヤなので、何のアクセサリーも付けていない状態です。この独自のストラントフレームが美しすぎますね…。
後ろから見た姿が特にカッコ良すぎる…。
横浜みなとみらいのミニベロ専門店「Green Cycle Station」で購入しました。私の知る限り一番丁寧で詳しくてフランクな楽しいお店です。
8月は週末の納車予定がかなり詰まっていると聞いたので午後休を取ってお店を訪ねました。納車は例によって入念に折りたたみ方法のレクチャーを受けたり仕様について質問したりと1時間ほど要しました。
カラーオーダー
死ぬほど迷って決めた車体のカラーはインスタやTwitter(現X)を参考に、「ビアンキのチェレステカラー」のような色をイメージしたRAL6027という色。ライトグリーンと表記されていることもあります。実際はビアンキのチェレステより青みが強く、パステルカラーの水色という感じです。
ちなみにビアンキっぽい色と空みたいな色というイメージで数週間悩んで決めたこの色はRAL6027という色です。ライトグリーンと表記されてる場合もあります。パステルカラーな水色のイメージでしょうか。参考にしやがれ! pic.twitter.com/WYFbcCb9dg
— 上社アイ@山ヤでローディ (@kamiyashiro_i) August 2, 2024
デフォルトではフレームは1色ですが、追加課金でリアのシートステーを塗り分けています。こちらはただの黒ではなくラメが入ったRAL9005オニキスブラックメタリックという色。光が当たると銀河のように煌めきます。
メーカーの基本設定カラーは「せとしるべルビーレッド」「匠瀬戸内ブルー」の2色で、納期は在庫があれば数週間程度、カラーオーダーの場合は2,3ヶ月とのことでした(2024年5月時点)。
外観 細部について
Tyrell自社設計・製造の折りたたみカーボンフロントフォーク。コンポーネントは現在標準ラインナップから消えてしまったアルテグラR8000です。
Tyrellロゴは空に浮かぶ雲のイメージで白にしました。各パーツが黒なので浮いてしまわないか心配でしたが杞憂でした。
讃岐ロゴとKADOWAKIロゴも白で統一しました。
クランク前方の見慣れないシルバーパーツは折りたたんだ際にチェーンのテンションを適切に保つ役割があります。
折りたたみ機構の要となるシートステーの連結部です。シルバーのピンと反対側のクイックリリースレバーで固定されています。
リアディレイラーとチェーンステー。キャリアを取り付けるダボ穴はありません。外装変速のミニベロは初めてですが、ロードと比べプーリーがかなり地面に近くちょっとドキドキします。
ステムは100mmを選択。根本のレバーのようなパーツは折りたたみ時にステムのボルトを緩めるための六角レンチです。
そしてこの美しいストラントフレームのさらに特筆すべき点はこの溶接部。最初からこの形で生み出されたんじゃないかと思うほど滑らかで美しい処理が施されています。個人的にはよくある溶接痕ボコボコなのも無骨で好きですが、こういう造形が美しいフレームではやはり綺麗に越したことはありません。
tyrellの複雑で美しいフレームによりコンビニ休憩の時アイス置く場所に困らない。 pic.twitter.com/zebOrqAGoZ
— 上社アイ@山ヤでローディ (@kamiyashiro_i) August 2, 2024
このフレーム、こんな使い方も。
続いては定番の赤レンガ倉庫前にて。ブロンプトンを購入した時もここで写真を撮りました。
折りたたんだ状態
私がTyrell FSXを購入したのは「輪行がラクなロードバイク」を求めて。折りたたみ行程はかなり複雑そうという印象を持っていましたが、実際にやってみるとそんな難しくなく時間もかかりませんでした。感覚的にはブロンプトンを畳んで開いてまた畳む、くらいのものです。
地面と接触するチェーンステーは接地部にゴム脚が取り付けられています。
クランクが90度時計回りに回転してくれると飛び出しが少なくなりそうですが、この状態が完成形です。
例のチェーンリング前方のシルバーパーツです。折りたたんだ状態になるとチェーンを引っ掛るようになります。
ステムはヘッドチューブ側でボルトを緩めてこのような向きにします。さらにハンドルを下に回すこともできますが、このままでも十分コンパクトでした。
ブロンプトンとの比較
自宅にてブロンプトンと並べてみました。広角で撮っているのでドロップハンドルが異様にせり出しているように見えますが、そこ以外のサイズ感は概ね実物通りです。
重ねた状態。ちょうど一回り大きいです。
上から。
前から。さすがにブロンプトンと比べてしまうと大きく見えますが、ロード輪行すると考えれば感動できるくらいには十分コンパクトです。
tyrellメインの先人たちは輪行形態が大きいと言っている印象があるけど、ロード輪行がメインだったワイからすると驚異的に小さい。あと軽い。ブロンプトンにさ及ばないけれど、固定の行程もないし予想通りこれは革命前夜だ。 pic.twitter.com/9MMFmrlyRy
— 上社アイ@山ヤでローディ (@kamiyashiro_i) August 2, 2024
輪行袋に入れるとちょっと小さく見えます。これで東京駅から新幹線を使う輪行がめちゃくちゃ捗りそうです…!!
パーツ・アクセサリー類
パーツアセンブル
納車の際に持参したアクセサリー類を取り付けた状態です。パーツ構成についてはカーボンハンドルの「TNI Peloton」片面SPDペダルの「KCNC プラットフォームペダル」を組み込んでいる以外はデフォルトのままです。Tyrellはジャージを着て乗るつもりはなく、普段の中距離移動手段、旅の道具として使うつもりなのでSPD運用にしました。
大幅なカスタムの予定はありませんが、今後はロードと同じカーボンレールサドルのfabric SCOOP PROを組み込む予定です。
余談 Tyrellとカーボンレールサドルについて
この自転車を注文してすぐ、今は無き(国内では)サドル、fabric SCOOP PROをメルカリで手に入れていました。しかしTyrellのホームページをいくら調べても、純正シートポストにカーボンレールが組み込めるのかが分かりませんでした。カーボンレール用のヤグラのオプションもないようなので、ワンチャンそのままいけるんじゃと思いましたが、いけませんでした。やはりカーボンレールに対応したシートポストに交換する必要があります。
ちなみに以前アイブエモーションに問い合わせをして「メーカーとしてはカーボンレールを装着した例がないため回答しかねる」という回答をいただきました。メーカーとしてオプションも用意していないとのことなので、カーボンレール好きの方は注意してください。
アクセサリー
まずはトップチューブバッグ「ORUCASE Top Tube Bag」をチューブ後方に取り付けました。ダボ穴を使ってオルターロックと一緒に固定しています。ORUCASEは主にグラベル向けのアクセサリー類を作っているメーカーで、開閉口がマグネットになっているため非常に楽に物が出し入れできる便利なやつ。容量は1L 。
ハンドル中央にはロードバイクと同じくレックマウント。上部にガーミン+RAVEMEN FR160、その裏側にVOLT800が私の標準スタイルです。
一番懸念していたボトルケージどうしよう問題。トップチューブは走行中に取り出しづらい上、急停車の時に迫撃砲になってしまいます。ハンドル周りにあるのがベストですがステムポーチをつけるとハンドル手前が握りづらくなるのと見た目が少し野暮ったくなる…考えた結果、「リクセンカウル ボトルフィックス」を使ってフォークコラムに取り付けました。
走行感
とりあえず納車後、みなとみらいから自宅の立川まで50kmほど自走した感想です。一言でいうと走行感はフツーにロードバイクのそれでした。平坦なら難なく30km/hくらいまでスーッとスピードが乗ってくるし、ホイールがよく回るので意外にも巡航速度をキープしやすかったです。折りたたみ機構どこ行ったのというくらい剛性感があり、ちょっと強く踏み込んだり坂でダンシングした時によじれたり力が逃げる感覚が全くありませんでした。硬い乗り心地がロングライドでどう効いてくるか、何らかの対策が必要になってくるかもしれませんが「踏んだ瞬間前に飛び出す」私の非常に好みの乗り心地でした。
さてそんなTyrell FSX君ですが早速今年の乗鞍と阿蘇ツーリングに連れ出す予定です。行き先は全国だ!