いざ行かん、小豆島!
こんにちは、仕事を犠牲に「今年はたくさん遊んだなぁ」を更新し続ける男、上社です。今年も例によって遊びまくりの1年間ですが、自転車旅の締め括りは瀬戸内海の小豆島一周旅です!
小豆島は香川県に属する瀬戸内海で2番目に大きい島で、国内のオリーブ生産量の約90%を占めるオリーブの島、そしてからかい上手の高木さんの舞台としても知られる、一周約120kmほどの楽園です。ちなみに一番大きな島は因縁のあの忌まわしき淡路島です。
2位じゃだめなんですか?瀬戸内海に関しては2位の方が良いのです。どう考えても淡路島に行く時間があるのなら小豆島に行くべきです。幸せになりたければ小豆島へGO!
どうやって行くの?
そんな小豆島には本州からの陸路や空港がないため、フェリーで上陸することになります。関東からアクセスする場合は新幹線もしくは飛行機+フェリー。いつものCBNなどかずさんが詳細にまとめて下さっているので下記を参考にしてください!
今回の行程
行きはジャンボフェリー、帰りは高松空港から飛行機にしました。ジャンボフェリーは最速で上陸できる手段、かつ最も旅情を掻き立ててくれる移動手段だからです。帰りは羽田空港から最寄り駅までバス1本の楽さを取って飛行機にしました。
【0日目 10/24(木)】
定時ダッシュ
新幹線で東京駅(20:54)→新神戸駅(11:34)
自転車で新神戸駅→神戸三宮フェリーターミナル(0:00)
ジャンボフェリーで神戸三宮→小豆島坂手港(翌07:30)
【1日目 10/25(金)】
時計回りで坂手港→小豆島ホテルグリーンプラザ
【2日目 10/26(土)】
ホテル→坂手港→なかぶ庵→寒霞渓→オリーブユースホステル
【3日目 10/27(日)】
フェリーで土庄港(12:20)→高松港(13:25)
自転車で高松港→高松空港(約1時間)
高松空港(15:35)→羽田空港(16:50)
小豆島ロードマップ
走行ログ
今回の3日間のほぼ全行程のログ。ほぼ忠実に島の外周をなぞりました。島一周に加えて寒霞渓ヒルクライム&ダウンヒル、そして島の外周をなぞるため引き換えした部分の距離が上乗せになっています。
坂手港からちょうど一周して戻ってきた時のデータは走行距離108km, 獲得標高1574mでした。
小豆島の概要
私見に基づく小豆島の概要です。難易度順=アップダウンのキツさ順に緑、オレンジ、赤、黒でゾーン分けしました。前評判通り、平坦をずっと流す場所はほとんどなく、基本的にアップダウンがずっと続きます。
「忠実に島一周をなぞりたい」という哀れなローディ以外の方は島の東側、特に右下の「ダークサイドオブ小豆島」には近づいてはいけません。走っても走行ログ以外に得られるものはなく、さらに美しき小豆島の見たくない部分を見ることになること請け合いです。坂手港から時計回りに12時くらいまでの範囲で十分幸せになれます。
今回訪れた場所の大まかな所在地です。美味しいポイントは坂手港を基準にざっくり左半分の範囲の外周に詰まっています。後述する星井さえこ先生プランでも主にその範囲を巡っており、よく考えられたプランだと改めて感心しました。
小豆島day0
今回は定時ダッシュ+金曜日有休取得という最強プランで臨みました。私は前世と日頃の行いがカンストしており社会人1年目から一貫して上司ガチャを神引きし続けているので「小豆島に行くから有休を取ります!」以上!
ジャンボフェリーに乗るぞ!
仕事を片付けTyrellくんとキャラダイスのクソデカサドルバッグを担いで中央線で東京駅へ。そして新幹線に乗って新神戸まで、トータル4時間ほどの移動です。今日は寝不足になるし休肝日だなと思っていたんですがまあ無理でしたね。
今回何気に分かりづらかったのが新神戸駅から神戸三宮フェリーターミナルまでの移動。3kmくらいしかないのに高速道路があるせいで手こずりました。
神戸三宮フェリーターミナル
さあ旅のスタート地点にやってきました。ここで相棒と合流です。
今回の旅の相棒は私にとって唯一の自転車仲間にして高校時代からの同級生のHT氏です。フリー素材としてこのブログにしばしば登場し、最近ではごくごく一部の界隈でフリー素材ニキとして知られるようになりつつあり彼もそれを望んでいます。
フェリーターミナルには例のパンフレット。名著にして自転車乗り必携の書「おりたたみ自転車はじめました」「おりたたみ自転車と旅しています」の著者、星井さえこ先生による小豆島旅のパンフレットです!
乗船はまず自動車、自転車(そのままフォーム)の人から案内されます。自転車は輪行フォームにすることで持ち込み料は無料になります。
ジャンボフェリーりつりん
まずは入口。今回はなどかずさんの記事に従い4800円ほどのシングルルームを予約しました。差額2500円ほどで個室でしっかり寝られるようになるのでここは迷う余地がありません!しかもプレミア席という扱いになるのでお風呂が無料で利用できます!
こちらがシングルルームです。自転車を横に置いた上でベッドがまるまる使用でき、十分な広さです。ちょっと職業柄こういう部屋を見ると仕事を思い出しそうになるんですが無視して旅情で上書きします。
船内は古き良き昭和感あふれる装いです。ステンドグラスが最高。
2Fには食事処。夜はAM2時まで、朝は6時くらいから開いています。
売店。ここもなぜだか隠しきれない良き昭和感。
3Fにはゲームセンター。もはや文化財にすべき地方旅館感。
平成初期感、というか子供の頃の家族旅行を思い出します。
3Fには屋外デッキがあり、華やかな神戸の街を離れていく旅の始まり感がたまりません。深夜というのも良し。みんなジャンボフェリーで小豆島へ行け!
小豆島day1
小豆島上陸 坂手港
6時間半の船旅を経て小豆島にやって来ました!深夜便のジャンボフェリーは高松港を経由しますが、日中の便は神戸三宮と直接行き来するので所要時間は3時間ほどらしいです。
自転車旅では久々に見た青空に涙が出てきます。9月の阿蘇、先週の乗鞍スカイラインと連続して雨やトラブル続きだったので、ようやく引き当てました。
うわあぁぁ…
わぁぁ…
あまりの好天と瀬戸内海の幸せな景色に言葉を失いちいかわ状態。ちなみに夫婦揃ってモモンガ推しです。気温は24度ほどで半袖でギリギリ涼しく走れるくらいの自転車乗りが一番幸せなコンディションです。
平日有休!サンキュー上司!!
海辺を走ることを想定して選んだカラーオーダーのTyrellくん。完璧な采配。
フリー素材ニキが写っている写真に限り全てフリー素材なので転載引用クソコラその他諸々歓迎です。
双子浦
坂手から土庄に向かう途中の景観スポット。
景色良すぎやろ
小豆島、サイコー!
オリーブ園 外周をなぞるなら左折
マメイチは海沿いの道436号を道なりに進めば良いんですが島の外周を忠実になぞりたい場合はところどころで分岐点があります。坂手スタートではまずはここ、オリーブ園が目印です。
地図でいうとここ。我々は何も考えず直進し土庄町に着いたところで8kmほど引き返し修正しました。この半島の部分は後半それなりに登りますが交通量も人も少なくて何より景色が良かったです。
カーブの先の海。これが欲しくて海沿いを走ります。
小豆島は半島のように突き出ている地形の範囲は基本的にヒルクライムになります。斜度にして7%以内くらいなので激坂というほどではありませんが、いかんせん回数が多い。ブロンプトンだったら結構しんどそう。
しかしこの半島は苦労して来る価値あり。ほぼずっと景色が良いからです。
邪魔と言っても撮るまでどかないフリー素材ニキ。色恋沙汰とは無縁で来たもののそろそろ婚活を考え始めているそう。変人奇人の類なものの名の通った企業勤めで堅実に貯め込みニキなのでお相手募集。
だから邪魔や!もう撮ったやろがい!
有名になりたい
崖の下には極上のビーチ
地蔵崎灯台
半島の南端、地蔵崎灯台。眺望スポットかと思い行ってみると
はい
解散
後半つまり西側はほぼ下っておしまい。次小豆島に来てもここはまた走ると思います。
BOOKSことぶき
土庄に向かうその途中、右手に現れる元コンビニな感じの書店。ここは「からかい上手の高木さん」で西片が漫画を買って高木さんにからかわれるあの書店です。
エンジェルロード
続いては小豆島を象徴する観光スポット、エンジェルロード。時期によりますが概ね13時頃までは道が現れているそう。
天使のポスト
ニキと顔ハメ♡
などかずさんが一人で近づくとリア充オーラでダメージ100ポイントを受けると言っていたエンジェルロード、確かに基本男女のペアしかいません。男同士で訪れても70ポイントくらい食らいます。
エンジェルロードを俯瞰で見れる丘。恋人の聖地と付いているため野郎同士で登るとダメージ200ポイント受けます。
しかし上からの景色は素晴らしい。恋人の鐘を鳴らす若いカップルを蹴散ら…すまでもなくそそくさと退散してくれました。
小豆島ラーメンhishio
エンジェルロードから少し進んだところ、道すがらに現れた小豆島ラーメン。Googleマップ評価もめちゃくちゃ良いのでここで昼食にします。
小豆島の醤油を使ったラーメン。替え玉1玉無料という自転車乗りに嬉しすぎるサービスもさることながら
最高なのがこのテラス席。何ならエンジェルロードはここが一番良く見えるまであります!
高木さん神社(鹿島明神社)
エンジェルロードを過ぎ島外周沿いに現れるこの神社。入口の時点で「からかい上手の高木さんの舞台モデルになった神社」を大アピール。
この構図でおそらくピンとくるでしょう、そうからかい上手の高木さんOPに登場するワンカットです!
いわゆるアニメの聖地として最も有名なのがガルパンの大洗だと思いますが、ここ小豆島は大洗に負けないくらい大々的に高木さん推しです。それだけ島の人々からも愛される作品なのが伝わってきて良いですね。そろそろ我が地元町田を大々的にプッシュするアニメが現れてほしいもの。
高木さんの通学路(?)
土庄町の外周を終え港の方に戻ってきます。ここから本日の宿グリーンプラザホテル小豆島まではあと数km程度ですが、一旦寄り道です。
アニメの高木さんでは通学路のシーンが多く、景勝地よりもむしろ空き缶投げ入れ対決の自販機とか2人乗りの練習をした空き地とか雨の日の厨二病ムーブをかました道とかが印象に残っているわけです。
ということで様々な聖地巡礼ブログを参考に高木さんの通学路と思われるエリアに寄り道しました。
さすがに通学路カットはそのまま再現しているわけではないらしいですが、適当にスナップするとそれっぽい感じです。
ホテルグリーンプラザ小豆島
15時前にして初日の行程を終えました。坂手港から65km(うち7kmくらい引き返した分), 850mアップでした。
本日のお宿はロケーションが抜群すぎると評判のこちら。
島の西海岸沿いの高台に位置しており、ラウンジやお風呂はもちろん全部屋がオーシャンビューで、どこからでもサンセットを望むことができるというまじやべえホテルでした。
ラウンジ
ロビーのドアをくぐった瞬間からコレモンです。
ソフドリ・アルコールともに自販機が完備。
ど冷えもんまであります。
テラス
つまり風呂上がりにこのテラスで日没を眺めながらビールが飲めるというわけです。しかもロビー横には無料のドリンクバーもあり、コーラも飲み放題。
やはりこちらも圧倒的高木さん推し。
客室
客室は2人+2台の自転車(輪行フォーム)でも十分な広さ。窓を開けるともちろんオーシャンビューです。
食事
食事は仕出し弁当スタイルで、ご飯や味噌汁はおかわり自由となっています。お酒は自販機で買って持ち込むという斬新なスタイル。
サンセット
サウナまで付いたスーパーオーシャンビューのお風呂で疲れた身体を癒やし(大して走ってないけれど)
テラスでビールを飲みながら
陽が沈むのを見届けて、小豆島初日が幕を下ろします。もう既にここから天候がくずれても許せるくらいの満足感。利尻島に続き必ず再訪すると心に決めました。
day2に続く。