すでに初日で圧倒的満足を得た楽園、小豆島旅2日目です。day0-1はこちら↓
小豆島day2
坂手港をスタートし忠実に外周をなぞると昨日のホテルグリーンプラザ小豆島が既に約半分の地点になります。
今日はこの概略図の北側〜東側を経て坂手港に戻りマメイチ達成です。
訪れた場所一覧の主に右半分を巡ります。
俺はモッてる男なんじゃい
初日は晴れ、以降は曇りおそらく雨という予報の中、一度も雨に降られないどころかまあまあ晴れました。山仲間うちで密かに漂う上社雨男説も返上する勢い。
フェリーの朝も早いです。それにしても絵になる。
まずは島の北側の道です。観光地が集まる南側に比べこちらはずいぶんと静かな道のりですが、サイクリングとしては相当に良い道です。嫌にならない程度の登りと景色を眺めながら進める緩い下りが繰り返され、交通量も少ないのでまさに楽園!
基本高台になっているようで眼前に広がる海が広いです。
フリー素材ニキ。高校時代の部活ジャージを今だに使っているくらいケ…倹約家な彼ですが、自転車にはハマっていて最近ディスクロードを納車するに至ります。口癖は「有名になりたい」
ふと脇を見ると釣り人。小豆島は釣り人でごった返すようなことがなく、なかなか絵になります。かくいう私も最近釣りを始めようと思っていて、SHIMANOの提唱するRIDE&FISHを体現したいと思います。
道の駅 大坂城残石記念公園
唐突に現れた道の駅。戦国にわか勢からすると大阪夏の陣、冬の陣でアツい戦場だったことくらいしか知らない大阪城の城石を用いて整備されたという景勝地です。
だから邪魔やねんて
またまた…
小豆島の北東、地図上の右上の辺り
伊豆半島もびっくりなこの山肌。
久々に現れた直線ストレートと
右手にはなかなかいかつい山肌
完全にジオスポットですね。これは前情報がなかったので興奮しました。
福田海岸
島の右上の岬外周を終え、東海岸の福田港のエリアです。
福田港は小豆島と姫路を結ぶフェリーの乗り場です。ただし周囲に観光施設の類はほぼ見当たらず、地元の人が日常の移動手段として使っている港という印象でした。
近づくべからず ダークサイドオブ小豆島
島の右上の岬の登り(ほぼヒルクライム)を終え福田港に下り、あとは東海岸を南下します。そして島の右下の岬、ここが小豆島唯一の立ち寄り無用なエリアです。
地図でいうと福田港から道なりに南下したここ。
直進するルートと右折して岬の先端、大角鼻灯台に向かうルートに分岐するこのポイント。我々は「一周」に取り憑かれた哀れなローディなので極力島の外周を忠実になぞる降車のルートを選択しました。本当にここは島の外周ログを作る以外に意味のない道でした。
ちなみにここを直進するとトンネルがあり、後で出てくるなかぶ庵に続く軽快な下り坂になります。
まずは景観が悪い上にアップダウンが強化され、ヤビツ峠の序盤な感じです。それはつまりヤビツ峠の辛いところだけな感じということです。
眺望と呼べるのは時々木々の隙間から見えるこの程度の景色。これほど労力に見合わないことはありません!
ところどころ木々の切れ間から見えるそこそこ景色は良かったものの、目立つ立ち寄りスポットもないしこれまでの景観を超えるわけでもないので、「マメイチを達成する」という目標さえなければどう考えてもスルーすべきエリアです。
見たくなかった、不法投棄まで。クソッ、クソッ、マメイチなんて忘れてトンネルを進むべきだった。
小豆島終わった?
見たくなかった
大角鼻灯台
それでもなんとかピークに達したようで、地図上のランドマークであった大角鼻灯台の看板が現れました。
既に嫌な予感しかしねぇ!
THIS IS 大角鼻灯台!(侵入禁止) F◯CK!!!!!
島一周のログを引くためと割り切りフリー素材ニキと機材の話をして意識を4次元に飛ばして坂手港を目指します。彼は新車を購入しており、コグスのカーボンホイールをインストール予定とのことで、正式にインプレ依頼をしました(無償)。
坂手港 マメイチ達成!
終盤はなかったことにしたいくらいのダークサイドでしたが、無事にマメイチ達成しました!ここまでの走行データは距離116km(うち7kmは引き返した分)、獲得標高1574mという結果でした。100kmちょっとで1500オーバーは結構キツいですね…。ブロンプトンだと相当キツい…というか私では無理だと思います。
2日かけるゆるふわプランだったから良いものの、何らかの絶望的な理由で1日で一周しなければならないとしたらロードで臨みたいスペックです。
なかぶ庵
無事マメイチを達成した我々。坂手港から数kmの「なかぶ庵」に向かいます。小豆島は「生そうめん」なるものが人気だそう。私の父が小豆島を訪ねた際「今までで食べた中で一番美味い」とわざわざ写真付きでLINEしてきたくらい美味いらしいです。
駐輪場を探していると嫌な看板を目にしました…しかし、しかし、駐車場の案内をしていたおっちゃんが「2人やろ?いけるやろ」と普通に案内してくれて、待ち時間30秒くらいであっさり入ることが出来ました。その後も予約なしと思われる観光客、自転車乗りが案内されていたのでまああまり気にしなくても良いのかもしれません。
これがなかぶ庵の生そうめん。せっかくなので100円高い「オリーブ生そうめん」にしてみました。
!!
!!
今までそうめんって美味いと思ったことないけど
これはマジで美味い
そうめんってこんな弾力出るんか…
これは久々に革命的でした。少なくともそうめん部門においては30年の人生で圧倒的にして絶対的1位確定です。そうめんの概念が変わるレベル。
寒霞渓へ
当初の予定ではday2は坂手港までのマメイチを達成したら宿に直行し、最終日に寒霞渓を攻める予定でしたが、想定より早く(13時頃)坂手港に戻ってきたので、寒霞渓はこの日に組み込むことにしました。
ちなみにフリー素材ニキは日曜出勤という社畜ムーブのためこの日の夕方でお別れです。
この2日間からの明日仕事は無理やな
呪ってやる
寒霞渓は日本三大渓谷なるものに認定されている超絶スポットらしく、全て自力で登ると16km, 700mアップというそれなりのヒルクライムになります(寒霞渓へは東西南北からヒルクライムルートがあり、今回の南ルートがもっとも難易度が低いらしいです)。
今日だけでも700m以上稼いだ身には堪える斜度10%を超えるクライム。ニキは私より30kg近く軽いのでさすがに超軽快に登っていきます。本当に筋トレって登山と自転車において害でしかありません。
寒霞渓ロープウェイ(こううん駅)
寒霞渓へのアクセスは先のデータ通り自走する方法と、途中でロープウェイを使う方法があります。ロープウェイを使うと距離は5,6km程度、300mアップと大幅に楽をすることができます。
俺は実は自力で登ることにこだわりはないのだ
知ってた
あっさり着いた感じですがもうマジで勘弁してくれって感じでしたね。よく考えたら5,6kmで300mアップって気が狂ってますし実際ここから先は斜度が緩い代わりに距離が長かったので、結局ここまでが一番キツいというオチでした。
というか星井さえこ先生はブロンプトンでここまで来たんか…?乗鞍もブロンプトンで登っておられ剛脚説を疑う余地はもはやありません!
何気に初のロープウェイ輪行です。追加料金もなければ特に説明を受けたりすることもなく普通に通されました。フルサイズのロードでも輪行フォームにすれば問題ないことをここに実証しました。
あと楽するためにロープウェイに乗った感じになってしまいましたが、眺望が良くて途中にいくつかの奇岩があったりするので自走できる脚があるとしてもロープウェイに乗るのはおすすめです。
ひよこ岩
左側にちょこんと乗っているひよこ岩。もちろんその形から名付けられています。
たぶんこれはムーミン岩です。
たぶんこれはトトロ岩です。
ところでロープウェイって好きだけど構造が感覚的に理解不能だから苦手なんですよね。なぜこんな重量物がこんな紐で動くのかさっぱり分かりません。
山頂駅の映えポイント
よくある小物を使った映え撮影ポイント。虹色の傘が借りられます。
メモリの無駄使い
なんてこと言うんだ
展望ポイント
山頂駅には展望台。もう既にこの景色が良い…。
坂手の街が一望できます!
坂手港方面ズーム
ロープウェイを俯瞰。なんで落ちないのか分からなすぎて怖い。
なんか登ってない!?本当に合ってるの!?君大丈夫!?
うるせえな◯したろか…(地図見てるから大丈夫だ!)
そう、あとは下るだけと思うと血反吐吐くことになるので要注意。100mアップくらいは登ってからのダウンヒルです。
ダウンヒルは乗鞍最頂部の難易度を10とすると6-7くらい、ちょうど良い感じのダウンヒルです。
小豆島マメイチクライマックス
マメイチ+寒霞渓ヒルクライムを終えて、坂手町の醤油街道の名物しょうゆソフトを食べるべく爆走しました。
しょうゆソフト
あまり美味くないなんて評判もあるようですが、塩分と甘いものを同時に求める自転車乗りとしてはこれ以上ないスーパーフード。醤油の分布が不均一なのか、ただのソフトクリームだったり突然とんでもなく醤油になったり変化が楽しめました。
小豆島酒造カフェ
私もフリー素材ニキも好みは正反対ながらコーヒー好きで、締め括りカフェを探します。しょうゆソフトから少しだけ離れた小豆島酒造カフェを訪ねます。
営業は17時までで、店内はカフェスペースと日本酒の販売所が両立しています。
まるでBarのような非常に心地よい空間
そしてケーキセット(1300円)は目が覚める美味しさ。甘いものとコーヒーは日本酒と酒盗に唯一対抗できる組み合わせ。
夜のお供に日本酒を買うべくお店の方に色々尋ねると飲むのが一番ですよと試飲をさせてくれました。私は宿へ、フリー素材ニキは日曜出勤社畜ムーブにより坂手港から帰路へ、お互いもうライドを終えても時間の余裕があったのでほぼ全種類を飲ませていただき押し歩きで帰りました。
もう行きたいところは全て行ったからここから帰りのフェリーまではただのんびりするだけ、という最強ステータスでday2の夕刻を迎えました。
小豆島オリーブユースホステル
2日目の宿はユースホステルです。立地的には坂手港から土庄に向かってすぐの海沿いにあります。
ユースホステルなので大部屋が基本ですが、空きがあれば2200円の差額で個室が借りられ、1泊2食付きしかも夜は豪華刺身定食で約1万円というめちゃくちゃ良いところでした。高校時代の陸上部の合宿場の雰囲気を思い出しました。
廊下からの眺め
館内案内
エントランス。もう懐かしい雰囲気です。
ラウンジ。共用の電子レンジや冷蔵庫があります。
お酒の販売。小豆島の地ビール「まめまめビール」のほか、先程の小豆島酒造のお酒も販売しています。食事の際は食堂で声をかけて後払いするシステム。ちなみに宿泊料金も含め全てPayPayに対応していました。
共用スペースには最近どハマリ中のキングダム!ちなみになぜか44巻だけが抜けているので要注意。血の涙を流しながらすっ飛ばして読みましたが…。
合宿場として使われることもありコインランドリーも完備。しかもここもPayPayが使えるという素敵な仕様。
続いては食堂です。練習を終えひとっ風呂浴びた運動部員達が集結する光景が浮かびますね…(遠い目)
豪華すぎる夕食
まずは小豆島の地ビールの中でもアルコール度数高めでキレがある、と評判の「きんまめまめ」
そして!これが!豪華夕食!!
魚(魚種は忘れました)のフライに
スズキ鯛その他(忘れました)のデカ刺盛りに
すき焼きという背徳の3点セット。
ニキ見て、豪華刺身定食
これで1万円
もしかして部屋ダンボールハウス?
個室の和室やで〜
襖の中お札貼ってある?
涙拭けよw
部屋は極普通の和室。壁はめちゃくちゃ薄い感じなので注意。窓を開けると当たり前に海が見えます。
正直に言ってそれほど期待してなかった宿ですがめちゃくちゃ満足でした。立地も良いしなんか雰囲気というか空気感がやたら落ち着いたんですよね。ここもリピート確定。
day3 小豆島を発つ
見慣れた436号線とも別れが近い
最終日は雨を覚悟していましたがむしろ晴れました。これで雨男返上確定ですね。
オリーブ公園
土庄港を目指しつつ初日完全にスルーしていたスポットに立ち寄ります。
ここは魔女の宅急便の実写映画の撮影地になった場所だそうです。
辺りは一面のオリーブ
この色合い落ち着きますよね…私服やカバン類オリーブカラー率高めな私です。
富丘八幡神社
初日に寄った景勝地双子浦からめちゃくちゃ登ったところにあるこの神社。
参拝したことのある神社の中で間違いなく歴代1位の超景色です!圧倒、圧倒的!!
正式な参道はおそらく土庄町側から登るこちら。
ここに来た目的はこれ、高木さん御朱印〜(ドラえもん風に)
土庄中学校
高木さんと西片が通う学校のモデルにして作者の山本崇一朗先生の母校でもあるというこちら!日曜だったので通報されず写真を撮ることができました。外から見える廊下にたくさんのサイン色紙が飾られていました。
さぬきうどん来家おいでや
初日エンジェルロードに向かう途中に見かけてマークしていたうどん屋さん。ユースホステルを9時頃に出て寄り道しながらちょうど開店時間の11:30に入りました。
一番人気という肉ぶっかけうどん(冷)と天ぷら達。もうね、週の半分以上うどんを食べて暮らしている私ですが感動しました。ちゅるちゅる系にしてモチモチ系そして絶妙な弾力がそこにはありました。
今回の旅で決めたんですけど、東日本の巨大山域に満足したら瀬戸内海に移住したいと思います。うどん県か、尾道へ…。
土庄港
土庄町は高木さんの本拠地なだけあって推しが強いです。アクスタ買えばよかったかな…
町長さんによるパロディポスター
高木さんフェリー
続いてやどんフェリー
なぜやどんなのか調べてみたんですけど「うどんと響きが似てるから」ですって。ゆるすぎィ!
港のオリーブのオブジェとTyrellくん。ちょうど輪の真ん中に高木さんが来るよう狙いました。
いざ出港の刻。私が乗った12:20のフェリーはやどんでした。高木さんフェリーが良かったなぁ…数少ない悔いです。
初日に泊まったホテルグリーンプラザ小豆島。こうしてみると「洋館事件」な佇まいですね。
まとめ 自転車乗りは小豆島へ行け!
海沿いの絶景サイクリングにヒルクライムに島の形が一望できる眺望、ジオスポット的景観の道、腹ペコを満たす名物料理に海の幸に甘いもの。そう、小豆島は1周110kmほどのコンパクトさながら自転車乗りが欲しいものの全てが詰まっています!
関東圏からでもジャンボフェリーを使うプランであれば早朝に上陸できるため1泊2日でも一周+寒霞渓が余裕を持って堪能できます。ゆえに有休を取らずとも金曜仕事終わり出発→日曜の夜ご飯時には帰れる、という充実し過ぎな週末を過ごすにぴったりな場所!
みんなも走ろう小豆島!