エモい写真が撮れるフィルター
今年の夏の終わりの頃、八王子のヨドバシカメラで細君の仕事終わりを待っていたときにカメラコーナーで偶然「エモい写真が撮れるフィルター」なるものを見かけました。
ノスタルトーン
「アニメのワンシーンのように」でおなじみの人気クリエイターのAkine Coco氏監修のノスタルトーンという名前のレンズフィルターです。私はこの方の、特に田舎の夏の作品が好きで写真集を持っているくらいなので反射的にとりあえず買ってみました。
ノスタルトーンオレンジとノスタルトーンブルーの2種類、いずれもフィルター径のバリエーションも豊富でほとんどのレンズに対応します。フィルター径の小さいものは比較的安価なので単焦点レンズ用に両方とも買ってみました。
巷の評価通りでフィルターとしての効果がより分かりやすいのはブルーで、オレンジはブルーに比べると効果が淡く、シーンによってはほとんど変わらないくらいでした。まだオレンジは使いこなせていないのでまずはブルーの作例をちらっと。
作例
夏に海釣りに行った時の写真です。フィルターの有無で比較すれば良かったですが、単体で見ても結構独特の描写なのは伝わるかと思います。全体的に青く淡いフィルター効果がかかります。
続いては近所で適当に撮った1枚。まさに「アニメのワンシーンのように」な色合いです。ノスタルトーンブルーはオレンジに比べソフトフィルター効果が強くかかり、かつ空の青みが強調されて独特の描写になります。順光で撮るとだいたいどこを切り取ってもこの雰囲気が出せます。
空や海の青を入れつつカラフルだったり彩度の高い被写体を含めるとよりノスタルトーンブルーの効果が分かりやすくなると思います。
味気ない人口建造物もなんとなく優しい描写に。
続いては昭和記念公園にて
愛車のTyrellくんです。
今度はあえて逆光気味に撮ってみましたが、逆光になると非常に強いハレーションがかかり良く言えば幻想的、悪く言えば白飛びしまくりの写真になります。
手軽に試せて面白いかも
なかなか写活ができず作例は少なめですが、フィルターとしての効果が分かりやすいので身近な街を適当に撮るだけでも結構面白かったです(同時に買ったオレンジは効果がマイルドで使いこなすのに試行錯誤が必要という印象)。フィルター径にもよりますが50mm前後の単焦点レンズであれば比較的試しやすい価格帯、かつ消耗品でもないので持っておいても良いかもしれません。これじゃないと撮れない写真がある系のアイテムです。
ノスタルトーンブルーは夏の空や田舎の景色なんかにすごく良いですが、冬の寂しげな景色を撮るとどうなるのか非常に気になるところです。また写真が溜まったら記事にしたいと思います。