
最近SNSで日本百名山制覇を目指すことに賛否分かれる論争が繰り広げられているのをしばしば見かけるけれど、やはり百名山は素晴らしい景色や体験を味わえることが多いし、何よりその地を訪れるきっかけになるので百名山はいいぞと言いたい派。
スタンプラリー登山を良く思わない気持ちも分からなくもないけれど、別に自分が楽しければ何でも良くない??みんな他人の動向気にしすぎじゃない??迷惑さえかけなきゃもっと自分本位でいいんじゃない??
day1はこちら
day2 剣山登山
ということで四国に2座あるうちの東側、徳島県の名峰剣山。山の北側から入るメジャーな見ノ越ルートで登ってきた。
山行データ・アクセス
登山口となる見ノ越は麓の街から山道を40km、約1200mほど標高を稼いで進んだ先のかなりの山奥にある。しかしながら最寄りの貞光駅から登山バスで1時間半ほどで運んでもらえるので公共交通機関でのアクセスも悪くない。
www.town.tokushima-tsurugi.lg.jp
運行間隔から、滞在できる時間は4時間半くらい。極端に登るのが遅いとか山頂で物凄く時間を使わない限りはちょうど良い時間設定だと思う。脚に自信がなければリフトを使いましょう。

バスと言っても通常の路線バスではなく、羽田空港近隣の駐車場からの送迎バスのような、ワンボックスカーをベースにした車なのでおそらく15名程度が限度だと思われる。またスペースもさほど広くはないので大荷物は難しそう。
私は帰りは自転車で自走するつもりだったので輪行袋に入れたブロンプトンと一緒に乗車。混んでいたら駅に置いていこうと思ったけれど、乗車率は半分いくかどうかだったので普通に乗せてもらえた。しかしブロンプトン以上の大きさのものはさすがに物理的に厳しい気がする。

剣山山頂からその先のジロウギュウまで登り、ジロウギュウ峠から周回して戻るルート。
山行記録
前泊地の阿波池田駅からローカル線で約30分、貞光駅にやってきた。

高校が近いのか、地元の高校生たちが大勢降りていくのを眺めながら7:50分の登山バスを待つ。登山者は私を含めて10名ほど待機していた。
見ノ越

道路の幅が車1台分しかないところがあったりやたらと曲がりくねっていたりのなかなかハードな山道に揺られ登山口に到着した。こんな辺境の地なのに朝9時過ぎの時点で駐車場は9割がた埋まっていた。

見ノ越ルートはそもそもコースタイムが短いけれど、片道1000円のリフトを使うと西島駅までワープできるので山頂まで1時間ほどで立ててしまう。これは子連れ山屋にうってつけ。
隣の剣山自然情報センターでは動物の出没状況などが見られるほか、山の動物達の剥製が飾られている。

リフトと反対方向の道路側に少し歩くと剣山登山口。鳥居をくぐって階段を昇るところからスタートする。

スタートから台風一過のこの青空。本当にこの趣味はいくら入念に計画しても結局最後はここの運で決まる。最近は行いが良いのか雨男を返上しつつある私。



全体を通して斜度がゆるく気持ちの良い森林浴という感じ。犬や子どもを連れているパーティもしばしば。

上空から見ノ越の駐車場。柵のところにブロンプトンを停めてきたけど、盗まれていないことを確認。

リフトは駅のホームにあるような座面の簡易的なもので、これはこれでスリルを楽しむという面白さがありそう。

非常に不安な佇まいの橋。
西島駅

リフトの終点の西島駅。森林限界を超えることはない山域だけど、視界がひらけているので眺望は抜群。



西島駅から山頂までは①大劔神社を経由して山頂に向かうルート(青)②ジロウギュウ峠に出て稜線伝いに山頂に向かうルート(黃)がある。①で登るのが一般的で早ければ1時間を切る。子連れでゆっくり登っても1時間版くらいで着けると思う。



西島駅から先も道の雰囲気は大きく変わらない。斜度も増さず、むしろ標高が上がって少しだけ涼しくなってくる。
大劔神社


「天地一切の悪縁を断ち現世最高の良縁を結ぶ」とな⋯文言がすごい
剣山山頂ヒュッテ



頂上直下のヒュッテ。森林限界を超えたかと錯覚するような景色で、屋外の休憩スペースもあって非常に良い感じ。
屋根の上では布団が干されていた。ダイブしたい。

もう山頂Tシャツは水晶岳に登るまで買うまいと思っていたのだけれど、最近気に入っているモンベルのウィックロンだった上にデザインが良かったのでつい買ってしまった。阿波踊りをするクマたち。

ヒュッテ脇の階段を登るといよいよ頂上だ。
剣山山頂



山頂は広々していて美ヶ原や車山高原を思わせ、全方位パノラマビューが広がっていた⋯





山頂標識。
ジロウギュウへの道


山頂からジロウギュウの眺め。抹茶パウダーをふりかけたような美しい山容に刻まれた登山道にテンションが上がる。遠征してきた甲斐があるというもの。当初は山頂からそのまま引き返すピストンのつもりだったけど、これを見て歩かないなんてもったいなさ過ぎる!

ということでジロウギュウへの縦走開始。コルの部分から大劔神社を巻くようにして別ルートがあるのでそちらから周回して帰ることにした。
ジロウギュウ峠

ここが分岐点。剣山山頂方面を見ていて、帰りはここを左に曲がって西島駅に出るルートで周回する。

分岐点からジロウギュウ。
ジロウギュウ山頂

こういう道は本当に歩いていて気分が高まる一方なので30分くらいであっという間にジロウギュウに辿り着いた。


ジロウギュウから剣山山頂方面。

剣山に向かう稜線はジロウギュウのそれに比べると山肌が見えていたり植生の違いで色がある。ジロウギュウが抹茶ティラミスならこちらは宇治金時という感じ。


ジロウギュウから先にもさらに稜線は続いている。あと4時間くらい追加すればこれを全部歩いて見ノ越に戻る大周回ルートも楽しめるようだ。

そして下山路。ジロウギュウ峠から大劔神社を見上げるルートで西島駅まで周回する。以降は同じ。
ダウンヒル下山

下山時刻は13時ちょっと前。一息ついたら13:45の下山バスにちょうど良く接続するけれど、せっかくブロンプトンと旅をしているので昼食をとって自走下山。ここの峠の茶屋は大盛りのざるうどんが900と立地的にはかなり良心的だったのでオススメ。

誤算だったのが完全に下りオンリーではなかったこと。乗鞍みたいに漕がずに貞光まで下れるかと思いきや序盤数kmは普通にうっすら登りだった。行きのバスで寝ていたのがまずかった。
自走下山は3000円のバス代がカットできる他に麓で温泉に寄れるというメリットがあった。貞光駅まで残り7kmくらいの地点にある木綿麻(ゆうま)温泉。読めるかァ。ここは500円で入れる割にサウナや水風呂、2種類の内湯があったりしてなかなかに良かった。どうせすぐまた汗をかくのだが、高松まで電車で2時間の移動が待っているので一度さっぱりしておくのは大いに意味がある。

再び貞光駅に戻った後はローカル線を2本乗り継いで琴平に移動する。

琴平からことでんというこれまた可愛いローカル線に乗って高松まで移動する。
今宵の宿はこれまた安い順に並び替えて選んだ丸美屋みたいな名前のホテル。トイレが共同という点さえ許容できれば、大浴場ありコインランドリーあり徒歩圏内にスーパーありフェリー乗り場まで自転車で15分ほどとなかなかコスパに優れる宿であった。

1ヶ月に3回くらい訪れる絶対にラーメンを食べたい衝動が来たので近くにあったお店で夕食に。帰りはスーパーで翌日の朝食を手配した(最近のコンビニの値上がりにうんざりしているので旅先でも出来る限りスーパーを利用している)。
次回、直島女木島男木島巡り編に続く。