
社会人になって初めて自分で購入した車のジムニーシエラ(JB74)ですが、気づけばローンが終わり2回目の車検を通過し6年目になりました。走行距離は47000kmほどで概ね年間1万キロのペースで乗ってきました。
アウトドアを除くと実用性はほぼ皆無ながら人気は衰えず、2025年4月には待望の5ドア仕様のジムニーノマドが発売されますます気になっている人も多いと思い、使用感を書いてみたいと思います。
ジムニーシエラ購入の理由
学生時代に乗っていたミライースで冬の八ヶ岳蓼科山にアプローチした時、坂の途中でスタックして動けなくなって同乗者と協力してなんとか動かして脱出したことがありました。その時にどんな状況の登山口にもアプローチできる車を買おうと決意しました。その後山にのめり込んで行く過程で、具体的には厳冬期の美濃戸口から赤岳山荘までの林道を進める車を買うことにしました。
私も細君も地方都市である山梨のライフスタイルに慣れていたので、車は1人1台が当たり前で結婚後もそのスタイルのまま暮らせるエリアに住んできました。よってファミリーカーという観点で選ぶ必要がなかったのでデザインと走破性重視でジムニーシエラを選びました。もし将来的に子育てにも移行できる車という観点であればフォレスターを選んでいたかなぁと思います。

仕様と使用感
私のジムニーシエラは5速MT、JLグレードで購入価格約200万円でした。性能面の簡単な使用感をまとめます。
<シエラにした理由>登山で高速道路を使うことが多いので排気量が多い方が楽だろうと思ったため。
<実際の使用感>100km/h程度であれば軽自動車に比べ明らかに楽だと思います。エンジン音はそれなりにうるさいですが車内の会話は問題ありません。120km/hを超えるとだいぶやかましくなり、風圧の影響を非常に強く受けてふらつき易くなるので巡航速度は100~110km/hくらいがベストでしょう。登坂においてもよほど速い車相手でなければ2速で十分追い越しをかけられるパワーはあります。
車体の大きさや重量は基本的には軽ジムニーと大きく変わらず、室内空間も同じ広さです。外観はフェンダーの分シエラのほうがやや横幅が広がりますが、狭い山道や町中で実用上の影響が出るレベルではありません。
従って高速道路の使用頻度や維持費のみで選んで問題ないかと思います。
<MTにした理由>①私は元々車の運転は退屈で好きでないのでMT車なら少しは退屈が紛れて面白いかなと思ったこと②趣味性の高いクルマなのでレバーをガチャガチャいじりながら運転するイメージが湧いていた、ことからMT仕様を選びました。
<実際の使用感>①についてはギアの変速などもう無意識にやっていますが、確実にATよりは運転は楽しいと感じます。ATと異なりMTでは任意のギアを自在に使えるので、慣れると車体を操りやすいです。高速の追い越しで3速にキックダウンする時とかは気分が上がります。
ということで今後もMT車に乗り続けたいと思いますが、そうは言っても一番退屈な高速道路ではほとんど5速固定でAT化するのでここは当てが外れました。
<JLグレードの理由>MT車を選んだくらいなので質素なアナログ装備で良いやと思ったことと、JLグレードの鉄チンホイールの方が無骨なイメージに合っていたことです。
<実際の使用感>友人が軽ジムニーのJCグレードに乗っていますが、クルコンは意外と便利そうでした。鉄チンホイールは気に入っていますが処分にお金がかかるので、JCグレードのアルミホイールの方が長期的には良かったかなと思います。後悔するほどではないですが、今なら敢えてJLにすることはないと思います。
レビュー
一般道の走行感について
走行感については、悪路走破に特化した車なので一般道や高速道路の走行は決して快適ではありません。足回りが非常に柔らかいので、道路沿いの店から道路に出る時のちょっとした段差でトランポリンの如く弾むように揺れますし、ちょっと速度がある状態で曲がろうものなら横転しそうなGを感じることになります。
低速での加速性能については見た目の割には速い印象ですが、高速巡航時例えば80km/hから100km/h超の加速などは鈍いです。回転数も上がるので6速目が欲しくなります。高速道路は基本90-100km/hで巡航するのが安定しますし燃費的にも良いです。また、空力性能を一切無視した真四角かつ車高のあるボディは横風の影響を非常に強く受けるため、海沿いやベイブリッジを走る時にはハンドルを取られることが多いです。
よって、悪路性能が不要で街中の一般道でしか乗らない場合はかなり快適性の低い車と言わざるを得ません。まあ、ジムニーに快適性を求める方がおかしいし、ジムニーを選ぶ時点で趣味性を重視しているはずですが、試乗はちゃんとした方が良いでしょう。
燃費について
私の場合平均燃費は13.0-13.2km/Lで、ガソリン満タン(タンクは40L)からランプが付くまでの距離はだいたい450km前後です。燃費は一般道なのか高速道路なのか、そして速度でかなり変わり、個人的な最高記録は浅間山登山で湘南から高速道路90-100km巡航したと時で、往復470km走ってまだメーターが2目盛り残っていました。よって満タン状態では燃費の良い運転かつ高速メインで500~600km、一般道主体で450kmほどと考えておくと良いと思います。
悪路の走破性について
ジムニーはSUVというよりガチのオフローダーなので走破性については何の不満もありません。砂利道や急勾配の山道でも難なく走ってくれます。山梨に住んでいた頃には膝くらいの深さの川を渡ってみたこともあります。

そして一番期待していた雪道ですが、このくらいの雪の山道であれば4WDモードにするまでもなく走れてしまいます。他のメンバーのフィットなどはスタックして登れなくなったりしましたが、こちらは全く影響なし。

おそらく一番雪深い時に走ったのがこの時、2022年の2月頃の大雪直後でした。タイヤの下半分は埋まる深さの雪で、道を走るというより雪に突っ込んでいってかき分けながら進むような状況でしたが、スノータイヤ+4WDモードでなんの問題もなく走破できました。
またよく行く山域で言うと南八ヶ岳。健脚なら夏場は美濃戸山荘から日帰りするのはそれほど難しくありませんが、厳冬期に赤岳や硫黄岳の日帰りを考える場合、日没までの時間と安全マージンを考えれば赤岳山荘まで車で行けることが必須と考えます。美濃戸山荘から赤岳山荘までの林道は4WD+スノータイヤ+金属チェーンが推奨されている区間で、急登もあるため行ける車は限られる道で、私は具体的には厳冬期にこの道を走破するためにジムニーシエラを選んだのですが、今のところ金属チェーンを使うことなく普通にアプローチできています。(とはいえ万全の状態で進入すべき道なので次からは金属チェーンを履いた状態で入るようにします。)

ジムニーシエラの収納力について
ジムニー/ジムニーシエラは一応4人乗りですが3ドアかつラゲッジルームがほぼ無いので、後部座席を畳んだ2人乗り状態が基本になると思います。決して広くはないスペースですが、工夫しながら詰め込むことでルーフトップ収納を使わず、最大で男4人装備込みで冬山登山に行くことが可能です。テトリスのように頭を使う必要こそありますが、工夫しだいでロードバイク2台以上の荷物を乗せることだってできます。

これは初めて乗鞍に自転車を積んでいった時の写真です。天井のイレクターパイプは定番DIYで後にネットを使って天井収納にしています。助手席を倒すとほぼフルフラットになり、車の全長に近い長さの収納スペースが生まれます。さすがにホイールを履いたままでは乗りませんが、前後ホイールを外せばフルサイズのロードバイクは多少の余裕をもって収容可能です。ちなみに助手席を使えるようにした状態でも1台ならなんとか入れられます

これは引っ越しで所有している自転車を全て運んだ時の写真です。先程と同じ置き方で、よく見ると今度は左半分だけでロードバイク2台を収容しています。

固定が甘いとたまにリアディレイラーがフロントガラスにコツコツ当たったりしますが、概ね視界も塞ぐことなく収容はできます。

これは夏に山梨に酒飲み仲間3人でキャンプに行った時。乗員の膝の上などもフルに活用しています。走行中にはザックを抱きかかえるようにしてもらって左窓、左ドアミラーの視界を確保しました。

後部座席には1人分のスペースを設けなければなりませんが

こちらもその膝の上スペースを使い拷問のようにすることで多量の荷物を収容しました。ちなみに積載物によって後方の視野が妨げられる時には、後付けしている後方カメラの映像をフロントミラーに表示することでバックウィンドウの視界を確保します。

こちらはおそらくジムニーシエラの積載量の限界の挑戦、男4人+4人分の冬山登山道具です。

先ほどラゲッジルームはほぼ無いと言いました。あれは嘘です。成人男性の靴を1足横並びに置けるくらいの幅はあるので、ザックのように押しつぶせば変形するものであれば無理が効きます。2人分の登山靴をラゲッジルームに置いて、その上にザックを2つ並べてバックドアで押しつぶすように押し込んでいます。
後部座席横のザックですが、ROK strapsという堅牢な伸縮性のある荷締めベルトで壁に押し付けるようにして固定しています。このROK strapsは車内に備わっているネジ穴に取り付けた金具に固定しています。車内DIYで一番役に立っているのがこのROK strapsです。簡単な割にマイバスケットが動かないように固定するなど普段の生活にも役立つのでおすすめです。長さは450mm~1500mmのモデルがベストです。


後部座席に男2人が座って、最後に車両左側にもザックを押し込みます。上記写真の赤矢印の部分がキモで、この15cm弱ほどのスペースは座面とは別にせり出しているのでザック1つくらいは収容可能です。もちろん乗員の快適性などという概念は封殺する必要がありますが、このように工夫することで物理的には十分な収納力を発揮します。
車中泊性能について
ジムニーと言えば決して広くはない車内の割に車中泊ユーザーが多いのが特徴です。

これは1月の八ヶ岳天狗岳に登るため、前日夜に登山口に来てその場で車中泊した時の写真です。助手席と後部座席を倒すだけでほぼフルフラットになるので、その上にマットなり布団なりを敷けばすぐに車中泊可能です。
助手席が凹んでいるので厳密にフラットにするにはクッションなどをかますかベッドを自作するか、フルフラットになる専用のシートを購入するなどの対策が必要ですが、個人的にはたまに車中泊するくらいなら許容範囲内です。

続いてこちらは友人達とグルキャンした時の写真です。テントを張るのが面倒だったので一面銀マットを敷いて細君と2人車中泊にしました。ヘッドレストは意外と邪魔になるのでヘッドレストホルダーを取り付けることをおすすめします。
また吸盤式のシェードを各窓に取り付けて遮光およびプライベート空間を生み出しています。これは道の駅とかでちょっとした休憩をするときなどにも使えるので、持っているとジムニーの遊びの幅が広がります。
アクセサリーについて
あとはエクステリアを中心にアクセサリー類も紹介しておきます。
ドアグリップポケットベース
ドアグリップをちょっとしたポケットに変えるアイテムです。

画質の荒い写真ですが、ドアグリップとドアの隙間に差し込むポケットで、スマホやガムなどの収納ができるようになります。

私はここにETCが使えない有料道路用に100円玉と500円玉を入れた巾着を入れています。
キーホールカバー

これは両ドアのキーホールにマグネットで貼り付けるカバーです。一応鍵穴の泥づまりを防ぐためというジムニーならではのアイテムですが、ほぼドレスアップです。

比較すると結構印象は変わります。安いので試しやすいのも良いところ。
リンク
リアデフォッガーカバー
両面テープで取り付ける、リアドア内側の電熱線の配線のカバーです。デフォルトだとここがむき出しになっていて、過積載した時に荷物に引っかかって断線したりしそうで嫌だったので付けました。

シーエルリンク リアラダー
ドレスアップ&ルーフトップ収納へのアクセスのアイテムです。リアラダーは無メーカーの1万円程度のものから数万円の有名メーカー製のものまで玉石混交ですが、無メーカーの安物は寸法がおかしくしっかり取り付けられないとか気づいたら折れていたといったレビューが目立ったので、少々値は張りましたがカスタムパーツに定評のあるC.L.LINK製のものを選びました。

意外と実用性もあってルーフトップに荷物を積載する時に結構役立ちます。ガタつきもなく安心感があります。ちなみに構造的にドアのヒンジに負荷をかけることになるので右側にしか付けられません。

リアラダーはこういう四角い車にはよく似合います。
自転車積載のもの
以前記事を書きましたが、私は自転車を分解することなくルーフトップに積載できるキャリアを使っています。車に直接ではなくベースキャリアに取り付ける仕組みなので、例えばルーフボックスやスキー用のキャリアなどと付け替えて運用することができます。
inno ベースキャリア
まずは土台となるベースキャリアとバーです。私はこのベースキャリアに下記のラックと自転車キャリアの2つを取り付けています。
タイヤホールド2
自転車の前後輪を挟むようにして固定する自転車キャリアで、フレームに触れないのでカーボンの自転車にも憂いなく適応でき使い勝手も良いです。詳細は過去の記事にて。
inno エアロラックシェイパー
一般的なルーフトップキャリアのスリム版で、先のタイヤホールド2と2つ並べて取り付けられます。寸法的にはキャンプブームの頃に流行った、無印良品の頑丈収納ボックス大がちょうど2つ縦に並んで乗せられる大きさです。
ジムニーシエラに5年乗ってきたまとめ
良いところ
見た目がイカしてる
空力性能なんて一切無視、とても令和に出た車とは思えない時代逆行ぶり。今どきこんな四角形の車が存在していることが貴重といえる。どんな良い車も見た目がダサかったら買わないし愛着も湧かない。逆に見た目が好きだったら多少の欠点は目を瞑れるというもの。
MT仕様がある
激減し続けているMT車。特に国産SUVカテゴリーではジムニー/ジムニーシエラとCX-5くらいしか選択肢がない残念な現状。みんな、こういう無骨でかわいい車をレバーガチャガチャしながら乗るの楽しいぞ!
運転時の視界が良い
車高が高いこととピラーが立っていることから視界は良好で、車体がコンパクトなので車の大きさを把握して動かしやすい。
小回りめっちゃ効く
この車、横から見るとまるでチョロQのフォルムなんですよね。林道や渓流のアプローチでコンパクトボディが光ります。あとほとんどの一般道で切り返しなしで転回できるので道間違えてもリセットし放題。
どんな道でも深い雪でも心配不要
一番の強みですから当然。これでアプローチできない登山口はないでしょう。
思ってたよりはちゃんと走る
前述の通り決して快適な乗り心地ではないものの、オフロードしか走れない特殊車両ではないので一般道で普通に使って何も困ることはない。快適ではないだけだ。
思ってたよりは長距離も苦にならない
100km/h以下なら高速走行は快適に走る。段差がなくて揺れも気にならないし。以前は軽自動車に乗っていたので1500ccの余裕を感じられる。視界の良さやコンパクトな取り回しの良さは安心感と旅先でのストレス軽減に有用。
思ってたよりは燃費が良い
この空力ガン無視真四角オフローダーでリッター13km以上走ればむしろ十分燃費が良いと言って良いと思う。市街地オンリーで燃費的に最悪な運転をしてもリッター12kmは走ってくれる。こんな車はリッター10km切るもんだと思っていた。ちなみに軽ジムニーは+4~5km/Lほど高燃費で、高速だとリッター18kmほど出ることもあるそうな。
思ってたより荷物が乗る
前述のとおりです。工夫と試行錯誤の手間を惜しむべからず。ぎりぎりテトリスで鍛えられた世代ですからね私は。
物理的には4乗+荷物も可能
いざとなれば可能。さすがに友人から文句が出て自分の車なのに後部座席に追いやられたことがあります。しんどいですが立ちっぱなしの満員電車に比べれば天国です。そういうマインドセットがだいじ。
車マウンティングとは無縁でいられる
安いし内装も無課金ユーザーな佇まい。それでもジムニー乗りにはジムニーでなければならない理由がある。どんなに金を持っていようと、日本の交通事情で悪路走破性能に特化したいならジムニーを選ぶのが正解なのである。こんな車他にある?外車や高級車、そうした安直な金の世界とは別次元でいられる。車界のApple Watch。
悪いところ
基本的な乗り心地は悪い
スーパーの駐車場から出るだけでトランポリン。食パンが落ちた音がする。卵は無事だろうか。自分は好きで乗ってるから良いけれど、荷物と同乗者に気を使う。妊娠中の細君とか、その義両親とか。
3ドアであること
収納力とは別の話でやはり3ドアは不便極まりない。ジムニーの一番の不満はこれ。後ろに人を乗せるのはたまのイレギュラーなのでいいとして「ちょっと荷物を後ろに置いておく」がいちいち面倒。かといって通勤用の重量級リュックを助手席に置けばシートベルトしろセンサーがうるさい。この点に限ってジムニーノマドが欲しい。
風の影響を受けやすい
横風が強い日の西湘バイパスとか横浜ベイブリッジはやばい。MTなので基本片手でハンドルを握っているため持ってかれそうになる。そこにトラックが猛スピードで横を抜けようもんなら横転するんじゃないかってシビれる。
ルーフトップ収納に脚立が必要
車高が高いのでルーフトップへのアクセスが悪い。自転車は慣れと筋肉で脚立なしに積載する術を確立したものの、頑丈収納ボックスを使ってキャンプに行くぞ、とかするとさすがに脚立なしには詰め込めない。収納を増やすためのルーフトップなのに余計な脚立を積まなきゃならないのが腹立たしい。
おまけ:これから買うならジムニーノマドなのか
予約開始から電光石火の早さで受注停止になり納期5年と発表されたジムニーノマド(現在は生産体制が強化され短縮)は、当然我々ジムニー乗りにとっても気になる存在なわけです。実車は外観しか見たことがありませんが、YouTubeなどで見るとちゃんと実用的な後部座席になっていて、ラゲッジルームもずいぶん広くなっているようです。個人的にはロングホイールベース化と100kg重量増により高速走行の走行感が気になります。かなり良くなってるんじゃないかと予想しています。
車体が大きく(正確には長く)なったことは、ドアミラーの開閉スイッチをドアではなくセンターコンソールに付けてまで車幅を小さくしているジムニーという車においては重大な事件ですが、それはハンターや林業従事者などガチの人々にとっての話。
一般人からすれば、獣道に入っていけるコンパクトなオフローダーよりも、運転席に座ったまま後部座席に人を乗せられて、いちいち車の後ろまで行ってリアドアを開けなくても買い物袋を後ろに置ける5ドア車の方がどう考えても使いやすいわけです。
その点で言えばジムニーノマドはジムニー/ジムニーシエラの上位互換と言うべき存在。果たしてノマドが天下を統一するのか。ジムニー/シエラはオワコンなのか。
私的、ジムニーノマドを買うべき人
①3人以上で乗ることが多い人
これは絶対適応です。ジムニーノマドジムニー/ジムニーシエラの後部座席は一応乗れるというだけで、前席との間も狭いし乗り降りも大変で日常になったら毎日イライラすることになります。もしも夫側のジムニー愛で嫁子供にジムニー生活を敷いた日には離婚待ったなし。何年乗っても「慣れたから5ドアと別に変わらないよ?」とは絶対にならないと断言します。後ろに人を乗せたければ迷うことなくノマド一択です。
②見た目が好き
ジムニー/ジムニーシエラよりもジムニーノマドの方がバランスが良くて好きなんだ!という人もその感性を大事にノマドを買いましょう。チョロQみたいな愛らしさが私は好きですが、車としてのバランスはノマドの方が良いと思っています。スケールフィギュアとねんどろいどならどっちも買えますが車はそうはいきませんからね、より好きな方を買うべきです。
③釣り人
ここ数年で釣りを始めましたが、尋常じゃなく荷物が多くて自分でも驚いています。主に磯の餌釣り(フカセ、カゴ釣り等)をやるのですが、釣り道具自体とクーラーボックス、帰りの着替えやらで大人2人+2人分の荷物が限界です。仕掛けによっては無理なこともあります。
特に釣りは竿という長物が付き物なので、登山道具と異なり工夫しても物理的に無理なことが結構あります。ルアーマンなら2ピースロッドとか使うのでもっと難しいかもしれません。よって釣り人は積載容量というより空間の長さを重視してノマドを推奨します。
ジムニー/ジムニーシエラでいいんじゃねって人
上記に当てはまらない人は敢えてジムニーノマドにする必要性はないかなと個人的に思います。つまりソロで乗ることが多く助手席にもう1人乗せるかどうか、そして後部座席は非常時に使えれば良いという非釣り人。これに該当する人は多少荷物が多くても工夫すればどうにでもなります。2人分の普通の旅行の荷物とお土産くらいじゃ何の苦労もないし、テント泊縦走と帰りの着替えに靴に温泉セットも2人分なら入らないことは絶対ありません。
もちろん使い勝手が良いかというのは別問題で、当然5ドアの方が使いやすいに決まっていますが、ノマドとシエラもしくは軽ジムニーの価格差はこの”使いやすいがためだけ”の課金としてはパフォーマンスが悪く思います。
むしろジムニー/ジムニーシエラがいいと思う人
やはりこのコンパクトボディが必要な人。前述のようなガチの人々を抜きにすると、私が浮かぶのは渓流釣りをする人、あとは何だかんだ言って登山者です。渓流釣りは狭い山道を進むのが基本で、獣道のような林道に入ったりしますし、山道に路駐することを考えると車体は小さければ小さいほど有利です。山菜採りなんかをする人も同じ理由で小さい車の方がいいですね。
登山者は多くの場面で渓流釣り人ほどシビアになる必要はありません。奥まった山々でもアプローチルートはかなり整備されていることが多く、特に関東中部圏のメジャーなエリアであればどんな車でも問題ないでしょう。普通にランクルとかCX-80とかが入ってくることもザラなので、ジムニーノマド程度じゃ何も苦労しないでしょう。それでも”なんだかんだ”登山者を含めたのは例外があるからです。ここで詳しくは書きませんが、私自身、登山に関連してジムニーシエラのサイズだったからこそ出来た、という経験が何度かあります。
もしも自分だったら?
もしも自分だったら?をまとめてこれで最後にします。
もしも当時にジムニーノマドがあったら?
→ジムニーノマド。理由はこの5年間で3人以上で乗る機会が結構あったこと、引っ越しの回数が多かったこと(もう少し積めたら…が多かった)、釣りをするようになったこと、子どもが生まれたこと、です。ノマドなら新たに車を買い足さずそのままファミリーカーに移行できただろうからです。
もしも今から初めてジムニーを買うとしたら?もしもジムニーシエラが壊れたら?
→いずれにしても軽ジムニー。現在私には子どもが居ますが、すでに細君の車をファミリーカーに買い替えているので、自分の趣味&通勤カーとしてだけ考えれば良いです。3人以上で乗る機会がこれまで以上に増えることはないですし、釣りも1人で行くことが大半なので積載容量は必要十分です。子どもが生まれたことで高速での遠征機会は維持〜減少する見込みな上、若い頃のように高速をぶっ飛ばしたくならなくなったので、90km/hベースで安全に走れれば十分です。シエラにすることで外装が厚く安全性が増す…とかでもないので、燃費と維持費の観点から軽ジムニーでいいかなぁという感じです。
長くなりましたが誰かの参考になれば幸いです。