山と自転車

登山や自転車に関することを綴っています

【サクッと聖地巡礼】響け!ユーフォニアムが大好きなので京都府立莵道高校と大吉山に行ってみた2021.9

響け!ユーフォニアム

ひぐらしのなく頃にをきっかけにアニメ・二次元の世界の住人となった私ですが、そんな二次元界隈の人間の例に漏れず京アニこと京都アニメーションが手掛ける作品はどれもこれも神アニメだと認識しています。そんな京アニ作品の中でもぶっちぎりに大好きな作品が京都が舞台の吹奏楽部の物語である響け!ユーフォニアムであります。

その魅力は京都アニメーションお得意の作画の美しさ、吹奏楽部経験者としてはあまりにもリアル過ぎるあれやこれや、ストーリーの完成度、脇役も含め魅力あふれるキャラクター達…と語り尽くせないほどです。特に楽器の輝きや登場人物たちの細かな表情の描き方、コンクールメンバーの選出やソロパートを巡る個人個人の多様で複雑な心境やそれに伴う部活全体の空気感の演出、そして何と言っても黒沢ともよさん演じる主人公、黄前久美子の上手く喋るより先に感情が溢れてしまう若さ・等身大の高校生の演技は何度も鳥肌が立ちました。

このまま続けると2万文字くらいユーフォを語って終わってしまいそうなのでこのあたりで落ち着いておきます。

聖地巡礼 

時はとある西日本の自転車旅の帰り道、訳あって京都に半日強ほど滞在する時間が生まれました。京アニとかユーフォ抜きにしても私は昔から京都が大好きで数え切れないほど訪れているので主要な観光地にはもはや用はありません。さらに今回は一人なので趣味全開で京都滞在ができる貴重なチャンスなので遂にユーフォ聖地巡りをしました。

舞台は抹茶で有名な京都府宇治市。京都中心部から南に直線距離で13kmの場所に位置していて軽いサイクリングがてら訪れるのにちょうど良い距離感になっています。時間的に宇治のスポット全てを巡ることはできなかったので、北宇治高校のモデルとなった京都府立莵道(とどう)高校、そして久美子と麗奈の密会現場の大吉山と久美子ベンチを訪れました。

北宇治高校 京都府立莵道高校

まずは北宇治高校のモデルとなった京都府立莵道高校です。宇治駅からは2kmほど離れていて、住宅街を抜けた高台の上に位置しています。

注意しなければならないのは実際に生徒達が通う高校であって聖地巡礼のスポットとして開放されている場所ではないということです。校門の前でサクッと写真を撮るくらいが常識的な範囲だと思います。

前述の通り高校は高台の上にあるのでじわじわと登りながら向かっていきます。住宅街の坂道を登っていった先にあり、どう考えてもロードバイク乗りが通るような場所ではないので不審者として通報されないか心配になってきます。この日は休日でしたが部活動で登下校する高校生がちらほら居たので、自販機の前で永遠に飲み物を悩んでいるフリをしながらやり過ごします。そんな私の心配とは裏腹に、一眼レフを肩がけしたローディが居ても彼らは一瞥もくれません。おそらく慣れているのでしょう。

アァ

北宇治高校にようこそ!

北宇治高校と愛車の写真が撮れるなんてもう思い残すことはありません。第一話であすか先輩指揮の下で微妙なクオリティの歓迎演奏をしていたシーンが目に浮かびます。一人旅はこの感動を分かち合う相手がいないので、傍から見ればゴツいカメラを担いだ男が一心不乱に校門を見つめ立ち尽くしているヤバめの構図です。校舎から女子高生が出てきたのを契機に正気を取り戻し、急いで次のスポットに向かいます。

大吉山

続いてはあがた祭の夜、久美子と麗奈が密会する”特別になりたい山”こと大吉山(だいきちやま)です。こちらは宇治駅の近くにあるので、莵道高校から宇治駅に向かって進み宇治橋の手前で道を逸れるイメージです。

山と言っても整備の行き届いた遊歩道で、15分も歩けば山頂に着けるので普段着とスニーカーで十分です。

道は木陰が多くよくならされていて、SPDシューズなら特に歩きづらくもなく登れます。

視界が明るくなって建物のようなものが見えてきました。

見てください響け!ユーフォニアムが過ぎるこの景色

標高は低いながらも宇治市街が一望できてなかなかの眺望です。

宇治橋方面ズーム。
大吉山は作中のシーンとしてもかなり印象深い場面なので感激です。アニメで見た景色そのまんまというのは特に心に来るものがありまして、聖地巡礼を趣味にする気持ちがよく分かります。

宇治橋

あろうことか橋の上に立って満足してしまい橋自体の写真を撮りわすれました。”上手くなりたい橋”こと宇治橋です。久美子が上手くなりたいと涙を流し叫び走る屈指の名シーンの舞台です。

宇治橋からの景色。

久美子ベンチ

最後は第1期のオープニングでおなじみ久美子ベンチこと久美子ベンチです。大吉山から宇治橋を渡り、宇治川沿いを歩いていくと現れます。

詳しい位置を知らなかったので試しにGoogle Mapで久美子ベンチと調べたら出てきました。

川沿いにはベンチが点在していて、久美子ベンチは一番奥に当たる本当に何の変哲もないベンチです。他のベンチが空いているのにこのベンチには行列ができているという非常に奇妙な光景でした。ユーフォ知らない人からしたらめちゃくちゃ気味悪いだろうなぁ。

久美子ベンチといえば、な2カット。ファンからするとあまりに脳裏に焼き付いているカットなので何も知らずに散歩していて出くわしても絶対に気付けると思います。

せっかくなので愛車とともに。

 

今回は半日ちょっとしか滞在時間がなかったので京都駅から宇治まで自走しスポットを巡り、最後は宇治駅から輪行して京都経由で帰路につきました。今回訪ねた場所は全て宇治駅から徒歩圏内で近隣にまとまっていて訪ねやすい上にユーフォを象徴する場所たちなので、短時間でのプチ聖地巡礼にとても良いと思います。界隈でない人と一緒でも宇治を訪れたついでに回れる範囲なので敷居も低いと思います。

短時間ながら非常に満足感の高い聖地巡礼でした。