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【厳冬期登山】冬は低山歩きが楽しい!赤城山、日帰り登山 黒檜山登山口ルート2020.1 

厳冬期こそ、低山が楽しい

これは私に登山の楽しさを教えてくれた師匠の言葉です。夏場は暑い、虫が多い、と苦しい低山ですが、厳冬期になると危険箇所が少なくて風も凌ぎやすい条件の良い雪山に変化します。我ら山仲間は百名山ハンターが多いので、2020年最初の登山は日本百名山でもある赤城山に決定しました。

赤城山登山

パーティは私、師匠、KW氏、AI氏の4名です。赤城山はカルデラ湖の大沼を取り囲む、黒檜山1827mを主峰とした外輪山の総称であり、榛名山、妙義山と並んで上毛三山と呼ばれている群馬を代表する山の一つです。

黒檜山登山口駐車場よりスタート

無料の黒檜山登山口駐車場からスタートします。途中の道はしっかり除雪されていますが凍結箇所が目立ったためスノータイヤは必須です。四駆でなくともアクセスできそうですが、斜面はそれなりに急で友人のヴィッツが何度かスリップしたので注意が必要です。

ほど良い斜面の登山道

大沼を左手に見ながらしばらく歩くと登山道に到着します。ここまでは平地です。多くの人は初めからアイゼンを装着していましたが、我々は師匠の方針で斜度がきつくなるまではノーアイゼンで望みます。彼は危険箇所がない道ではあまりアイゼンを履かせてくれません。歩行技術を養うため<面倒だから、という感じです。

標高2000m以下の低山は春先はまだ良いものの、夏になると草木と虫で不快になりがちなので足が遠のいてしまいがちですが、厳冬期にはそれらの欠点は影を潜め、雪のおかげでかえって歩きやすくなったりします。当然雪山として見ても滑落で命の危険につながるような場所はほとんどないため、安全かつ手軽に雪山を楽しもうとすると群馬あたりの低山は非常に良い選択肢になります。都内や神奈川くらいだと雪が少なく雪山としては微妙なことが多いので。

運動強度的には登山というよりはハイキングです。斜度きつくなく獲得標高も600m程度。軽アイゼンもしくはアイゼンなしのストックオンリーでも登れそうです。

低山ながら雪量は豊富

低山とはいえ北関東、なかなかに雪深いです。群馬の冬は風が強く冷たいことで知られますが木々のおかげで登山中は爆風に煽られることもなく快適に進むことができました。

山頂近くの赤城神社。

赤城山(黒檜山)山頂

登り始めて1時間ほどで黒檜山山頂にたどり着きました。山頂自体はパッとしないところにあって別に絶景スポットがある低山あるあるです。山頂から少し歩いた先に眺望スポットがあります。

絶景スポット

山頂から少し進んだ絶景スポット。開けており多くの人が休憩や食事をとっていました。360度パノラマとはいかないものの関東平野が一望できて景色はなかなかのもの。標高が低くても遮るもののない関東平野なので遠くまで景色が見られるのがこの辺りの山域の良いところです。

この一際白く目立つ山は谷川岳。

冬山といえばエビの尻尾。もっと標高の高い稜線上でしか見られないものと思っていましたが、群馬の空っ風を生み出す山だけのことはあって見事な出来栄えです。

樹氷。青と白は雪山の象徴。

帰りはピストンではつまらないので駒ケ岳方面に縦走して下山しました。山の魅力は標高では語れないなとつくづく思います。低山ながらしっかり雪山の魅力を楽しめて、関東平野を感じられる名峰赤城山。所要時間も短めなので草津とか伊香保あたりに旅行ついでに登るのも良さそうです。冬の群馬は魅力がたくさんあります。