山と自転車

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【残雪期登山】谷川岳、日帰り登山天神尾根ルート2020.3

あおいとひなたの約束の山 谷川岳

ヤマノススメに登場する山の中で最も特別な山。それはあおいとひなたの約束の山、谷川岳。天神尾根ルートで日帰りで登ってきました。

歩行距離:10.8km

行動時間:6時間3分(うち休憩1時間57分)

獲得標高:949m

世界で一番死者を出している恐怖の山、谷川岳

日本一でなく世界一というのだから驚きです。登山に興味がなくともその情報は知っている人も多いくらいで、谷川岳に登ったというと驚かれることもしばしば。しかし死者が出る危険ルートは一ノ倉沢というクライミングルートの方なので一般登山客にはあまり関係ありません。さらに今回の天神尾根ルートはロープウェイを利用するので獲得標高も大したことなく、さらに終始稜線歩きのみというお手軽登山です。

パーティは私と師匠、KW氏とMT氏の4名です。皆大学時代の同期でMT氏とは卒業ぶりの再開でした。例によって各地から道の駅で集合して乗り合わせるスタイルでしたが、なんと私が登山靴を忘れるという致命的なミスをしてしまい自宅に寄ってもらうことになりました。そのロスにより結果的にオキの耳へ登ることができなくなりました。

こうならないように玄関に登山靴を置いていたのにも関わらず見事に忘れました。平謝りしながら皆の話を聞くと師匠ですらドアノブに引っ掛けておいた道具を忘れたことがあるらしいので今後は自分を信用することはやめようと思いました。

谷川岳ベースプラザからロープウェイへ

谷川岳ベースプラザに駐車しロープウェイを利用します。この時期はスキー客と登山客が半々くらいです。ロープウェイを降りるとすぐ谷川岳天神平スキー場になります。

ロープウェイを降りてすぐに見える、猫耳のような双峰が谷川岳です。スタート地点が高いのですぐそこという感じです。

トマの耳(左)とオキの耳(右)

ロープウェイを降りてすぐのこの斜面、あとは谷川岳肩の小屋手前の斜面が斜度がきついところですが、トレースは十分ついています。

終始景色の良い稜線歩き

道は山頂に向かって1本道になっているので、視野さえあれば迷うことはなく進めると思います。ところどころでバックカントリーをする人たちがいて道なき斜面に滑走痕が見られます。

途中一箇所だけ鎖場がありました。この時期だと岩肌が出ているのでアイゼンが引っかかって苦戦しました。

肩の小屋手前の斜面

スタート直後と並んで斜度が上がる、肩の小屋手前の斜面です。

谷川岳山頂から続く稜線。

谷川岳 肩の小屋

そして肩の小屋です。ここまで来ると登りはほぼ終わりで山頂はすぐそこです。山頂方面に進むと最初に着くのはトマの耳。

谷川岳山頂 トマの耳

谷川岳 トマの耳1963mです。雪深いイメージの谷川岳も3月下旬ともなると雪はかなり少なくなっています。

トマの耳から見たオキの耳。写真右方向に雪庇が張り出しているのがよく分かります。遠目に見ていると雪庇の上に立っている人が居て肝が冷えます。。

天気が急変しやすい

谷川岳は日本海と太平洋の分水嶺で気候が厳しいことでも知られています。日本海と距離が近い上に太平洋側には遮るものがない関東平野が広がっているため、双方から湿った空気が流れ込むので山に沿って上昇し雲が発生しやすくなっています。ということで1日中晴れていることは殆どないのがこの谷川岳で、この日も昼食を取っているとあっという間に雲が発生し、オキの耳方面は全く見えなくなってしまいました。

天候と時間(これはほぼ私のせい)の関係でオキの耳登頂は諦めてトマの耳で終了し下山しました。天候が変わりやすいことは注意が必要ですが、基本的には道に迷ったり滑落する危険箇所があまりない、安心して楽しめるルートでした。距離・体力的にも一般的な登山の範疇なので天候さえ良ければ雪山入門にも良いかもしれません。残雪期谷川岳でした。