山と自転車

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【瑞牆山黒森コース】瑞牆山キャンプ&日帰り登山2019.10【みずがき山自然公園キャンプ場】

山梨を出て湘南に移住して半年が過ぎ、都市部の生活はそれなりに便利で楽しいのだけれどもどうしてもアウトドア要素が足りません。キャンプにも山にも行きたい!ということで1泊2日で両方やってしまおうと計画。

瑞牆山の麓にある「みずがき山自然公園キャンプ場」で1泊のキャンプをして、その翌日に瑞牆山を登頂して帰ってくるプランです。

後から振り返って、結論から言うと今回のキャンプはいわゆる闇キャンプだった可能性が高いです。自家用車でアクセスしてオートキャンプが楽しめるこのキャンプ場ですが、林道を抜けてくる必要があり、降雨や降雪状況によっては閉鎖されるようです。この日はタイミング的には台風の直後でしたが、通れない道や通行止めの看板などはなかっため何も疑問に思わず登ってきました。

受付の小屋が閉まっていて困っていたところに先行していたキャンパーが「今日はタダで張れるよ」と教えてくれたので予定通りのキャンプ登山にしたのですが、振り返ればおそらく先行者の誰かがゲートを開け、本来は休業しているここでキャンプをしていた可能性が高いです。

まあ、いずれにしても確証はないのだけれど。

ということでやってきたのはみずがき山自然公園。曇っていて山頂は見えませんが、瑞牆山の岩肌が見えています

さっそくテントを張ります。ファミリー用のものは持っていなかったので、先日の涸沢テント泊から買い替えた山岳テント「ニーモ アトム2P」のデビューです。

www.mount-road.com

キャンプの翌日のday2、瑞牆山登山開始です。以前登ったのは瑞牆山荘から富士見平小屋を経由する最もベーシックなルートでしたが、今回は黒森コースで登ることにしました。

黒森コースはみずがき山自然公園をスタートして、瑞牆山山頂からは富士見平小屋を経由して下山する周回コースで、距離が長いため人が少ないです。以前のメジャールートでは2時間くらいでお手軽に登れた瑞牆山ですが、今回はかなり過酷な登山になりました。

見てほしい、槍ヶ岳かと思うようなこの急峻な形を…。

瑞牆山荘からのルートに比べると距離が長いせいかあまり人気がなく、この日同じルートを辿っていたのは3組ほどでした。

天狗が休んだとかの伝説がありそうな巨大岩。

渓流のすぐそばを登っていく場所があって、やはり富士見平小屋からの道とはかなり様相が異なります。台風の直後で道がかなり崩れていて、大木が道を塞いでいたり、明らかに橋が流されていて渡れそうにない場所がありました(近くの大木を使って無理やり渡った)。

多少晴れ間が射してきたが、山頂の気配はありません。

緊張の川渡り。

滝の真下を通過したり

濡れた岩場を通ったり

巨大な岩を支えたり

倒木の上を歩かなければ進めなかったり…。

手軽に良い景色が見られたという理由で瑞牆山を選んだはずなのに、完全に選択ミスでした。地面の状態が良くない上に斜度も結構きついので、細君はほぼ完全に心が死んでしまっていました。

頂上直下。比較的安定した道でもこのくらい。元々それなりにしんどいルートと思われますが、やはり台風の影響が色濃く出ていて非常に過酷でした。

クタクタになりながらも登頂開始より3時間強、なんとか山頂に到達しましたがこの空。残念ながら眺望はほぼゼロでした。細君と来ると天気が残念なことが多いのは偶然か…。

一刻も早く外界に下りたそうにしていたので、昼食をパッと済ませて下山します。下山は富士見平小屋経由のルートなので打って変わって歩きやすくなりました。

やはり以前の記憶と比べるとだいぶ道が荒れています。台風の影響はこちらのルートでも大きいようです。

「何これつっかえ棒?」の場所。

以前はちょろちょろだった川もしっかりした水流が認められました。

休憩込みで7時間、黒森コースの周回で下山しました。台風の影響抜きにしても、あまりこちらのルートは無駄にしんどいので登る必要はない気がします。富士見平小屋からサクッと良い景色を眺められるのが瑞牆山の良いところだと思っているし、それで足りないなら金峰山も登れば良いし…。

良いところとしては人が圧倒的に少ないところと、滝が見られるところ、川のそばを歩けるところ。また道自体が変化に富んだ登山道なので、静かに自然を満喫しながらガッツリ登山をしたいならば良いのかもしれません。

ということで初の試みのキャンプ×登山。

この記事を読んだ人に伝えたいのはタープとテーブルはキャンプなら必需品だということ、台風後は道や施設が通常状態と異なる場合があるので下調べの重要性が増すということです。

参考に、過去の瑞牆山荘スタートの瑞牆山登山記録。

www.mount-road.com