山と自転車

登山や自転車に関することを綴っています

【日本百名山】大菩薩嶺日帰り登山 上日川峠スタート2019.9

山梨県北東部に位置する標高2057mの大菩薩嶺は、日本百名山の一つに数えられる眺望に恵まれた山で、1600mまで自家用車でアクセスできることから首都圏の日帰り登山者から人気を博しています。

私が大学の頃に後に山仲間となる友人らに誘われて、高尾山の他に初めて登ったのがこの大菩薩嶺でした。アクセスが良くハイキング感覚で登れる割には眺望が良く、我らが師匠は山に引き込む際にはここにまず連れてくるのだと言います。私はその時には山にハマりませんでしたが、何人が落とされてきたか分かりません。

さしずめ遊び人が女の子を落とすとっておきのレストランのような、そんな大菩薩嶺の日帰り登山です。

大学卒業と同時に湘南に引っ越したので、卒業以来初めての古巣山梨訪問となりました。天気予報は非常に微妙でしたが、笹子トンネルを超えて甲府盆地に入ると青空が目に入り勝利を確信しました。コースタイムが短いのでスタートは無理せず、朝9時半に登頂開始。スタート地点は上日川峠の駐車場で、混んではいたものの駐車スペースはまだ空いていました。

スタート直後に鹿と遭遇。人の多いエリアだけに逃げ出す様子もなく悠々としていました。

歩き始めて30分もすると視野が開けてきます。

のんびり歩いていてもスタートからわずか1時間で稜線に出てしまいました。最近荒天続きだったのでこの好天はもはや感動的です。

この山だらけの視界が懐かしい。

日川ダム

山頂方面に歩みを進めると若干の岩場が出現します。

岩場と言ってもこのくらいなのでスニーカーで十分歩けてしまいます。

雲の向こうには青々とした富士山の姿。盆地からはてっぺんしか見えませんが、この標高からだと結構下の方まで見えます。

甲府盆地の町並み。石和〜甲府方面を見ていて、一番奥の山脈が南アルプス、その一つ手前が甲府と山梨市を隔てる愛宕山です。

絶景の稜線歩きのあとはまた森の中に入ります。実は最高峰の大菩薩嶺自体は森の中にあるので眺望は殆どありません。ピークを踏んだ後は景色の良いところまで引き返します。

天気も良くて気候も穏やかで、久々にゆっくり山頂の景色を堪能しながら今日の山飯。「山と食欲と私」よりポンカス丼&一度やってみたかった山焼き肉です。肉は凍らせて持ってくると山頂に着く頃にちょうど良い感じに自然解凍されます。

気の済むまで山頂の眺めを楽しんで下山。かなり長めに休憩・食事をとっても往復5時間ほどでした。下山中もそこら中に鹿がいて、湘南では感じられない自然を久々に味わえました。近くて辛くなくて景色が良い大菩薩嶺。登山デビューにオススメです。