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【2023年春 ロードバイク輪行旅①】香川うどんライド 高松〜丸亀〜今治【喜助の宿 宿泊記】2023.3

4泊6日のロードバイク旅 最初は香川うどんライド

3/28、東京駅21:50発の寝台列車「サンライズ瀬戸」に乗って3/29早朝7時台、香川県高松駅に到着ました。4泊6日に及ぶ長旅の第一弾はずっとやってみたかった「うどんライド」です。突然ですが私の身体は大部分がうどん由来です。朝食と夕食のうどん率は非うどん県民の中では上位にいる自信があります。一番好きな食べ物と聞かれたら寿司と答えるようにしていますが、どちらかをこの世から消さねばならなくなったら寿司を消します。

うどんライドとはうどんの聖地香川で数多のうどん屋を自転車で巡るサイクリングのことでうどんLOVERの必修科目。コンビニよりもうどん屋の密度が高いここ香川ならではの遊びです。ツールド・うどんなんて話があったりなかったり。

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↑サンライズ瀬戸編はこちら。

今回巡ったうどん店は以下の5軒です。

①さか枝うどん

②手打十段うどんバカ一代

③手打ちうどんなみき

④讃岐うどん一福

⑤おか泉

そして今治まで自走する予定でしたが色々あって「観音寺駅」から予讃線に乗って輪行で今治入りをして、この日の走行距離は70kmほどで終了しました。

高松駅にて 今回の装備

今回の装備はフロントバッグ、トップチューブバッグ、フレームバッグ、サドルバッグを駆使してライド後の行動着、電子機器類、ABUSの鍵、輪行袋等々を全て車載し、背中にはミラーレス一眼のみを背負う身軽なスタイルで臨みました。

リュックを背負ってしまえば輪行時にとりあえず身に着けているものを放り込んで移動できてラクなのですが、全行程で400km以上走る予定だったので荷物は背負わずライドの快適性を重視することにしました。

↓装備詳細はこちら

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1軒目 さか枝うどん本店

記念すべき1軒目は高松駅から自転車で10分ほどの「さか枝うどん本店」へ。

こちらは朝7時から営業していて、駅からも近いということで最初の1軒目として人気が高いお店です。

丸亀製麺を愛し一時は丸亀製麺の隣のアパートに引っ越すことを真剣に検討していた私ですがうどんの本場香川には今回が初上陸です。

香川のうどん店はセルフサービスの形を取っているところが多く、このさか枝うどんもどんぶりに入ったうどんを受け取り、セルフで湯通し→つゆ入れ→トッピングを行うシステムです。

そして見て欲しいのが写真右の蛇口付きの釜です。うどん県香川では蛇口をひねるとうどんつゆが出てくると揶揄されていますが、ここで初めて体験しました。面白いので何度も出しては止め出しては止めたりしました。

そしてこれが記念すべき最初の本場のうどんです。普段なら大盛以上を頼むコンディションですが今回は最低5軒は回る予定だったので小盛(1玉)と天ぷらで我慢します。うどん巡らーとしては天ぷらも可能なら避けた方が戦略としては正しいのですが一番空腹な状態なので誘惑には勝てません。そして肝心の味について。特別な、とか絶品の、とかじゃなくて毎日食べたいいつもそばにいて欲しい感じの完成されたうどんという感じでした。しかもこれが200円とか300円くらいなのが素晴らしい。意外だったのは想像より麺が柔らかかったことで、これは今回のほぼ全店舗で感じた印象でした。麺の硬さに関してだけ言えば丸亀製麺の方が硬いかもしれません。

2軒目 手打十段うどんバカ一代

続いてはさか枝うどんから東に少し進んだところにある「手打十段うどんバカ一代」へ。

こちらは香川のうどんで調べれば必ず目にする超人気店の一つで…

8時台にしてもうこの行列。ざっと25人は並んでいたと思います。しかしうどんなので回転は早く、30分ほどで入ることができました。

店内には無数の芸能人のサインが飾られていてその人気っぷりが伺えます。

「手打十段うどんバカ一代」といえば名物は「釜バター」うどん。どんな店もまずは王道を行く主義なので特に迷うこともなく注文。今回も我慢して小盛(1玉)と我慢できずちく天。味は想像できるうどんでしたが食べて店を出て気付いたらすぐもう一度並んでいました。人気店はさすがに外さないなというところ。

 

この日のゴールは今治なので、この2軒を後に西へ進んでいきます。うどん店をいちいち調べるのが億劫だったので、この時点でガーミンコネクトから各うどん店に立ち寄りながら今治まで進む154kmのルートを作成し、ナビに従って進むことにしました。

国道を進む道すがら、ファミリーレストランの「Joyfull」を見かけたのでつい撮ってしまいました。関東出身な上に祖母の家が千葉県にある私からすると「ジョイフル」といえば「ジョイフル本田」なのですが西日本ではこの「Joyfull」を指すようです。ケンミンSHOWやTwitterなどで定期的に話題になるやつ。

3軒目 手打ちうどんなみき

3軒目は道すがらにあった「手打ちうどんなみき」

微妙に到着が早く10分ほど開店待ちをする形になった。親子で切り盛りしているようで、家庭的と言うか実家のような温かい雰囲気が印象的なお店でした。

ここは変化をつけてわかめうどん。フードファイト的にはわかめは満腹感を上げる危険因子ですが、ぱっと目に止まってときめいたのがわかめうどんだったから仕方がありません。こちらのうどんはかなり柔らかめで、わかめの食感と良い感じにマッチしていました。

この時点で微妙に間を空けてうどん3玉食べているので、自分でも予想以上に満腹感を覚えていました。というか正直苦しい。3玉食って前傾姿勢で自転車漕いでるんですもの。

今治までの道のりはシンプルに国道を進むだけなので基本的にナビも特に曲がる案内をしてこないのですが、曲がる案内表示が出現すると動悸がしてきます。もう次のうどんなのか…!?

4軒目 讃岐うどん一福

「国道を曲がるとやはりうどんでした」

ということで覚悟を決めて4軒目。「讃岐うどん一福」にやってきました。ここは友人に勧められたお店で、ミシュランガイドに掲載されて東京進出を果たしているという戦力高めなうどん店です。かけつゆが美味いということで勧められました。

もはや見慣れたセルフ形式の店内。

苦しいはずなのに身体が勝手にお揚げとわかめを取っていました。だいぶ気温も上がってきたので冷かけをチョイス。丸亀製麺では6月以降、夏の間にしか現れない冷かけなのでこの時期に食べるのは新鮮な気分です。苦しいと美味いが交互に押し寄せてきますが冷かけを啜ると爽やかな風が吹きます。

計画では1時間おきくらいで程々に運動したところでうどんを補給するはずが、2時間あまりで4玉を平らげることになりました。何かがおかしい。

今度こそしばらく間が空くだろうと思いきやまたも国道を曲がる案内表示が現れ恐怖します。またうどんだ…

ということで5軒目に予定していた「がもうどん」ですが、こちらも有名店ということで手打十段うどんバカ一代以上の大行列を遠目に確認し安堵残念ですがパスすることにしました。

5軒目 本格手打ちうどん おか泉

ようやくしばらく間が空いて、丸亀市に入る直前「本格手打ちうどん おか泉」へ。

ここはうどんライドに当たって情報をくれた友人が「ぶっかけうどんなら一番」と一押ししてくれたお店でした。ここでぶっかけうどんを食べるべく他のお店ではぶっかけを避けていたくらいには楽しみにしていたお店です。

うどんライドのフィナーレにふさわしいこの行列っぷり。お店の裏に駐車場があって、続々と列が伸びていきます。自転車は裏の駐車場の端に停め、並びながらメニュー表をもらいます。ファミリーをはじめとした団体客が多かったため、1人の自分は比較的すぐに案内してもらえました。

そしてこちらがぶっかけうどん。私が今回のうどん巡りで一番美味しいと思ったのがこのぶっかけうどんでした。ただ硬いだけではない麺のコシが非常に印象的で、他で味わったことのない類の逸品で、今回巡った中で一つを選ぶならおか泉です。

うどん県の中枢部 丸亀市

スタートから35kmほどで丸亀市に到達します。うどん好きにとっては丸亀という名前は特別な名称なので感慨深いです。本日最後の立ち寄りスポット丸亀城に向かいます。

丸亀城

正門的なところに自転車を置き、あとはクリートをコツコツ鳴らしながら登ります。クリートのダメージを気にしながら進むにはちょっと長いです。

青空と桜と城の壁。

城の高台からは全方面を見渡すことができて、北を向くと瀬戸大橋が見えました。

それほど標高は高くないと思いますが意外と山が見えました。

綺麗な正規分布型の山。

途中で輪行に切り替え今治へ

さて、計画ではここから今治まで、淡々と100kmほど自走する予定でしたがスタートから70kmほど走ったところで輪行に切り替え今治までワープしました。

うどんライドでストップ&ゴーを繰り返しての70kmは意外と疲労感があり、加えて大量の花粉暴露により鼻がやられたこと、寄り道しまくりで残り90km時点で時刻は14時くらいになっていたこと、本日の宿「喜助の宿」を満喫したかったこと、などがその理由です。

念のためこうなることを想定し、四国の上側の縁をなぞるように走る予讃線を調べておいたのが生きてきました。特急が止まる駅で一番近かった観音寺駅へ向かい今治まで輪行しました。この区間はSuicaなどが使えないので注意してください。

高松〜今治間の1/3強くらいしか走っていませんが、臨機応変に動けるのが一人旅の良いところです。

本日のお宿 喜助の湯

ということで16時頃に今治「喜助の湯」へワープ。言わずと知れたサイクリストフレンドリーな天然温泉で、カプセルタイプの宿泊施設でもあります。

自転車用のロッカーを貸してくれるほか、空気入れはもちろん工具一式の貸し出しもあります。

自転車と使わない荷物を放り込んで施錠します。この施錠が安っぽい普通の南京錠なのが少し気になるところではありますが、私はABUSの鍵に加えてAlterlockを併用するのでまあ大丈夫でしょう…。

宿泊スペース 喜助の宿

喜助の湯は2階に有料スペースがあって、漫画喫茶スペースになっています。そしてその奥にリストバンドで出入りする宿泊者専用のエリアがあります。

部屋は全て上下2段のカプセルタイプ。

カプセル内には鍵付きの収納スペースと

小物を置く棚、空調とライトが付いています。よほどの大荷物でなければベッドスペースを侵食せずに荷物が置ききれると思います。

喜助の湯の注意点はコインランドリーが1つしかなくて予約制、使用可能なのは24時までなこと。乾燥機含め一人あたり80-120分ほど所要時間があるため夕方以降に使えるのは数人のみなので、週末や連休時には予約が埋まって使えないことがあります。

以前GWに泊まったときには到着時点で既に予約が埋まっていて、風呂から出た後に店外のコインランドリーまで行く羽目になりました。しかも最寄りのコインランドリーは微妙に徒歩では遠い範囲なのでわざわざ自転車で繰り出すことに。

ここはどうにかして欲しいところです喜助の湯。

今治街中麦酒

風呂の後は荷物を整理して食事をしに街を散策します。ビンディングシューズは履きたくないので喜助の湯のサンダルを借りて、以前訪れた際に気になっていた「今治街中麦酒」へ。喜助の湯からは徒歩15分ほどで、商店街の一角にひっそりと佇んでいます。

カウンター席のみで1人でも入りやすい雰囲気でした。

旅先でその地のお酒をいただく。これに勝る幸せはなかなかありません。

 

長旅初日、無理に自走せず時間的&体力的&精神的余裕を確保したのが振り返ってみても英断でした。追い込んだりひたすら距離を走るのは別のときでもできるので、やはり旅はその土地でゆっくり過ごしたり浸る時間を持つべきだと思いました。この後はしまなみ海道とビワイチが待っているぜ。

2日目編

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