2日目 とびしま海道&かきしま海道
1日目は尾道からしまなみ海道を走り、今治市の喜助の湯に宿泊し2日目を迎えました。
しまなみ海道に続いてとびしま海道&かきしま海道ツーリングです。走行距離は全部で120kmを超え、なんと今日だけで9つの島を走ることができます。
とびしま海道
とびしま海道は岡村島→中ノ島→平羅島→大崎下島→豊島→上蒲刈島→下蒲刈島の7つの島を渡るルートで、飛び石に例えて名付けられたらしいです。距離的には40km弱で道も基本的に平坦です。
今治からフェリーで岡村島へ
本土から見て岡村島は行き止まりなので、岡村島スタートするにはフェリーを使う必要があります。今治港から岡村港までの航路はフェリーの”第二せきぜん”と旅客船の”とびしま”の2つがあります。第二せきぜんの始発は8:25、とびしまは7:20でいずれも3〜4時間に1本で1日4便。(午前に詰まっている)この辺りは時期によって変わりそうなので必ず公式サイトの情報を見ましょう。
かきしま海道
かきしま海道は呉市をスタートして倉橋島、江田島の2島を走ります。島の数こそ少ないですが島をなぞるように走るので全長は70km近く、なかなか走りごたえがあります。今回は広島中心部に宿泊予定だったので切串港まで走り切ってフェリーに乗りました。
今治港 今治〜岡村島へ
8:25のフェリーに乗るべく8:00頃に今治港へ。自転車のみならず乗用車やバイクも多かったです。
自転車はこんな感じで並べられます。
船旅は約1時間。上着を持っていなかったので景色を楽しむには寒かったです。
岡村島 とびしま海道スタート
岡村島に上陸し、とびしま海道スタート!
とびしま海道は最初から最後までずっと海沿いを走れるのが魅力で、しまなみ海道に比べると圧倒的に人が少ないです。しまなみの賑やかなのも良かったですが、GWにも関わらず独り占め気分が味わえるのは素晴らしいです。
とにかく海が近くて綺麗
本当に本当に海が綺麗。こんな色は沖縄とかでしか見られないと思っていました。しまなみ海道で見る瀬戸内海の色と登山で見る青空の影響で青が好きになっていく。
もう終始こんな感じです。ずっと海沿いなことに加えて、海が近い!すぐ真横がずっと海!
最初の橋。橋の前後が上りになっているのはしまなみ海道と同じです。
広島-愛媛県境
県境。しまなみ海道では広島から愛媛方向に県境を超えて、今度は愛媛から広島に向かっていきます。旅の収束を感じながら。
中ノ島と平羅島は非常に小さい島なのですぐに通り抜けます。続く大崎下島には御手洗地区という、昔の伝統的な建築物が保存されている地区があります。
大崎下島 御手洗地区
まるで京都や金沢のひがし茶屋街のような町並みが急に現れます。観光地でもありますが、地元の人が生活しているので土産店や飲食店などはほとんどありませんでした。
路地裏フェチ
豊島へ。
海沿いでは釣りやバーベキューをする人がちらほら。
上蒲刈島 であいの館
上蒲刈島(かみかまがりじま)の道の駅的な”であいの館”で昼食を摂ります。
名物的なものがあればいいなと思っていたら、レモン&藻塩ラーメンなるものを見つけました。疲れた身体には染み渡ったものの。正直に言います、ラーメンにレモンは必要ないと思いました。
いよいよ最後の島、下蒲刈島。
下蒲刈島と本土を結ぶ安芸灘大橋
本土に渡る安芸灘(あきなだ)大橋。上蒲刈島とかもそうですが難読漢字揃いです。
本土側にはイカしたマンション?が。
正直、とびしま海道で海ツーリングの満足度的にはもう十分過ぎました。景色だけじゃなくて、しまなみ海道で感じられる時間のゆっくりした流れ方を静かに味わえて、ずっとこのままでいいと何度も思ったくらい。しかし時間はまだ昼、全海道走破の目標のためにもかきしま海道に向かうことにします。
かきしま海道 音戸大橋から倉橋島へ
本土と倉橋島を結ぶ橋、音戸大橋。昔は渡し船があったそうですが残念ながら今は廃業しています。
音戸大橋、倉橋島方面を見る。倉橋島側はループ橋になっています。船の往来が盛んなため、橋の高さを稼ぐためこのような構造になっているそうです。冒頭で触れましたが、倉橋島のルートをここで間違えてしまいました。ループ橋を降りて大通りに出たら右折するのが正規ルートです。ルートミスのせいか、倉橋島は印象が薄くなってしまいました。
ロングコースな江田島へ
そしてかきしま海道の大半を占める江田島へ。焼あご(トビウオ)がペットボトルに丸々入って売られている衝撃のだし道楽の本社があります。ロゴが非常に好きなので愛車とツーショットを撮らせていただいた。
海苔?
かきしま海道はとびしま海道よりもさらに人が少ないです。というより、サイクリストや観光者が少なく、島に住む人々しかいないような。しかし不意に海辺に目をやるとおびただしい数の魚影が…
ズームしたけどわからない。なんの魚だったんだろう。
かきしま海道終盤、江田島西側の造船所地帯で見つけたこの構図。正規ルートだから驚きました。
トンネルの向こうの海。トンネルの向こうの、海。
気が向いたら脚を止めて昼寝
そしてまた無限昼寝ゾーン。倉橋島くらいから、左膝の外側に激痛が走るようになり頻繁に止まらざるを得なくなってしまいました。おそらくフレームバッグが左右に膨らんでいて、それを避けるためガニ股ペダリングをしていたのが原因の腸脛靱帯炎でした。(このあとめちゃくちゃ筋膜リリースした)。
海に向かう下り坂が好き過ぎる。
独り占めのかきしま海道。膝の痛みと疲労で早くゴールしたいの一心でありながら、やはり終わりが近づくと寂しくなります。
切串港から広島へ
平地で足を引きずるくらいにはダメージを蓄積しながら、なんとか切串港に到着した。思ったより頻繁に船が出ていたが余韻に浸りたくて30分ほどぼーっとして過ごしていた。
しまなみ海道、とびしま海道、かきしま海道の3海道ツーリング。全部で15もの島々を自転車で走り抜けました。総走行距離は約200km。これだけ海の側を離れずこれだけ多くの島を巡ることができる、少なくとも日本では唯一無二のサイクリングロードだと思います。しまなみ海道で一番印象に残ったのはゆったりと、のんびりとした島の時間の流れ方でしたが、今回はそれに加え瀬戸内海の美しさ満喫することができました。何度でも来たい。日本に生まれてよかった。そんな海道ツーリングでした。