三浦半島一周ミウライチ
5/3は世間的にはGWの半ば。しかし5/2まで仕事だった私にとっては記念すべきGW開幕。
ロードバイクで三浦半島一周「ミウライチ」をやってきた。
三浦半島は神奈川県の右下の方、市で言うと鎌倉、逗子、横須賀、三浦市を含む半島。一周約70kmと日帰りサイクリングにちょうど良い距離感で、コースの多くは海沿いを走行し景勝地も多い非常に楽しい道でした。
今回一緒に走ったのは3月のビワイチをともに走ったHT氏。高校時代からの付き合いなので地元が同じ町田で、GWで帰省しているというので今回の企画が生まれた。
コース概要
地元町田からスタート地点の逗子駅まで自走し、三浦半島を反時計回りに一周して最後は江ノ島に抜けて輪行して帰った。
総走行距離は120kmで、そのうちミウライチの距離は町田から逗子の35kmと逗子から江ノ島の10kmを除いた75km。
アップダウンはあれど激坂や長く苦しい登りはなく、私の提唱する程良いロングライド「100kmで1000mアップ」に近く、まさにちょうど良いコース。
JR逗子駅 ミウライチスタート地点
スタートの逗子駅。町田方面からアプローチすると鎌倉の中心部を抜けてくることになる。横浜の瀬谷あたりまでは走りやすかったけど、大船を超えてからはもう人と車の隙間を縫うように走らなければいけない。普通に逗子まで輪行すればよかった。
逗子駅から南に進むとすぐに海ドーン。ここは逗子海岸海水浴場の外れで、富士山と江ノ島という湘南象徴コンビに出迎えられた。
今回は「ビアンキストア逗子」がstravaで公開しているミウライチルートを使用させてもらった。基本は134号線に沿って南下し、前半の小田和湾を過ぎた辺りから城ヶ島までの15kmほどは一旦海沿いを離れるものの、城ヶ島から先(三浦半島の東側)はほぼずっと海沿いを走ることができる。
さすが大型連休、134号線はそこら中で結構な渋滞。けれど自転車乗りとしては車が動かない分走りやすいので困らない。イライラしているドライバーには気をつけないといけないけれど。
三崎港
逗子から海を見ながら走り、一度海が見えなくなって15kmほど走って再び海が見えてくると城ヶ島に到着する。
逗子スタートからおよそ1時間半ほどで三浦半島南端の三崎港に到着した。フリー素材になりたがっていたHT氏とともに。
逗子から城ヶ島までは25kmほどで、ゆっくり走って2時間かからないくらい。逗子をスタートしたのが10時頃だったので城ヶ島周辺で昼食を摂ることにした。
時刻は11時半。身動きできないほど人がいるかと思ったらそうでもなく、程良い賑わい具合だった。さすがに距離がある分湘南ほどは混まないようだ。
山盛り刺身定食 まるいち食堂
せっかくだから海鮮を…と散策すること1分ほど。海沿いの通りから1本入ったところに出てきた「まるいち食堂」。
地元の魚屋さん兼食堂のようで、店先では干物を干していた。天気が良いので屋外の席でいただくことにした。席を確保してから店先で注文するシステム。
こちらが外席。自転車はお店の人に断って近くに置かせてもらった。キャパとしては15人ほど。ジャグの冷えた麦茶がありがたい。
刺し身1人前1700円とごはんセット300円、計2000円。さすがに港が目の前なだけあって気前の良い極厚の切り身。ロングライドってちゃんとしたご飯食べられるかが本当に大事で、もうこの日は例えこの後天気が崩れたとしても楽しかった思い出に残る。
三浦半島南端、城ヶ島
一瞬瀬戸内海風の景色が現れた。ギリギリ泳いで渡れそうな距離に浮かぶのは城ヶ島。
さすがに城ヶ島まで来るとGWらしい車の列で、人の数もかなりのもの。公園内は自転車乗り入れ禁止なので、駐車場のところに停めて灯台の方に歩いていく。
自転車ラックのところで人生2度目となる、Santillocicliのバイクと遭遇した(ラック左側のオレンジのバイク)。ピューマをイメージしたというフレームはかつてのピナレロを彷彿とさせる曲線美で、一度見たら忘れられないアートの領域。
いつかもう一台組めることがあったら(以下略
公園内の多くは芝生エリア。芝生から海が見えるってなにそれチェアリングが捗りそう。
最近海といえば瀬戸内海ばかりだったので久しぶりの水平線。
島の先端には灯台。「いなくなれ群青」な灯台。
Dr.コトー診療所みたいな景色。
展望台の下の岩場まで降りられるようになっていて、子供の頃によく連れてきてもらってカニや魚を捕まえていたのを朧気ながら思い出す。
奥の方にうっすら見えている陸地は房総半島。反対側には伊豆半島が同じように見えていた。こうやって地図帳の地形を肉眼で見られるのは本当に面白い。
三浦海岸
城ヶ島から先は横須賀に至るまでずっと海沿いの道で、ここは三浦海岸。先に見えるのは三浦半島の東端の観音崎の方。車は駐車するのにも難儀するけれど、思い立ったらすぐに砂浜に降りられるのは自転車の良いところ。
野比交差点。おそらくドラえもんでしか目にすることのない名前はここから来ているのだ。知らんけど。ちなみに近くには野比海岸なんてものもある。
坂の下には海が見える。やはり野比のポテンシャルは高い。
どことなく栄え始めてきたなと思うと横須賀市に入っている。ペリー来航の浦賀の辺り。
尾道みを感じる港町。
ミニストップ横須賀浦賀店にてハロハロ休憩。長らくミニストップが存在しない山梨県に住んでいたのでつい貴重に感じてしまう。
観音崎
続いて観音崎。道路沿いから灯台が見えたので歩く手間が省けて助かった。砂浜というか海水浴場はそのサイズの割に人が多く集まっていた。
馬堀海岸
ミウライチもいよいよ終盤。突然南国になったと思ったら半島東側の「馬堀海岸」。夕焼けが非常に綺麗に見える場所でもあるらしい。
奥の海沿いの道は自転車も進入禁止の遊歩道になっている。短期間で良いからこういうところに住んでみたい。
横須賀 どぶ板通り
続いて横須賀の「どぶ板通り」。パスポートの要らない外国、とか神奈川のアメリカとか言われている異国情緒に浸れるストリート。
GWにしては人が少ない…というのが正直な印象。とはいえハンバーガーショップは行列していたしアメカジ的なお店は客で賑わっていたのだけど。
スカジャンショップが連なるのはいかにもアメリカンな雰囲気を感じたけれど、このくらいなら我が地元町田駅周辺と大差ない…なんて思ってしまう。カオス空間なら上野アメ横とかのがよっぽど面白みがある。
横須賀を過ぎると海沿いを離れ逗子まで走ってゴール。
ただし帰りは輪行する気満々だったので江ノ島を目指し、逗子から追加で10km、海沿いの134号を走った。
神奈川で一番渋滞するといっても過言ではない湘南の134号線はこの日も相変わらずの超渋滞。止まっててくれればすり抜けやすいのでありがたいんだけど、オートバイや歩行者、サーファーも同じことをするのでおっかない。特にあの鎌倉高校前の踏切なんてスマホの画面しか見てない人ばかりなので本当に注意が必要。
134号は景色の良さはピカイチだけど、人的要素で走りづらさもピカイチなので走る度に嫌気が差す…なのに定期的に走りたくなる不思議。
江ノ島水族館裏の砂浜で。まだ薄っすらと富士山が見える。ここは夕焼けの時間帯にトワイライトな空が水面一帯に反射して本当に綺麗なので一度は見てみて欲しい。
江ノ島
GWの江ノ島は一度足を踏み入れたら人の波に流されに流され、気づけば反対側の岩場に打ち上げられてそうなくらいには混むので今回は眺めるだけ。
想像していたよりもコンパクトな距離感な割に見どころ豊富だったミウライチでした。