山梨には交通費をかけずに登れる景色の良い山がたくさんあります。日常的に富士山が見られるのは忘れがちだけど結構贅沢なことです。
今回の黒岳も山頂自体は眺望に乏しいものの、途中の新道峠で素晴らしい富士山ビューが拝める山です。富士河口湖からスタートして新道峠を経て黒岳に登頂する周回ルートです。
7:56 大石公園
10:22 新道峠
11:39 黒岳山頂
13:36 中沢山
15:42 大石公園
河口湖のほとり、大石公園に車を停め、住宅街を抜けて登山口にアプローチします。河口湖を背にしてちょうど正面に位置する山なので登山口までは分かりやすいです。
スタートからはひたすら登りが続き、あたかも人工の山林という感じがします。
今回はソロではなく、のちの細君と2人登山。
眺望が開けるまでは全く景色が変わらないので心が試されますが、ゆっくり登って2時間半で稜線に出ます。稜線と言っても木々の中なので景色が一望できるわけではありませんが…。
富士山の外輪に位置する山々は、富士山を眺める縦走路として主に東京神奈川の人々から愛されています。ここ新道峠に登ると黒岳方面と節刀ヶ岳方面とで分岐しています。この新道峠は別の道で駐車場から30分ほどで訪れることもできる撮影スポットで…
富士山と河口湖を一望するこの景色は有名で、夜景から雪景色まで、Twitterとかでよく見かける景色です。
甲府盆地から富士山が毎日見えるとはいえ、手前の山に遮られ山頂近くのみしか見えないので久々に全体像を見ました。
新道峠まで出ると登りは一旦おしまいで、黒岳まではなだらかな山道になります。
遠目には南アルプスと見られる山々。
途中には眺望は全くありませんが、破風山というピークがあります。
基本的に木々の中を進むことになりますが、標高はそれなりにあるので切れ目からは遠くの山脈が拝めます。
そんなこんなで登頂開始から3時間半ほどで黒岳山頂に到達しました。山頂自体はこの通り眺望がありませんが、少し進むと展望スポットがあります。このパターンどこかでと思ったら大菩薩嶺と良く似ています。
ということで眺望スポットで昼食。
今日のメニューは米をサバ缶に浸して炊いて、缶詰カレーをお供にするさばカレー的なものです。
下りは周回ルートなので道が変わります。この下りは地面が砂や枯れ葉で滑りやすい上に斜度もそれなりにあったのでズルズルと滑りながら下りました。登りでも下りでもあまりオススメはしません。
河口湖。写真の向きで富士山を正面に見た時、河口湖の手前側の湖畔にスタートの大石公園があって、こちらの下山道では大石公園よりだいぶ左側に降りることになるので外界で水平移動が必要となります。
グリップも脚力もくそもない。何度も転がって砂まみれになりながら下山。
下山!ルート的にはこちらから登る方がきついと思います。
帰りは河口湖沿いで紅葉を眺めながら大石公園に戻ります。写真中央やや右のピークが今回登った黒岳です。
アスセス良し、運動強度ちょうど良し、眺望良しと思った以上に楽しめた黒岳。一度新道峠には来てみたかったので例の景色が肉眼で見られて満足しました。
ぶっちゃけて言えば眺望は新道峠から見えるそれが全てでそれ以外はあまり…なので眺望だけならば他のルートがおすすめです。新道峠は最短5分で行けるというウワサですし。