山と自転車

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【日本二百名山】乾徳山日帰り登山2019.2 

山梨県山梨市に位置する標高2031mの乾徳山は、日本二百名山に選定されていて、さらに山梨百名山にも選定されている名峰です。

登山口までのアクセスが良く、山頂直下ではスリリングな鎖場(鎖場を避けて登ることも可能)があり、山頂からは富士山も見えるパノラマビューが楽しめたりと魅力あふれる山であります。乃木坂46の生駒里奈がヒット祈願で登頂したことでも知られ、一部では聖地と認識されています。ルートはポピュラーな乾徳山登山口からの周回ルートです。

乾徳山登山口駐車場(無料)に車を停め30分ほど歩くと乾徳山登山口が現れます。

しばらくは人の手がよく入った林の中を進んでいきます。整地されていて非常に歩きやすいです。

1時間ほど歩くと視界が開けて乾徳山が見えてきます。2月ということで日当たりの悪い場所には雪が残っていました。

綺麗な三角形をした乾徳山。右端に趣の異なる山肌があり、ここは高原のように開けた場所になっています。ルートとしてはそこにまず出てから尾根沿いに山頂を目指すことになります。

スタートから1時間半ほどで開けた場所に到達します。既に富士山らしい富士山が正面に見えていて、端の方には白く染まった南アルプスも見えています。

この高原ライクな場所を超えるといよいよ山頂直下の鎖場ゾーンが始まります。岩の切れ目をくぐり抜けるように進みます。

垂直登攀のような本格的な鎖場。なかなか写真映えします。実際は手足をかける場所がたくさんあるので、慣れていれば鎖を使わずとも登ることができます。

胎内岩。

トランペットを吹きたくなる飛び出た岩。

まだまだ楽しい鎖場は続きます。

下から見上げるとなかなかの岩壁。

富士山ドーンの高度感あふれる楽しい鎖場。

鎖場をすべてクリアすると山頂はすぐそこ。鎖場が苦手な人も迂回路が用意されていて、鎖場を避けて山頂に来ることもできます。

登頂開始から2時間半、乾徳山山頂に到達。

まずは富士山ドーン。

山頂はこんな感じの岩場。

秩父の穏やかな山脈。

南アルプスの山脈。

北東の方角には雪を纏ったピークがあります。昨年末に登った、秩父最高峰の金峰山です。

富士山から続く360度の大パノラマ。想像以上に眺望が良い。

山頂はだだっ広わけではありませんが、食事をとれるようなスペースはたくさんあります。

せっかくならと人がいない、端っこの方の岩の上で優雅なランチタイム。富士山と南アルプスが常に視界にある贅沢ランチ。

時間は余裕があるのでゆっくり山頂を満喫し、帰路に着く。下山はピストンではなく進行方向に続く周回路を進みます。岩場を抜けるまでは滑落したら命に関わりそうな高度感なので慎重に進みます。

下山中には2頭の鹿に遭遇。人馴れしているのかあまり動じずに餌探しをしていました。

序盤の一部を除き常に視界が広く、空が広く見える登山道でとても気持ちが良いです。

朝7時台に登山開始して、たっぷり休憩をとって14時台に下山。運動強度も楽すぎずつらすぎず。ただ富士山が見えるだけのそのへんの有名な低山、くらいだった認識を改めたいと思います。遥かに想像を超える眺望に、楽しい鎖場もあってとても魅力あふれる山でした。個人的には百名山には大菩薩嶺よりこちらを入れても良かったんじゃないかと思うくらいには気に入りました。

鎖場の迂回路もあり経験値の異なるパーティでも心配せずに登れるし、アクセスの良さもピカイチ。ということでオススメです乾徳山。