山と自転車

登山や自転車に関することを綴っています

【東北遠征⑤】妙高山日帰り登山 2020.10【日本百名山】

妙高山日帰り登山

台風のため大キレット縦走計画を断念し、天気次第で登る山を決めるスタイルで臨んだ東北遠征登山。初日に山形県の月山を登り2座目は新潟の百名山、妙高山に決定!

月山登山はこちら。

www.mount-road.com

ざっくり行程

10/8 仕事終わりに出発→福島県郡山「郡山ワシントンホテル」

10/9 月山日帰り登山→蔵王温泉「おおみや旅館」

10/10 天候に恵まれず登山は断念し山形観光→新潟県長岡「ホテル法華クラブ新潟長岡」

10/11 妙高山日帰り登山→帰路へ

 

日本列島に台風がやってきて無残にも2回目となる大キレット縦走の中止。直前まで天気予報を見ながら登る山を決めていく(なるべく日本百名山の中から)流浪の山ヤ達。

のちにメンバー内では最も過酷だった登山と語り継がれることになる、新潟の名峰妙高山の日帰り登山記録です。

(東北ではないけれど東北遠征の一環で登った山なのでカウントさせてほしい)

妙高山 燕温泉コース

新潟県妙高市に位置し、妙高戸隠連山国立公園に属する妙高山は”越後富士”とも呼ばれる日本百名山のひとつで、標高2454m

獲得標高が1700m近く、日本アルプス並でかなり運動強度の高いタフな日帰り登山となりました。辛くて写真が少なめになっています。

8:21 登頂開始

12:00 妙高山山頂

15:03 下山

妙高山はいくつかの登山ルートがあり、今回は遠征2日目には登山をしていないということもあり、最もコースタイムが長い燕温泉スタートのピストンでアプローチしました。コース難易度としては中級の位置付けですが、危険箇所が多いわけではないので体力的な意味だと思います。

しかし獲得標高1500mを超える日帰り登山は結構きついです。しかもここは途中にトイレや水場もないので体力以外にも辛い要素があります。過酷。

ルートは1本道なので迷うことはありません。心を無にして進んでいければ良いです。途中にいくつか滝があって、本道から少し逸れるとより間近で見ることができるようですが行程が辛いことを予測して遠目から眺めるにとどめました。

序盤はそれなりの運動強度の割に舗装路があったりして、序盤なのに「もう少し車で標高稼がせてくれよ」と強く思ったのを覚えています。集合のみの初日を合わせれば3泊4日の東北旅、皆早々に疲れがにじみ出ていました。

月山は序盤から稜線歩き(しかも紅葉の)だったのもあり、こういう山深い感じが山頂までの道のりの長さを嫌でも感じさせてきます。こんな気持ちで百名山を登るなんて山に失礼かしらと思うけれどつらいものはつらいんだもん。

しかし登山道はこの通り赤土の沢が出てきたり滝が見えたりと意外とアドベンチャーな景観ではありました。単調だから辛いのではなくて、辛いから辛いのです(語彙)。

全国の晴れマークを血眼に探しただけのことはあり、外界が見えるくらいにははれてきました。進行方向に景色が開けてこないのが辛いところではありますが…。

温泉が湧いているのかと思ったけど普通に冷たいです。沢ですサッワ。

しんどい辛い帰りたい水飲みたいもう嫌だ、喋っているうちが華と言わんばかり、次第に一同の口数が減ってきた頃、ようやく青空が見え始めました。

そして山頂らしい雰囲気のピークまで!

山頂が近づいてきたところで鎖場。といってもある程度経験者なら鎖がなくとも普通に登れるくらいの地形です。

妙高山山頂

登頂開始から3時間半ほどで、まずは妙高山北峰2446m到達!!妙高山は北と南の2峰ピークとなっていて、最高峰はここから10分ほど先の南峰です。

遂にゴール、最高峰2454mへ!!こちらはより山頂らしく、360度のパノラマでかなりの高度感も味わえます。

先日の月山と同じく、妙高山と海岸線はもう目と鼻の距離なので、当たり前に水平線が見えています。山の上から見える海でしか得られない栄養がある。

次第に雲海が発生し雲海over the sea。

旅疲れも加味してめちゃくちゃ疲れていたし尿意も下山まで保つか微妙なくらいには迫っていて辛いコンディションだったけれど、山頂の景色はさすが百名山に選定されるだけのことはありました。もっと天気が良ければ立地的には北アルプスも見えたと思います。

山の上から”果てが見えない海”を見渡す経験は地球を感じられるので個人的には大好きで、これは例えば丹沢大山から海が見えるのとはちょっと違います。大げさに言えば世界の果てなんて言葉が浮かんでくるようなスケール感。

写真だけ見るとやはり良い山ですが、他メンバー達は「辛かった記憶しかない」と口を揃えて言うくらいにはちょっとだいぶ辛いので気軽に勧めづらい山でもあります。でも登る価値はあります妙高山。

下山後は登山口の温泉に入ったのですが、ちょっとここが不思議な構造をしていたので紹介。入ったのは露天ではなく屋内の風呂で、四角形の浴槽はどこかの1辺ないし2辺が窓や壁に接していて、地面が”コの字”ないし”L字”になっているのが普通だと思うのですが、ここは空間のど真ん中に四角形の浴槽があって、どの辺も窓・壁に接していない作りになっていました。つまり浴槽のどの辺からも風呂に入ることができる…。

言葉にすればそりゃそういう風呂もあるっしょで終わってしまいますが、実際に見るとなかなかのインパクトもとい違和感。妙高山を訪れた際にはお立ち寄りあれ…。

たぶんここでした。

hanabun.com