山と自転車

登山や自転車に関することを綴っています

【東北遠征④】2020.10. 山形の名峰 紅葉の月山 日帰り登山【日本百名山】

山形・新潟の百名山巡り

関東・中部発、3泊4日の東北遠征登山の記録です。天気を見ながら動くいつものスタイルの結果、山形の月山、および新潟の妙高山まで脚を伸ばす羽目になった話です。今回は紅葉の月山の記録です。

ざっくりとした行程

10/7 仕事終わりに道の駅ごかで集合→福島県郡山まで北上し宿泊

10/8 福島→山形 月山日帰り登山→蔵王にて宿泊

10/9 山形県観光→新潟にて宿泊

10/10 妙高山日帰り登山→帰路へ

プロローグ 台風により計画変更

ことの始まりは2泊3日の大キレット計画でした。パーティは山梨組の師匠にKW氏、東京神奈川組の私とHG氏の4名。東北遠征といえばもはやおなじみのメンバーです。

第1回目大キレット計画は2020年7月に計画するも台風のため断念することになり、全国の天気予報を見て一番天気が保ちそうな東北へ遠征し、秋田の鳥海山と青森の八甲田山を登りました。

www.mount-road.com

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そして今回は第2回目の大キレット計画です。金曜有休を使った10/9-10/10、シーズン的にはチャレンジできる最後のタイミングで計画するも、呪われているかのようにまた台風がやってきました。

ということでまたまた全国のウェザーニュースを見て行けそうなエリアの百名山を狙う作戦に変更を余儀なくされました。日本アルプス全域の壊滅的な予報をよそに、晴れマークが散見されたのはやはり東北、北海道北海道は台風により帰りの飛行機が飛ばなくなる可能性を考慮し、車で行ける東北がまたまた選ばれたのでした。青森は流石に距離的にしんどいので、できればなるべく南側…と言いつつ優先するのは天気で、2日前までの候補は岩手山、岩木山、八幡平など。そして前日の天気予報を見て最終的には山形の月山を選択しました。

登山前日

集合日は仕事終わりの20時近くに発ち、いつも通り埼玉の「道の駅ごか」で集合しました。そして郡山に到着したのは0時過ぎ。寝るだけとはいえスーパー銭湯や満喫ではつらいものがあるので「郡山ワシントンホテル」を急遽確保して、なんと23時頃から予約を取り0時過ぎにチェックインします。

月山登山

志津口コース

月山は標高1984m、山形県のほぼ中心に位置する日本百名山のひとつで、山頂に月山神社が建立されており、古くから山岳信仰の山として知られています。複数の登山道があり、今回は中でも短めな志津口コースで入山して帰りはリフトを使って下山しました。それでも獲得標高は950m、歩行距離10kmとまずまずな運動強度です。

10:42 登頂開始

12:47 月山山頂

14:44 リフト上駅

15:15 下山

登頂開始!まずは舗装路からスタートです。

リフト下駅までは舗装路が続きます。

紅葉のベストシーズン

荒天のエリアから逃げるように北上してきた甲斐あって、曇ってはいるものの雨は降っておらず、とりあえずは快適に登山ができそうで安心しました。

10月上旬ですが東北の山の上ということでかなり紅葉が進んでいました。登山道は特に迷うようなところはなく、進むべき山頂方面も見えている状態でした。

遠目にも山肌が色付いており、予期せず紅葉トレッキングを楽しむことができました。後から知ったことですが、月山の紅葉のピークは9月下旬〜10月上旬なのでドンピシャの時期に訪れたことになります。

月山から日本海までは直線距離で50kmもないので西の方には海岸線が見えていて、さらに北に目を向けると鳥海山を望むことができます。外界の平地は庄内平野、地理の授業で聞いた覚えがある地名です。

鮮やかな発色。実は紅葉の撮影は晴天時よりも曇天時の方が鮮やかに発色するのでこういう天気の日は狙い目だったりします。

次第に雲が出てくるも、紅葉の絶景稜線歩きで心が満たされていきます。

振り返れば登山道の全体像が見えています。東北は森林限界が低いので全体像が見渡しやすいような気がします。

月山山頂

登頂開始から2時間ほどで月山山頂、月山神社に到達。

月山神社本宮。

山頂に着く頃には雲が増えて雲海ができていました。その下には本物の海があるなんて素敵。sea on sea。

神社の奥に進むと少し開けた場所があり、ここで食事休憩をとります。

前回の鳥海山の時も思いましたが東北の山はスケールが大きいです。もちろん町と繋がっている山でもありますが、山が連なっているダイナミックな景色も楽しむことができてお得です。

山頂から見た鳥海山。鳥海山は自分のベスト5に入る非常に素晴らしい山でして、再訪したい山のひとつです。この日は思っていたよりかなり寒く、山頂での滞在が厳しかったことが誤算でした。10月上旬なんて山的には外界の冬に匹敵するくらいなのですが、10月頭まで残暑とか言われる関東圏に住んでいるとつい見込みが甘くなって山頂で苦労します。

山のためだけに東北まで遠征しておいて、山頂がちょっと寒いくらいで早く下りたがるのは我ながら馬鹿なのではと思いますが、まあそんなもんだよね。

雲が増えて海岸線や平野部は見えなくなってしまいましたが撮って出しでこの発色。曇天バンザイ。

山頂からリフトまでの稜線がイイ

下りはリフトを使うことにしていたのでプチ周回路。この山頂〜リフト上駅の稜線がまあ極上で、どこを見ても紅葉紅葉紅葉。霧が晴れればまた紅葉と紅葉の玉手箱状態。何回紅葉って言ってんだ。

紅葉を満喫した後はリフトで下るだけという贅沢登山のはずが、午後になってさらに気温が下がったため、この下りリフトに乗っている間が一番つらい時間でした。寒い上にやたら長いし、安全バーのないスキー場のリフトの一番しょぼいやつと言えば伝わるでしょうか、ザックを持った状態では絶妙に不安になる、そんなひと時を過ごすことになりました。

「普通に歩いて下山すればよかった」なんて声も聞こえてくる始末…なんて書いていて自分が言ったような気もしますが…。

時間にして4時間半ほどと短い山行だったものの、山頂からの景色は見られたし一足先に紅葉も満喫できたので大満足です。登りもリフトが使えるので体力に不安があっても観光+αで登ることができるでしょう。名前もカッコいいし良い山です月山。

おまけ 登山後は蔵王温泉へ

せっかく山形に来たということで、この日は少し贅沢をして蔵王の旅館「蔵王温泉おおみや旅館」に泊まることにしました。

 www.oomiyaryokan.jp

館内の写真を取り忘れてしまったのが悔やまれる、大正ロマンというコンセプトの雰囲気がひじょ〜に良い宿でした。登山後に泊まっていいんですか。

一度来てみたかった蔵王。蔵王には何箇所かの共同浴場なるものがあり、200円ほどで利用でき湯巡りをすることができます。旅情あふれて最高なんですけど概して熱くて大して入れません。

夕食もこの通り。山登って夜がこれって最高かよ。

そして登った山の名を冠した日本酒をいただく。ああ、贅沢。

〜Fin〜