山と自転車

登山や自転車に関することを綴っています

【厳冬期登山】厳冬期硫黄岳日帰り登山 名だたる山々のパノラマビュー 美濃戸口ルート2022.2

厳冬期 硫黄岳

厳冬期の足回りを揃えて迎えた二度目の冬ということで、八ヶ岳の硫黄岳に登ってきました。今回の相棒は学生時代の後輩KY氏で、記念すべき雪山デビューです。彼は自転車で登山口にアクセスし登って下りて漕いで帰ってくるような男なので体力は全く心配なし。硫黄岳は技術的には難しいところはなく最高のデビューになりました。

山行記録

ルート:赤岳山荘P→赤岳鉱泉→硫黄岳 ピストン

歩行距離:13.5km

獲得標高:1095m

山行:5時間32分

休憩:1時間30分

厳冬期登山口 4駆なら赤岳山荘へ

駐車場は下界から近い順に八ヶ岳山荘、赤岳山荘が登山口となっています。より山に近いのは赤岳山荘ですが、厳冬期の場合は八ヶ岳山荘より先に車で入るには四駆+金属チェーンが必携です。八ヶ岳山荘→赤岳山荘間は車1台分の狭い林道で歩くと1時間強かかります。余談ですが私は厳冬期にもこの道を進めるようにとジムニーを買ったのでもちろん赤岳山荘スタートで計画を組みました。(一応金属チェーンは持って行きましたが、4WDモードで難なくたどり着いてしまいました。素敵。)

2月下旬 まだまだ積雪量は非常に多い

2月下旬といえば下界ではわずかに春の気配を感じる時期ですが、山では完全に雪の世界です。人気の山なのでトレースはついているものの、外れると一気に膝上、ひどいと腰まで沈み込みます。

赤岳鉱泉 アイスキャンディー

比較的穏やかに登る樹林帯を歩くこと1時間半で赤岳鉱泉、有名なアイスキャンディーに到達します。時間が早いのでアイスクライマー達はまだいません。

赤岳鉱泉は分岐点になっており、北のルートが硫黄岳方面、南は行者小屋を経て赤岳や阿弥陀岳方面に続きます。

赤岳鉱泉から先は約400mアップの高度を稼ぐ登りに入り、木々の切間から赤岳や阿弥陀岳方面が見えてきます。次のチェックポイントは展望の良い赤岩の頭です。

眺望抜群な赤岩の頭

赤岩の頭から、北アルプス方面。

北に見える独立峰は御嶽山。

中央の凹みは大キレット、左は穂高岳、右にたどると槍ヶ岳が見えています。

諏訪湖方面。手前の山の向こうが伊那なので奥の白い峰は中央アルプスになります。

北八ヶ岳。左端が”諏訪富士”こと蓼科山です。その右の平べったいところが北横岳、さらに右の手前の2峰が天狗岳です。いずれも雪山入門におすすめな山々です。

南八ヶ岳。中央の頂が最高峰の赤岳で、その右側が阿弥陀岳。レンズ汚れのせいかゴーストが派手に出てしまいました。

硫黄岳山頂 広々していて360度パノラマビュー

赤岩の頭からは山頂がすぐ見えていて、30分ほど緩やかに登ると硫黄岳山頂に到達します。山頂はかなり広くて360度の大パノラマです!

ガトーショコラの断面のように見えているこちらが、硫黄岳といえば、の爆裂火口。スケールがあまりに大きかった…。

雪山に来たらエビの尻尾。

北アルプスと北八ヶ岳、左は車山高原。

右に浅間山と左は四阿山です。

この日は快晴に近く、八ヶ岳としては奇跡的に無風に近い状態でしたが、それでも気温は−15度くらいなので山頂で食事、という余裕はありませんでした。次は厳冬期赤岳を目指します。