山と自転車

登山や自転車に関することを綴っています

【レビュー】登山に旅行に痒いところに手が届くパーゴワークス スイッチXLを紹介

日本のブランドPAAGO WORKS

PAAGO WORKS(以下パーゴワークス)は2011年に誕生した日本のアウトドアブランドで、ブランド名にはPack & Goという意味が込められています。斬新な設計やアイディアの詰まったトレラン・登山用ザックから、テントやタープ、そして痒いところに手が届く系アイテムの今回紹介するスイッチやカメラバッグのFOCUSシリーズなど商品は多岐に渡ります。特に最近は「究極の一人旅クッカー」を謳ったトレイルポットが各界隈で話題になりました

www.paagoworks.com

私がパーゴワークスを知ったのは前々から感じていた30Lザックってまず最初のザックとして勧められるけど日帰り登山に30Lも要らなくね?問題に対して日帰り用のザックを探していた時でした。石井スポーツ店頭でBUDDY22という個性的なザックを発見し、レビュー記事を見漁り記念すべき初の日帰り専用ザックとして導入しました。

www.mount-road.com

今回紹介するスイッチXLは単体でポーチとして使っても良し、ザックと組み合わせても良し、な様々な使い方ができていくつあっても無駄にならない系のアイテムです。

PAAGO WORKS SWITCHって?

パーゴワークス スイッチXL ファニーパックとして使用している図

サイズ・カラー

スイッチは台形の立体的なバッグで、ドラえもんのポケットを立体化したような形状をしています。サイズはM, L, XLの3サイズがあり今回紹介するのは一番大きいXLになります。

カラーはザックのBUDDYシリーズのアーバングレイ、モスグリーン、ダークベージュの3色に加え、PCブルーやRPグレイ、X-PAC素材のホワイトなど複数展開です。いずれも落ち着いた目に馴染む色で、某アウトドアブランドにありがちな原色の組み合わせが派手すぎて普段使いが恥ずかしくなるようなことはありません。アウトドアフィールドでも普段着でも使えると思います。

様々な用途にスイッチできる

付属のベルトを伸ばせばショルダーバッグ、ボディーバッグとして、腰に着ければ※ファニーパックとして、さらに付属のカラビナでザック用の外付け収納などなど、状況に応じて色々な形態にスイッチできるのが特徴です。

※最近ウエストバッグはウエストバッグとは呼ばないらしいです。オシャレは我慢と言うように、ファッションにおいて便利な物はダサいという法則を体現しているウエストバッグでしたが、最近特に自転車界隈でファニーパックというオシャレな名前で再注目されています。Repeat after me, FUNNY PACK!

パーゴワークス公式HP SWITCH L商品ページより引用

BUDDY22の外付けバッグとして使用

これは初めてスイッチLを登山に使用した時の写真です。写真のようにスイッチ両端の角にカラビナが装着されていて、ザックに外付けバッグとして装着できるようになっています。BUDDYシリーズではスイッチ取り付けに対応したループが全面と側面に付いており、上図のように様々な使い方ができます。こういう多用途に弱い人、多いんじゃないでしょうか。私ですが。

PAAGO WORKS公式ホームページ BUDDY22商品ページより引用 https://www.paagoworks.com/collections/hike/products/buddy22

ザックのショルダーハーネスに取り付ける「カンガルースタイル」。自分の腹側の手が届きやすいアクセス一等地に大きな収納がある便利さは一度味わうと止められなくなります。最近このスタイルの登山者が本当に増えてきていると感じます。

収納力

これは先日の出張時に持っていった身の回り品です。offの時間の行動用&サイクリング時の荷物用としてスイッチXLを使用しました。

・カメラ SONY RX100M3

・モバイルバッテリー anker Power Core Fusion10000

・ヘッドホン BOSE QuietComfort45

・電子端末 Kindle paperwhite、iPad mini6

・ミニマル財布 FABRIK ポケット財布mini

 

少し脱線しますが写真右上のオレンジの財布、細君から誕生日プレゼントにもらったFABRIKというブランドのミニマル財布が非常に素晴らしいのでちょっと紹介します。

FABRIKは2014年にスタートした日本のブランドです。わずか35gの超軽量コンパクトながらお札を折らずに収納可能でカードも5枚まで収納でき、さらに小銭入れも付いていて実用性に優れた財布です。登山や自転車旅用のつもりが徐々に日常生活のメイン財布に変わりつつあります。私はキャッシュレス時代バンザイマンなので、身分証明証、保険証、クレジットカードと非常用の現金が収まれば十分です。ギズモード・ジャパンの記事を見て一目惚れしました。

www.gizmodo.jp

fabrik-tokyo.net

話が逸れてしまいましたが、スイッチXLは立体形状、3Dドラえもんポケットとでも言うべき形状なので上記のガジェットたちを収めてもまだ余裕があります。内側のちょっとした仕切りは旅のときには鎮静薬やロープウェイのチケットなどを収めておくのにちょうど良く、考えられているなと思います。

メインスペースの後ろに別気室の収納スペースがあり、ここはタブレットやスマホを入れるのにジャスト。あとは旅先のパンフレットなども良さそうです。私はここにKindleとiPad miniを入れています。メイン気室は収納力自体は余裕があるとはいえ、ケーブル類やヘッドホンなどが入っていると出し入れがしづらくはなってしまうのでこの2気室は素晴らしい。Kindleなんてめちゃくちゃ頻繁に出し入れするので。

使用感

まずは登山で使用した時です。この時は電車内で使いたいガジェット類を入れておき、登山に関連するものは全てザックに、と用途別に分けました。電車に乗ったらザックを網棚に置いてスイッチXLをボディバッグのようにします。出張の際も仕事以外のアイテムはスイッチXLに入れて仕事用のカバンと分ける使い方をしていました。この運用はシーンが変わる度にカバンの中身を入れ替える作業が不要になり、着脱も容易なので旅先でのストレスが大幅に減ります。宿泊を伴う登山であればアタックザックのように使うことも可能ですし、シンプルに容量アップのための外付けストレージ的に使うのも良さそうです。

非常に見づらい写真ですが最近の登山での使い方です。メインザックを腰ベルトがないものにした結果行動食へのアクセスが悪くなってしまったので、ウエストバッグファニーパックとして身につけています。

先に述べたように見た目以上の収納力があるので行動食ならアルプス縦走できるくらいいくらでも入ります。これは自分の目線からの写真ですが、アクセス良く歩きながら摂取可能です。かつて腰ベルトのポケットの大きさからカリマーリッジ30を選んだ私ですが、腰ベルトがない快適さとアクセスの良い大容量ポケットが両立できるのでこの運用の方が合理的な気がします。

容量について

M, L, XLと3サイズ展開のスイッチですが、店頭で見比べた感じと価格差などを考慮すると迷ったらXLにするのが良いと思います。行動食だけならMやLでも十分ですが、旅先での身の回り品バッグとして、登山でのアタックザック代わりとして、外付けストレージとして、とスイッチが担う多様な役割を考えると容量が大きい方が良いです。アウトドアにおいては必ずしも大は小を兼ねませんが、スイッチの場合は中身が少なくても大きく型崩れすることもありませんし、バッグ自体の重量が気になることもありません。スイッチの持つたくさんの可能性を最大限生かすためにはXLがベストかと思います。(そう言いながらあまりに使い勝手が良いので他サイズも揃えようかななんて思っていますが)

まとめ

登山の時の行動食の収納や、特に公共交通機関を利用した登山の場合の日用品と登山用品の棲み分けに悩んだ経験はないでしょうか。自転車輪行でガジェット類を上手く車載できず、かといってバッグは身につけたくない、そんな思いをしたことはありませんか。ファニーパックくらいならガッツリ乗るときでも案外許容できますよ。また旅行先でお風呂上がりにちょっとブラブラするとき、カバンを持っていくには大げさで手ぶらにしてはちょっと持ち物が多い、そんな経験はないでしょうか。頷ける方はスイッチXLの導入を考えてみてください。

アウトドア使用の写真ばかりでしたが、アウトドアを全面に押し出すようなデザインではないので、普段のボディバッグとして使っても良し。街でも山でも違和感がないのが良いところです。用途が限定されないので例え山に行かなくなったとしても、逆に普段使いしなくなったとしても、何かの役には立ってくれると思います。

パーゴワークススイッチXLの紹介でした。しかしパーゴワークス製品は使い勝手が本当によく考えられているので、使い始めるとじわじわと浸透してきますね…沼ってます。