バッグはバックパックに限る
ブロンプトン購入直後から現在はディスコンとなったCバッグを愛用していますが、普段使うには大きすぎるのとバッグ自体の重さがそれなりにあるので移動がしんどい。頻度としては輪行旅より圧倒的に多い日常使いに何か良いバッグはないだろうかとずっと探していました。
ブロンプトン純正からバックパックが出た時には遂に来たかとテンション高く購入を考えたものの、14Lという容量がさすがに小さく感じられたのと、横型のデザインがあまり好みでなかったので長らく検討リストに入ったままでした。
そんな中、CHROMEからブロンプトン用バックパックが出たという情報をキャッチして、自分にしては珍しく実物を見に行く前に見切り発車で購入してしてしまいました。CHROMEとミズタニ自転車のコラボアイテム第2弾(第1弾はメッセンジャーバッグのようにも背負えるトートバッグ)で、これがかなり使い勝手が良く自転車に乗らない時にも持ち出しているくらい気に入っているので紹介します。
CHROME VERSATILE BACKPACK
外観
ブロンプトンに装着し正面から見た状態です。CHROMEといえば赤いブランドタグのイメージが強いですがシックなオールブラックです。赤のアクセントも良いですが服装を選ばないという点で好印象です。横型バッグを装着したときの頭でっかちな感じもかわいいですが、だいぶシュッとした印象になりますね。
遠目に見るとなおさら、普段使うバックパックを自転車に付けた、という感じでこれまでのブロンプトンバッグとは違う趣があります。やはりバックパックといえば個人的にはこちらの縦型の方がしっくりきます。
横から見た図。パンパンにするとフタが押し上げられるのでハンドルに多少干渉します。
走行モード
バックパックなのでそのまま装着するだけでは写真のようにショルダーストラップが下に垂れ手しまいます。
173cmの私が普通に背負う長さでは意外とギリギリ車輪に巻き込まれるかどうか、くらいなのでちょっと移動するくらいならそのままでも大丈夫そうですが、やはり見た目は不安になります。
なので走行時にはこのように、ショルダーストラップの下部のバックルを外しバッグの前方に持ってこられるようになっています。
バッグの前にはショルダーストラップを引っ掛けるためのDカンがあります。もちろん写真のようにカラビナを用いて何か他のものをぶら下げておくことも可能です。
走行モードの工夫
ただし乗り降りする度にいちいちバックルを外して付け替えるのは面倒なので…
私はショルダーストラップを外さず、このように前に持ってきて避けています。
さすがに前に回すだけだと固定されないので、ショルダーストラップのベルトのループにS字カラビナを付けて上の写真のように固定しています。乗り降りの度にカラビナを片方着脱するだけでラクなのでおすすめです。
収納・使い勝手について
これは先日、横浜みなとみらいに輪行した時の装備です。バッグ上部のフラップは短いのでいっぱいに中身を入れるとこのようにめくれてちょっと不格好になりますが、バックルのストラップは余裕のある設定なので多少容量オーバーしても大丈夫。
この日は山下公園でチェアリングをするべくヘリノックスのチェアワンを持参し、モンベルにてSPDシューズを購入してメイン気室に入れていました。
メイン気室
チェアワンと靴の片方を縦に、その上にもう片方の靴を横にして入れるとちょうどいっぱいになります。
メイン気室にはPCスリーブが付いています。macbook airがちょうど収まります。とはいえマチはあまりなく生地も薄いので保護するのではなくPCを固定する程度の役割です。内部はターポリンのような素材になっており、完全防水ではありませんがかなり防水性が高そうです。
収納
メイン気室の前方にポケットがあります。写真ではKindle paperwhiteとスティックタイプの日焼け止めが入っています。タブレットであればiPad miniがちょうど収まり、それ以上の大きさは入らなそうです。
そしてさらにそのフラップにはジップ付きの収納スペース。こちらは内側がメイン気室と同じく防水素材になっています。写真はankerのモバイルバッテリーを入れています。
最後はバックパックのフラップ、フタの部分の収納です。ここにもジップ付きのスペースがあり、内側は起毛になっていてスマホを入れるのにちょうど良い位置・サイズ感の収納です。
アクセス
フラップのバックルを閉じたままメイン気室にアクセスできるサイドアクセスがあります(Kindleが突っ込まれているところ)。またフロントはバッグの半分くらいまでジップを下ろすことでガバっと開くことができ、このサイズのバックパックとしてはアクセスがかなり充実していると思います。
収納力
この日バッグに入れていたものの全てです。背負った状態で左側にのみサイドポケットが付いていて、水筒(サーモスFJP600)を入れていました。ここはナルゲン1Lは厳しそうですが、一般的な太さの水筒なら問題なく収まると思います。
ショルダーストラップの付け根
このバッグの特徴として、ショルダーストラップが一般的なバックパックよりも下に付いています。この構造により、ストラップを目一杯長くしてもバッグがあまり下がらないので、背負った時にバッグの中心がちょうど肩甲骨くらいと高めになります。ちょっと前に流行ったカンケンリュックに近いイメージでしょうか。
背負った図
173cmの私が背負った図です。一般的なバックパックよりは高めの位置に来ます。若干小さめな印象でしょうか。
続いて157cmの細君が背負った図。
女性が背負うとより普通のバックパックのサイズ感になります。
使用感
使い勝手、サイズ感、作りの良さ、いずれも今のところ全く不満がありません。最高にちょうど良いバッグです。ホントよく作ってくれたと圧倒的感謝っ・・・!以下に具体的推しポイントを。
収納が多いのがイイ
このサイズ感のバッグとしてはかなり収納の数が多いです。ジップ付きの小物スペースが2箇所にスリーブポケットが1つ、メイン気室にもスリーブポケットがあるので財布に鍵にスマホにイヤホンにタブレットに…と常備アイテムを余裕で収納可能。さらにイージーアクセスまで付いているという至れり尽くせりっぷり。ブロンプトンに付けられるという機能に甘んじず、バックパックとしてちゃんと作り込まれています。
デザインがイイ
これは完全に主観ですがモダンでクールな(語彙)バックパックだと思います。写真のように普段着で背負っていても違和感はありません。個人的にはCHROMEの赤ロゴを抑えてモノクロで仕上げたのに拍手を送りたいです。ブロンプトンに乗らない時でも頻用しています。
サイズ感がイイ
大は小を兼ねるという言葉がありますが、デカいバックパックって殆どの日常シーンで大げさじゃないですか。かといってボディバッグ的なものでは出先で荷物が増えた時に手が塞がることになります。このバッグのサイズ感を一言で表すと「いつもの小物を持ち運べてプラスアルファで出先で買ったものが入れられる」です。多くの場面でこういうのでいいんだよバッグになってくれるでしょう。
そうはいっても結構入る
コンパクトな印象ではあるものの、フラップのベルトを最大に伸ばしフラップで荷物を挟むようにまですると結構な容量になります。アウトドアチェア2脚(ヘリノックスのチェアワン、エーライトのメイフライチェア)にiPad mini、財布類と旅行雑誌、出先で買ったパン。くらいはさほど無理なく収まります。
作りの良さを感じられてイイ
CHROMEは本場のメッセンジャー達の要望を満たす高い実用性が魅力ですが、このバッグにもしっかりその思想が現れています。ショルダーのパッドも幅広で厚みがあって疲れにくいし、背負う位置が高めになるのも肩の負担が減らせます。後から知りましたがCHROMEのバックパックの多くがこの構造になっているようです。起毛付きのポケットなど電子機器への配慮もされていて非常に良い。強いて言えばメイン気室のスリーブポケットがPC保護スリーブになっていたら完璧でした。
比較的安価なのがイイ
昨今の値上げ地獄でどうなるか分かりませんが、記事作成時点で15000円ほど。ブロンプトン純正バッグ類に比べれば手に取りやすく、またCHROMEという信頼が付く割には安いのではないでしょうか。
注意点
ブロンプトンに装着するためのフレームが別売りです。私は和田サイクルのフレームとセットのものを購入しましたが現在はSOLD OUTなので別で用意する必要があります。装着可能なフレームは280×280mm、280×300mmで、これはブロンプトン純正のトートバッグのフレームと同じサイズです。
群馬県高崎市の自転車ショップ、サイクルテックIKDというお店のホームページにフレーム単品の商品ページがありました。通信販売も行っているようです。あとはメルカリなどで個人制作のフレームを探すか、アリエクに賭けるか…ですかね。個人的にはアリエクは変なもの面白いものがたくさんあって、届かなかったこともないので悪い印象はありませんがご利用は自己責任で…。
まとめ
ブロンプトンで使える普段使い用のバックパックを探している人にはベストバイと言えると思います。ブロンプトン純正のバックパックとは容量とデザインで差別化されているので、20Lでも大きいと感じるならブロンプトン、大げさにならない程度に一応非常時にたくさん入れられる方が良いと思うならCHROMEです。