転職に伴う転居の準備であまりアウトドア活動ができていない最近です。ということで今回は写真の記事になります。
今年の最初に普段用=非アウトドア用のカメラとしてフルサイズミラーレスのNikon Zfを購入しました。
当初は漢の単焦点(Nikkor Z 40mm f2)一本勝負、でいくつもりだったのですが、旅行や屋内撮影での汎用性を考えNikkor Z 26mm f2.8を買い足しました。
今となってはトチ狂っていましたが当初はLeica Q3を買おうと本気で考えており、上記の記事で汎用性のQ3か、作品づくりのQ3 43か、という悩み方をしていたので、結果的にはその両方をカバーしたことになりました。
今回の旅行で使ってみて、基本40mmを付けておいて景色メインになる場面では26mmにするという運用が予想以上に良かったです。とりあえずZfに関してはズームレンズは買わずに済みそうです。
Nikkor Z 26mm f2.8外観
詳細なレンズスペックなどは割愛しますが、ZfにNikkor Z 26mm f2.8を装着した状態です。このレンズはZレンズ最小最軽量の座をわずかに28mmf2.8に譲りますが、非常に薄型軽量のレンズです。
上記の写真ではレンズフィルターを取り付けるためのアダプターを取り付けている状態ですが…
アダプターを外すとさらに薄くなります。ピンホールカメラのような極めて小さい前玉ながらf2.8の明るさを誇ります。見た目に高級感や所有欲を満たす官能的なものは特にありませんが、実用性100%という佇まいも素敵です。
アダプターを外した状態を上から見た図。レンズのせり出しは体感的にはほぼゼロであらゆる鞄への収まりが非常に良いです。まるでコンデジ。
こちらはキットレンズのNikkor Z 40mm f2とZfの組み合わせ。比較すると26mmは半分くらいの長さです。
作例
先日沖縄本島と宮古島を旅行してきたときの作例です。
古宇利大橋が一望できる穴場展望スポットからの1枚。やや左右が見切れますが、これ以上広角になると私の腕では主題が定まらない散漫な写真になりがちなので景色用の広角として個人的にはこれで満足です。
ちなみにピクチャーコントロールはフレキシブルカラーピクチャーコントロールのクリエイターレシピ、Japansque Film by Taishi Arashidaで撮影しています。
f2.8で26mmだと暗いところでも手持ち撮影で困ることがまずありません。感度は夜間・屋内でも800までで十分でした。
美ら海水族館にて。ジンベエザメの水槽をすべて収めるのにはぎりぎり足りませんでした。
このレンズ、S Lineでこそないものの非S Lineの単焦点レンズの中ではかなり光学的に優れているそうで、写りは非常にシャープで色乗りも見た目通りです。
自転車乗り的に憧れの場所であった宮古島、伊良部大橋。スマホ画角と言われる28mmよりやや広いくらいの26mmという画角は散漫になりすぎず使い勝手が良いです。これより広いと渡しの場合あとで見返したときに何が撮りたかった写真なんだ??ってなりがちなんですよね。
視野の中にこれほどたくさんの青がある
宮古島のあまりに美しい海のグラデーションもばっちり写し込めました。
続いては屋内、開放値での撮影。f2.8とはいえ26mmなので主題にかなり近接しない限りは背景はほとんどボケず、記録的な写真に。
今回の旅で一番良かったHilton宮古島。なかなかの解像感だと思います。
ここは違うホテルですが、ホテル室内を記録しておきたい、という用途に最適な画角だと思いました。
Hilton宮古島、展望スペースより
上記のプールサイドを散歩していると手のひらサイズくらいのカエル。最短撮影距離は20cmなのでかなり近寄ることができ、広角ながら前ボケ後ろボケを使った写真も撮れてしまいます。ボケは結構柔らかい印象です。
伊良部島の人気の宮古そば屋さん。26mmで寄れる、ということで料理の写真にも非常に使いやすいですね。
旅行で使った感想としては26mmという画角は非常に汎用性が高いです。広角すぎない広角なので歪みが出ることもなく、散漫になりすぎない程度に広く切り取ることが可能で、必要なら被写体に寄ればボケを生かした写真も撮れる。そしてこの軽量コンパクトさはフルサイズ機を扱うストレスがほぼ皆無でした。控えめに言って最強なのでは。
個人的にキットレンズの40mmという画角、そしてZfと組み合わせた外観が非常に気に入っているので基本はNikkor Z 40mm f2を装着していますが、この26mmを付けっぱなしにして頻繁に持ち出すのが最も多くの人が幸せになれる組み合わせな気がします。単焦点レンズ派ならば、という前置きがつきますが。
おしまい