山と自転車

登山や自転車に関することを綴っています

【雪山デビュー】蓼科山日帰り登山 7合目登山口ルート2018.12 

きっかけはまたHG氏の鶴の一声「登山靴買ったならアイゼン買って雪山行こうよ」

2018年最後の登山は恐怖の野郎3人のクリスマスイブ登山で、蓼科山を登ってきました。蓼科山は八ヶ岳最北端に位置し、その美しい山容から「諏訪富士」とも呼ばれるご当地富士山の一つ。山頂まで最短距離となる7合目登山口からの日帰りピストンで、雪山デビューを果たしました。

私の装備は普通の登山靴とザック、そしてレインウェア。

HG氏曰く前爪のあるアイゼンがあればレインウェアと夏用の靴でも雪山は登れる、とのことだったのでモンベルの10本爪アイゼンを購入しました。とても冬用の登山靴や服は高くて買えないのでたくさん着込んで上からレインウェアを纏って臨みます。パーティはHG氏と私とAI氏の3人。

最初は7合目登山口ではなく別の登山口に行こうとしていたのですが、道中でスタッドレスタイヤのみでは進めなくなったので急遽なんとか到達できそうな登山口を探し、結果として7合目になりました。進めなくなったどころかスタックして戻ることもできなくなり、ジャッキアップして常備していた非常用の毛布を地面とタイヤの間に挟み、さらにHG氏とAI氏に前から押してもらってなんとか脱出したのでした。登山をはじめたからには4駆の車を買おうと決意した瞬間でした。愛車のミライースちゃんはあっという間に雪化粧。

蓼科神社の鳥居をくぐり、登山道へ。ここ7合目登山口は標高1900mであり山頂との標高差は600mほど。

雪が降った直後なのか、踏み跡もあまりない、ほぼ新雪状態。

トレースをたどりつつ登っていく。トレースを外れるとすぐ膝上くらいまで沈んでしまうくらいめちゃくちゃ雪深いです。

夏の状態を知りませんがそれなりの斜度に感じられました。

トレースをたどってもこの通り、すぐ足首くらいまでは沈み込みます。

空は晴れたり曇ったりとせわしない。樹氷が綺麗だったのが印象的です。

森の中もこれだけ雪があると別世界。

登るにつれて樹氷が厚み(?)を増していきます。

登頂開始から3時間ほどで蓼科山山頂に到達。標高差600mほど、標準コースタイムは2時間半弱のルートですが、雪山歩きに慣れていないため時間を食いました。とはいえ滑落しそうな危険な場所はなくて、必要なのは体力だけという感じです。

山頂の小屋。

看板はこの通り雪の衣を纏って読めない。

風がビュービュー吹き荒れ、風の音で会話が困難になるほど。しかし風のおかげで雲の流れが早く、雲の切れ目が生まれます。

山頂はずいぶんと広く、台地のようになっています。

山頂にも鳥居。蓼科神社の奥宮を目指し歩みを進めます。

これが奥宮です。新海誠映画でしか見ないような、青と白だけの世界がありました。

とにかく山頂が広い。

山頂標識。蓼科山2530m。

風で巻き上げられた雪によりなかなかの造形美

登山道を望む。

ずっと登りっぱなしだったので、下山は雪で滑るのに身を任せてどんどん進みます。夏山と異なり浮石で足を捻ったりする心配がなく、もはや滑っているかのように下山していきました。

下山は大幅に早くなり1時間半かかったかどうかで一気に下りてきてしまった。

下山する頃には山頂方面は晴れていて、この日は時間とともに晴れてくる日だったようです。

登山を始めようと決めてわずか3ヶ月で雪山デビューを果たしました。雪山と聞いて想像していたほど死の危険を感じるところがなくて、曇っていても雪景色は格別でした。雪山デビュー、蓼科山登山でした。