山と自転車

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【ドーミーイン宿泊記】松本の和風ドーミーインプレミアム あづみの湯 御宿野乃に泊まってみたら思ったより旅館だった話

私はドーミーインが大好きなんじゃーい!

皆さん出張や旅で最初に何をしますか?私は旅を計画するとまずドーミーインを探します。ドーミーインが好きだから。ビジネスホテルなのに大浴場があって、さらにちゃんとととのえるサウナが付いている(サウナ付きと謳っていても水風呂なしとかととのうスペースなしとかイマイチな施設はたくさんあります)ことに感動したのがきっかけでしたが、ドーミーインに何度か泊まるうちにスタッフの接遇や基本的な設備の良さや清潔感、湯上がりアイスや夜鳴きそばなどの無料サービスなどのおもてなし精神に感心するようになりました。ビジネスホテルとしては割高ですが、予算が許せばドーミーインを応援するという気持ちも込めて積極的に泊まるようにしています。

和風ドーミーインプレミアム あづみの湯 御宿野乃

そんなドーミーインにはドーミーインプレミアムというちょっと高級ラインがあり、場所によって様々なコンセプトで展開されています。今回泊まったあづみの湯、御宿野乃(おんじゅくのの)は長野県松本市の中心部にある、和風旅館をイメージしたドーミーインです。普通に旅館でした。

2023年7月末、今年も乗鞍に行くべく松本に前日入りして宿泊先を探したところ、なんと松本だけでドーミーインが2つもあることを知りました。普通のドーミーイン松本と今回泊まった御宿野乃の2つで、いずれも松本駅から徒歩圏内に位置しています。御宿野乃の方がより駅近くに位置しています。

素泊まりで差額は1500円。ちょっと迷いましたが、以前泊まったドーミーインプレミアム小樽が非常に素晴らしかったのでプレミアムな方を選びました。

外観

ドーミーイン御宿野乃は松本駅の南東に位置し、松本駅東口(お城口)を出て目の前の大通りを右に向かって約5分、距離にして400mほど歩くとたどり着きます。

和モダンな雰囲気のあるデザインで目を引く建物が

御宿野乃です。

入り口は完全に旅館です。もはやドーミーインの文字はどこにもなく、前情報がなければ絶対にわからないと思います。

館内は全面畳張り

広々して清潔感のある玄関。なんとこの御宿野乃、館内が全て畳張りになっているので上がった瞬間から帰ってきた感がすごい。そして受付の人も当然和服姿です。

エントランス。畳だからその辺に大の字に転がっていても許されそうな気がしてきます。

エレベーター内も畳張りの徹底ぶり。

朝食バイキングが美味そう過ぎる!

玄関の左側には食堂。ドーミーインプレミアムは朝食バイキングが名物になっているところが多く、例えばドーミーインプレミアム小樽ではいくら盛り放題刺し身乗せ放題の海鮮丼が名物になっています。この御宿野乃も例に漏れず、信州の名物料理達を存分に味わえるようなバイキングがあります。オープンは6:30。今回は翌朝が早くありつけなかったので公式サイトを参照ください。

www.hotespa.net

こちらはウェルカムドリンクサービス。さすがにアルコールはありませんでしたが、一般的なドリンクバーに加えて信州らしくリンゴジュースがあってご当地感はちゃんと味わえます。

席は多くて広々。当然畳張り。

和モダンな部屋

今回泊まった部屋はダブルベッドの部屋。館内着が用意されています。

Bed on Tatami!

部屋の広さはまあ普通。個人的に畳の部屋は小さい方が落ち着きますが、2人で使うには少し手狭かなという印象でした。

ユニットバスかと思っていたらトイレとは完全に仕切られた、やたらと広いシャワールーム付き。

冷蔵庫にはミネラルウォーターとウェルカムサービスのなめらかマンゴープリン。

いざ、ととのう

タオルがやたらと高級感あふれるお風呂セットです。ドーミーインといったら何と言っても近年大流行のサウナです(私はギリ世間で流行り始める前に自発的にサウナに目覚めたから流行におどらされてるわけじゃないんだフンスフンス)。

15時にチェックインしたので誰も来ないうちに大浴場へ急ぎます。

大浴場は10階なので眺望は抜群なはず。これは10階のエレベーター前にあった氷枕のサービス。

最上階で眺望抜群な大浴場

大浴場手前の湯上がりスペース。自販機でビールや酎ハイも売っています。

そして窓の先はこの眺望!松本から上高地方面が見渡せ、雲がなければ常念岳の綺麗な三角形が見えるアングルです。

脱衣所。まだ他に誰も来ていないうちにとスタッフの方に断りを入れて撮影しました。ドライヤーが2種類あってスタンダードな方がPanasonicのナノケアというプレミアムぶり。

全て鍵付きのロッカーなのは地味に嬉しいところ。

これが眺望抜群な大浴場。浴槽は内湯と露天風呂と水風呂の3ヶ所で、いずれも窓側で眺望が得られるように配置されています。

サウナについて 

肝心のサウナは10人ちょっとは一度に入れそうな横長の構造で、一番奥にテレビがあります。そして珍しいのがセルフアロマで、備え付けの酌でアロマ水を焼き石に垂らせるようになっていました。温度は95度ほど。水風呂はやや狭いものの水深がある分立位に近い体勢で入れて、一度に4人くらいは入れそうでした(水温が16度くらいのキンキンで30秒くらいしか居られませんでした)。さらに良かった点はととのい椅子が屋内に2脚、露天に3脚の計5脚もあったこと。サウナーにはこの「分かってるじゃん」感が伝わりますかね。

感じ方に個人差はあれど「水風呂があって、ととのいスペースが十分にあって、なおかつサウナ&水風呂の温度が適切」を全て満たすサウナは意外と少ないです。そんな中あっさり全てを満たしてくる御宿野乃はさすがです。絶対内部にサウナガチ勢がいると思いますありがとう。

露天のととのいスペースがまた素晴らしかったです。夏の陽射しと入道雲に包まれる山々を眺めながら、聴こえてくるのは蝉の声と鉄道の音と風鈴の音色。サウナと水風呂による物理的刺激だけでなく精神的安寧をもたらすこの環境。真のととのいを知りました。

湯上がりはアイスと漫画

お風呂上がりは湯上がりどころで無料アイスサービス。無料サービスながら何種類ものアイスが常備されています。こういうところなんだドーミーインが好きなのは。ちなみにここは漫画コーナーもあって、風呂上がりに火照った身体をアイスで冷やし、松本の町並みを見下ろしながら漫画を読むのができちゃう。ドーミーイン大好き。

名物夜鳴きそば

ドーミーインの夜、それは夜鳴きそば。21:30から始まる無料サービスで、これに合わせて飲んで帰ってくるまでがドーミーイン旅行初日です。ザ・こういうのでいいんだよあっさりラーメンで、普通のインスタントなラーメンなのにやたらと美味い不思議なやつ。

夜に食べるラーメンとして負担にならない絶妙な量と味のバランス。分かってるなあドーミーイン。しゅき。

 

こんなに愛してやまないドーミーインはビジネスホテルとしてはやや割高ですが安定して人気で、平日休日問わず直前ではまず予約が取れず、特に週末金土曜なんかは割と早々に埋まってしまいます。愛があっても意外とホイホイ泊まれないこともあるのが悔しいところですが、今回御宿野乃に泊まれたことでそんな鬱憤は一旦リセットされました。この日をもって御宿野乃に泊まったことがある側の人間になったので「松本の御宿野乃?ああ、泊まったことあるよ。最高の旅館だったよ」って言えます。

立地が良くて観光に使いやすく、旅館のおもてなしのドーミーイン御宿野乃。一人旅にも家族旅行にもオススメな宿でした。