登山中のボトルどうしてる?
ザックのサイドポケットに差している人が大半かと思いますが、あれ取り出しづらくないですか?給水する時は立ち止まってザックを下ろす時だけ、という人はいいんですけど、ザックを下ろすのが億劫だったり同行者を待たせるのが申し訳なくて我慢したことありませんか?
私は喉の乾きが人より我慢できない上に給水のためだけに立ち止まったりザックを降ろしたりしたくないので、ずっと試行錯誤していました。ショルダーベルトにボトルホルダーを後付けしたり腰ベルトにホルダーを通したり。いずれも悪くないんですがナルゲン1Lだと上手いこといきませんでした。でも夏山だとメインボトルが500mlというのは頼りない。そんな風に悩んでいたら遂に個人的に最適解だと思う道具に出会ったので紹介したいと思います。
Peakfourteen water bottle holder
さっそくですが紹介です。日本人で唯一、8000m級を14座落とした登山家の竹内洋岳さんという方がプロデュースした、Peakfourteenというブランドの製品です。
こちらが「Peakfourteen water bottle holder」実物です。
ナルゲンの”首”の部分に取り付ける金属製のリングで、1L用と0.5L用があります。全く知らないブランドでしたが、先日MyGO!!!!!6thライブに参戦し1193番という地獄の整理券を片手に炎天下の中インスタを見ていたときに流れてきた広告で知りました。ずっと探していた概念だったのでその場で両方ともポチりました。
SNSの広告は95%うっとおしいですが、個人的に5%は有益な出会いがありますね。
取り付け方法は至ってシンプル。ナルゲンの蓋と樹脂のリングを外し、本製品を取り付けてもとに戻すだけです。重量はほとんど気になりません。後述しますが左の0.5Lサイズのナルゲンは蓋のストラップを引っ張りすぎてちぎれてしまっています。取り付けは問題なく可能でした。
北アルプス縦走での使用感
先日の北鎌尾根アタックでさっそく実践導入してきました。広告を見た瞬間にこれこそ探していたものだと確信し全く吟味せず購入しましたが、結果的には最高でした。もっと早く世に出てきて欲しかったです。
シンプルな構造
構造はいたってシンプル。穴は2箇所あり、大きい方は登攀用など極端に大きなカラビナでなければどんなものでもまず問題なく引っ掛けられると思います。小さい方の穴は広告の中ではパラコードを通して引っ張る持ち手にしていました。
リングの位置は固定されないのでくるくる回りますが、ズッコ抜けるようなことは一切ありませんでした。
ナルゲンがザックの一等地に
自分目線より、左ショルダーベルトにカラビナでぶら下げた図。使用感ですが、脱着が極めて楽で頻繁に給水できるようになり目論見通りでした。
揺れるが支障はない
唯一、ぶらぶら揺れてうっとおしいんじゃないかと懸念していました。気にならないと言えば嘘になりますがそれより遥かに利点の方が勝りました。北鎌尾根アタックでは、唯一槍ヶ岳直下のチムニーの登りの時だけはザックの中にボトルをしまいましたが、それ以外の場面は全てこのスタイルで完遂できたのでまず問題ないと思います。
装着するのがラク過ぎる
カラビナなので取り外す時は両手を使いますが、取り付ける時は片手で済むのが非常にラクポイントです。リングが金属製で硬いので片手でカラビナに当てにいくだけで装着できます。
これが樹脂製の柔らかいものだったりコシのない紐だとカラビナとリングの両方を持って引っ掛けなければなりません。わずかな差ですが登山中に数十回以上行う動作なので疲れた頃に効いてきます。
ナルゲンの蓋のループではだめなのだ
「ナルゲンってもともと引っ掛けられるようになってるじゃん」そう思うかもしれませんがそれをすると千切れます。月2回くらいのペースで登る人なら半年くらいで千切れます(経験談)。それに柔らかいのでワンタッチ装着は難しいです。本当に案外すぐ千切れるのでおすすめしません。
給水問題が解決すると登山中のQOLが爆上がりする
この道具の導入によりボトルを取り出すハードルがグッと下がり、激しい下りや登攀中でなければ歩きながらでも給水できるようになりました。水場でちょっと継ぎ足すのも容易なのでQOLが非常に向上しました。今まで思ったより我慢していたんだなと思います。
ナルゲンボトルユーザーは導入を検討してみてください。
water bottle holder ウォーター・ボトル・ホルダー (ナルゲンボトル広口1L用)14select.com
water bottle holder ウォーター・ボトル・ホルダー (ナルゲンボトル広口0.5L用)14select.com