こんにちは、ようやく待ちわびた春、もとい自転車に乗る気持ちになる気温の季節がやってきてウキウキの私です!
いやー、今シーズンは暖冬の触れ込みで始まった割に結局は雪が多く、寒気もしつこく攻撃してきて3月に東京に雪を降らせるようなキツい冬でしたがようやく明けました。過去にロードバイクの冬対策なんて記事を書きましたが最終的には冬は外では乗らないという結論に至りました。自転車ブログの風上にも置けない私です。
今回は珍しく桜の季節に細君と休みが重なっていたのでお花見サイクリングを企画しました。選んだ場所はそう、「日本の田舎」を存分に満喫できるお手軽サイクリングロード、つくばりんりんロードです!↓過去記事です。
つくばりんりんロードサイクリング
今回走る道はJR土浦駅東口から筑波山方面に向かうつくばりんりんロード。旧筑波鉄道の廃線跡を利用したサイクリングロードで、古い駅舎が休憩所になっていたりするエモーショナルな平坦道です。春は絶好の桜サイクリングが楽しめるという噂です。
余談ですが今回は最近買ったSPEEDMASTER50mmF0.95のテストも兼ねた、単焦点レンズ1本勝負のサイクリングです。
明日のポタリングはこのカメラで行こう(1.5kg超) pic.twitter.com/h4YsrVike2
— 上社i@AACR桜 (@kamiyashiro_i) April 11, 2025
今回の写真はすべてこの組み合わせで撮って、ほぼすべてピクチャーコントロール"リッチトーンポートレート"の撮って出しです。
プラン
細君は運動習慣がない割には体力があるものの自転車初心者なので、過去の感触を踏まえ平坦50km以内であれば無理なく走れるだろうと判断しました。
土浦駅からりんりんロードを経て筑波山までを往復すると45kmくらいになるので、ここに時間的余裕があればケーブルカーで筑波山にも行くという計画にしました。
また、今回は連れがいるので最大限寄り道をすべく事前に県公式サイトや個人ブログを見漁り立ち寄りスポットを探し出しておきました。参考になれば幸い。
JR土浦駅
自宅最寄りの立川駅から土浦駅まで、東京駅で乗り換えてトータル2時間半。土浦駅に到着。以前訪れたときよりもさらに自転車フレンドリーが進んだのか、改札内にサイクルラックと自転車用のレーンが敷かれていました。
※後述しますがここはサイクルトレイン利用者専用?だそうです。最後に書きます。
しかし、f0.95のボケは凄まじいものがありますね。被写体が際立ちすぎる。
寄り道スポット①パン洋菓子木村屋
まず最初はお昼ごはんを調達すべくパン屋さんへ。駅から自転車で10分くらいの木村屋さんはこっぺぱんサンドを中心とする昔ながらの街のパン屋さん。ツナサンド、白身魚のフライサンド、たまごサンドを調達。1つ150円くらい。
寄り道スポット②パン工房T-LAMP
パンフリークの細君の希望でパン屋さんをはしごします。木村屋からさらに10分ほど、木村屋に比べモダンでおしゃれな雰囲気のパン屋さんでした。
つくばりんりんロードへ
T-LAMPから北に15分ほど進むとつくばりんりんロードに合流しますが、その手前にあった桜並木の小川とても良かったです。
桜が散る前最後の週末という時期だったので7-8分咲きくらいの様相でしたが、水面に花びらが散っていて儚い美しさがありました。
しかし50mmレンズはやはり狭いですね、幅の狭い橋だったので端と端を使ってブロンプトンがギリギリ写せるくらい。
そして約1年ぶりのりんりんロードです。こんなに桜並木だったとは…
虫掛休憩所
りんりんロード最初の休憩所、虫掛休憩所です。綺麗なトイレに東屋が設置されています。非常に残念なことに自販機が近くにないのでここで休憩するのであれば飲み物は事前調達が吉です。
しかし、桜とボケるレンズの相性は最高ですね!前ボケを使った写真も
後ろをぼかした写真も、とにかく撮っていて楽しいです。マニュアルフォーカスもダンベル級の重量も苦にならないくらい。
12時過ぎくらいでしたが徐々に青空が出て気温も上がり…人を連れてきた時にこういう条件になるとソロの時よりも嬉しいですね。
虫掛休憩所を過ぎたくらいから徐々に周囲の畑や田んぼが増え、家屋も昔ながらの日本家屋が増えてくるのでジブリに出てくる田舎のような雰囲気に変わってきます。
藤沢休憩所
続いては藤沢休憩所。ここはより駅らしい風貌で、トイレはもちろん自販機も近くにあるのでより休みやすいポイント。家族連れがBBQ的なことをしていました。
近くの自販機で買ったこの樽型の缶コーヒー、もうあまり見かけませんが学生時代に好んでいた品です。貴重。
桜とローカル線の駅…というモチーフからは秒速5センチメートルが想起されます。楽曲の美しさも含め大好きな作品です。
しかし…初めて観て脳が焼かれた高1の頃はもう15年くらい前…ヒェッ
こういうのが撮りたくてf0.95レンズを買ったんだ俺は!!!!! pic.twitter.com/hR0k19zeM6
— 上社i@AACR桜 (@kamiyashiro_i) April 12, 2025
最近ローアングルで手前の地面をボケさせるという技を学びました。大口径レンズばんざーい!
小田休憩所
続いては枝垂れ桜に包まれる小田休憩所。走っていると頭に枝が当たる高密度な枝垂れ桜スポットです。まだまだりんりんロードは続きますが、今回は桜の名所として有名だという北条大池に向かうべく一旦りんりんロードを離脱します。
北条大池に向かう途中の一本道。意識したわけではありませんが、こういう構図の写真はつむりさんっぽさがありますね。
この写真つむりさんみある pic.twitter.com/CTuUNZuAeK
— 上社i@AACR桜 (@kamiyashiro_i) April 15, 2025
私のブロンプトン。ラジコンのアンテナのように伸びているのは最近衝動買い的に導入した360度カメラ、Insta360です。
寄り道スポット③北条大池
自転車系ブログの記事で何度か見かけた桜スポットとして有名だという北条大池。りんりんロードを外れ筑波山に向かって20分くらい進んだところにあります。
もう十分桜は見られたが…と思いつつ来てみましたが想像以上でした。まさに桃源郷というべき圧倒的桜!北関東ということで少し開花が遅いのか、ちょうど満開の見頃という咲き具合でした。
ピクニックをしたり野鳥を撮ったり釣りをしたり、多くの人で賑わっていました。
寄り道スポット④桜井菓子店
こちらはあんドーナツが有名な桜井菓子店。北条大池から15分ほど。人気のあんドーナツは午前中のうちに売り切れてしまう…という口コミがありましたがその通りのようで、どら焼きやロールケーキなどが細々と残っているのみでした。
いよいよこの後は筑波山に向かいつつ、まずはその麓のCAFE日升庵を目指します。桜井菓子店から距離にして2kmもありませんが、獲得標高200m近くある激坂です。
道中にはサイクリスト応援の休憩ポイントが散在しています。茶色い看板が目印で、トイレ休憩の他空気入れも貸してもらうことができます。
さすがに最初から押し歩きでのんびり行くことに。しかし押し歩きにしても相当しんどいです。斜度二桁くらいありそうな勢い。
寄り道スポット⑤CAFE日升庵
ひいひい言いながら筑波山の赤い鳥居まで登るとひとまずのゴール。昨年筑波山帰りに寄って気に入ったCAFEです。
古民家風の外観で、店内席のほかテラス席があります。
軽い腹ごなしということでバーガーをシェアして一服しました。
ピント面激薄のf0.95。背景のボケが円形でなく多角形になっているのが目立ちます。オールドレンズらしさでしょうか(オールドレンズではありませんが)。
光の入り方が非常に好みだった1枚。このレンズはLeicaのNoctiluxという世界一の明るさを誇る大口径レンズのオマージュ品。本家の写りはもちろん知りませんが、十分にこのレンズでしか写らない写りをします。
寄り道スポット⑥稲葉酒造
日升庵に着いた時点で15時を回っていたので筑波山は次の機会に回し帰路に付くことにしました。最後の寄り道で、筑波山の麓にある稲葉酒造を訪ねました。
稲葉酒造は1800年後半に創業の歴史ある酒造。現在は6代目が近年増えつつある蔵元杜氏(蔵元が杜氏も兼任する)を務めているそう。お酒の販売に加えてカフェスペースもあり、酒粕を用いたデザートや利き酒セットなんかも楽しめます。
ここで躊躇わず四合瓶を買って帰れるキャパシティがブロンプトンバッグの嬉しいところ。代表銘柄の男女川を買って帰りました。
そして帰路へ
景色の変わらなさと琵琶湖に匹敵する平坦道から屋外3本ローラーと化している霞ヶ浦りんりんロードに比べ、コンパクトで景色も立ち寄りスポットもある楽しい筑波山側のつくばりんりんロードですが、唯一の欠点が全く同じ道を自走して帰るしかないというところ。
可能ならケーブルカーで筑波山の景色を堪能して輪行で帰りたかったのですが、このあたりから土浦駅に戻るバス最終便は16時くらいだった&バス輪行可能だとしても筑波山帰りの観光客多過ぎて乗れない可能性大なので大人しく自走するしかありません。
西日に照らされた桜並木もたいへんに雅なんですけど、もう十分に桜を浴びているので満足しているもといもう飽きてるんですよね。しかも完全なる逆風。去年も同じ時間帯の帰り道は逆風だったのでもしかしてここはそういう風土なのか!?
とはいえ20km程度の平坦道なので急ぎさえしなければさほど辛くないのが救いです。細君も乗り慣れていないのでお尻が痛いと言いつつ体力的には余裕がありそうでした。
しかし何度来ても郷愁を感じる景色です。こういうところに住んでいたわけでもない…わけでもないんですけど、懐かしい感じがするのは日本人だからでしょうか。
日没を背に逆風の中ペダルを回し…18時頃に土浦駅にたどり着きました。往復44km、1日かけるポタリングとしてとても良い距離感。
土浦駅にて…注意点
帰り際の土浦駅にて、注意事項が一つ。冒頭で述べた改札内のサイクルラックおよび自転車レーンはサイクルトレイン利用者専用だそうです。よって通常の輪行者が改札内のこれらを利用することは許されません。
どういうことかというと…ここ土浦駅は駅構内に自転車をそのまま連れていけるのが特徴ですが、改札に入る側から見ると「自転車レーンがそのまま改札内に続いているように見える」&「改札内にサイクルラックがあるのであたかもそこで自転車を組立てたり畳んだりできるように見える」のです。
「ついにそのまま改札に入れるようになったんだなぁ」なんて思いながら全く違和感なく自転車を押して改札を過ぎ、ここで自転車を仕舞おうとしたら駅員に上記の説明を受け、もう一度改札を出て輪行フォームにして入り直すよう言われました。
事前に確認していなかった私が悪いのですが、さすがにこれはミスリード過ぎませんかね??常識的には駅構内に自転車を持ち込む時は輪行フォームにしてから、というのは当たり前ですが、土浦駅に限ってはそれが常識ではないので混乱の元だと思いました。
絶対同じミスをする人がいる(いるよね?)と思うので、あれだけ強い注意をしてくるのであればもっと分かりやすい案内をしてほしいところです。
春のつくばりんりんロードを走ってみて
昨年初夏のりんりんロードに続き桜のりんりんロードとなりましたが、もっと好きになりました。これほど桜を満喫しながら走れるサイクリングロードってなかなかないんじゃないですかね。
寄り道できるところが少ないと思っていましたが、サイクリングロード沿いにはないだけで調べてみると結構たくさんありますね。今回はこれでも時間的に断念した立ち寄りスポットが他にいくつもあるので、訪れる際には是非立ち寄りスポットの下調べをしておくのをおすすめします。
自転車シーズン開幕のお花見サイクリングでした!