山と自転車

登山や自転車に関することを綴っています

【登山×自転車】つくばりんりんロードポタと筑波山登山でめちゃくちゃリフレッシュしてきた

「週末は俺が出るからどっか遊びに行っといで」

はじまりはそんな上司の鶴の一声。とはいえ金曜夜は飲み会の予定があったので、いくつかストックしていた遊びプランのうち「①朝早起きしなくて良く②そこそこの運動になって③でもちゃんと時間がある時でないと出来ないプラン」を採択しました。

つくばりんりんロードは霞ヶ浦の方は昨年夏に走りましたが、筑波山方面、旧筑波鉄道ルートは走ったことがなく、また日本百名山にも数えられる筑波山も未登頂だったのでこの機会に落としておくことにしました。

単調とかつまらないとか言われてしまいがちなりんりんロードですが、個人的には今回走った筑波山側の道は大変気に入りました。関東平野のだだっ広さと誰もがイメージする「おばあちゃんの田舎」がそこにはありました。早くも夏本番にまた訪れようと決意しました。

www.mount-road.com

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つくばりんりんロードポタリング

自宅最寄りの立川駅からりんりんロードの起点の土浦駅までは約2時間半の道のりです。決して近くはないものの、朝9時に出ても昼前には到着できますし常磐線はずっと座っていられるので負担は少なめ。読書が捗ります。

ちなみに東京駅からは特急と在来線いずれも1本で行けますが、差額1020円で30分くらいしか変わりません。

相変わらずのサイクリストフレンドリーな土浦駅

1年ぶりのサイクリストフレンドリーな土浦駅。駅のホームから既に自転車歓迎のムーブ。

改札口を出るとすぐBianchiのロードバイクが展示されています。

通常駅構内では輪行解除することはできませんが、土浦駅は改札を出てすぐに輪行解除し構内を手押しで進むことができます。

霞ヶ浦方面と筑波山方面の分岐。このすぐ近くに輪行解除スペースまで用意されていて至れり尽くせり。

IKEAのDIMPAはブロンプトン用の最強輪行袋

今回は平坦40-50kmほどの走行距離&登山が入ってくるため、輪行の手軽さでブロンプトンとやってきました。以前利尻島を訪れた時と同様、登山靴でのサイクリングです。

以前はブロンプトン用の輪行袋はPEKOさんの輪行袋をメインに使っていましたが、最近はこればっかになってしまいました。そう、IKEAの輪行袋ことDIMPAです。あまりにもジャストフィットな上にショルダーまで付いていて、500円の割に意外と…いや、全然壊れない(飛行機輪行含めもう20回くらい使っています)のでコスパのバケモン。さすがに重量物用に作られてるわけじゃないのでショルダーは伸びてきてますが、それでも千切れる気配はまだありません。

輪行袋ってかぶせて口を縛って肩がけベルトを装着して……が意外と面倒じゃないですか。DIMPAだと入れてジップを閉じたら完了です。この手軽さは一度味わうと抜け出せなくなります。安いだけでなく実用性が高いのがおすすめポイント。

Amazonでも取り扱いがあるようです。若干割高ですが近くにIKEAがない方は交通費を加味すれば全然ありだと思います。

DIMPAは多少かさばるのが欠点です。圧縮はできますが面倒なのでわたしはいつもキャリアに適当に挟んでいます。

りんりんロードスタート

駅を出てすぐ、終始ブルーラインが引かれているので道を調べる必要がないのがGood!

ブルーラインと結構頻繁に設置されている看板により、道順だけでなく目的地までの距離も示されているので休憩のペースが作りやすいです。この距離表示を怠らない感じ、かなりサイクリスト目線で作られています。

スーパー平坦まっすぐな快走路が続きます。道路との交差で一時停止がある以外はほぼノンストップで進むことが出来ます。

傍らに広がるのは田園風景。遠くに見えるのが筑波山です。りんりんロードは終点の岩瀬駅までは40km、今回目的としている筑波山神社(=筑波山登山口)までは25kmの道のりです。

写真の印象以上に実際はだだっ広くて、広大な田んぼとその間の一本道しかありません。こういう田舎道は山梨の甲府盆地にはなかった景色です。味わい深い…

もちろんりんりんロードのすぐ傍らにも田んぼが広がっています。もう少し夏が近づいたら生き物観察が捗りそう。これ以上にのどかという言葉が合う場所があるでしょうか。

旧筑波鉄道の駅舎

りんりんロードは概ね5~10kmごとに休憩ポイントが設けられています。旧筑波鉄道の廃線跡を利用して作られたコースで、駅舎が休憩ポイントとして利用できるのが特徴です。

山梨の身延線の無人駅を思い出します。かつてはここに少両編成のかわいらしい電車が走っていたんだと思うと情緒があります。

ふと隣の道路に目を向けるとこれまたかわいらしいバス停が。筑波交通とかじゃなくてつくバス。最高のセンス。

15kmほど走るとだいぶ筑波山に近づいてきました。筑波山は男体山(向かって左)と女体山(向かって右)の二峰山。

りんりんロードモニュメント

筑波山登山

りんりんロードを途中で離脱し筑波神社を目指します。斜度7-10%の登りを2kmほど頑張ると観光案内所が見えてきます。

筑波山神社

遠目にも見えていた大鳥居。私は観光案内所から先は歩きましたが、この鳥居の先、神社の参道にも駐輪場がありました。

筑波山は登山よりも信仰の山として知られ荘厳な雰囲気です。

登山道

登山道は標高差500m、距離にして2.0kmほど。特殊な装備や技術は不要ですがしっかりした登山道なのでスニーカー以上の靴が望ましいです。

なんてさも登ったふうに言いましたが、今回はケーブルカーを使いました。到着が13時過ぎになり帰りの時間を逆算しての時短です。え?登山ブログでそれはありなのかって?

むしろこういう理由がないとケーブルカーに乗ることなんてないのでアリアリのアリです。

御幸ヶ原

わずか8分で男体山、女体山の中腹の御幸ヶ原に到着です。文明すごすぎ。

ほとんど田んぼなのがイイ。どうかこのままであってくれ。

まずは男体山へ向かいます。御幸ヶ原から300m。道が狭い上家族連れが多いのでなかなかに気を使います。

男体山

関東平野…どころか地球の丸さすら感じられそうなこの眺望です。

一面の田んぼの真ん中を走る緑の線。今日走ってきたりんりんロードの全体像です。

霞ヶ浦と土浦駅方面。360度パノラマではないので、霞ヶ浦の全体像は男体山からは見えませんでした。

続いて反対側の女体山を目指します。筑波山としてはこちらが最高峰になります(877m)

山頂付近で人だかり。御朱印でも並んでいるのかと思いきやなんと山頂に足を踏み入れる順番待ちだそうです。そういえばGWに登頂を断念して引き換えしたというツイートをいくつか見かけましたが、道も狭いしパッと見た感じ山頂のスペースも狭そうだったのでこうなってしまうんだろうなと。

個人的な感覚ですが、せっかく来たからにはと並ぶ気持ち以上に山に来てまで並んで暇つぶしにスマホをいじったりはしたくないので、瞬時に引き返すことにしました。眺望は御幸ヶ原と男体山で十分です。

女体山から見た男体山。

さて女体山から下山する方法ですが、女体山山頂を超えた先のコースで周回的に登山口に戻るか、ロープウェイを利用するか、御幸ヶ原まで戻りケーブルカーないし登山道を降りることになります。

女体山ロープウェイ乗り場まで下ってしまうとロープウェイを利用する以外降りる方法がないので注意です。自分の脚で降りるなら御幸ヶ原に戻るか女体山の山頂を越えて反対側のルートを使います。

筑波山登山コース 筑波山ケーブルカー&ロープウェイHP 筑波山登山コースより引用http://www.mt-tsukuba.com/?page_id=136

下りのケーブルカーが鬼の行列だったので御幸ヶ原コースで下山することにしました。道の雰囲気は丹沢大山に似ていて、70分とありましたが登山に慣れている人なら40分もあれば下りられると思います。

下山して自転車の元に戻ろうとしたら……バス停にも地獄のような行列が。ただの土曜日でこれじゃ繁忙期はどうなってしまうのか。帰りに人を乗せたバスとすれ違いましたが満員電車状態でした。自転車乗りじゃなくとも、土浦駅で電動自転車でもレンタルしてここまで自走する方がよっぽど良い体験になると思います。平地でラクだし。

CAFE 日升庵

そんな混雑を横目に優雅に自転車を走らせ、行きに見かけたカフェでチルタイムです。先の観光案内所のすぐ近くにあります。

アイスコーヒーとイチオシだというプリンです。縁側で涼んでいるような、そんな時間の流れ方。

帰路へ

帰りは来た道じゃつまらないので日升庵のご主人に聞いた道で帰ります。大鳥居の横の大通りを進みます。

この道は筑波スカイラインという道で、ずっと進むと勾配のキツい山道になるそうですが、そうなる前に下っていける道があるそうです。

この筑波温泉ホテルの看板が出てきたら右折し、駐車場の方に下ります。

ここからは田んぼが出てくるまでずっとダウンヒルです。結構勾配があるのでブロンプトンのブレーキで大丈夫なのか心配になるレベルでした。

しばらく下ると分岐。どちらを進んでも帰れますが、左は割と緩やか、右は短い経路でかつて石段があった旧参道なので斜度がキツいそうです。

今回は時間の兼ね合いで距離の短い旧参道の方から下りました。

田舎の真っ直ぐな下り坂、好き。ポニテの幼馴染を後ろに乗せて、アイスを咥えながら下りたい、そんな坂。後ろから撮ってもらった感じの写真ですがソロなので坂の上にカメラを置いてセルフタイマーを心のなかでカウントしながら撮りました。そうです、カメラを取りに戻らんといかんのです。

蝉時雨と蛙の輪唱が響いて、山の向こうには入道雲。どこからともなく風鈴の音が聴こえてくる。私はどんな季節よりも夏が好きなのですが、暑いのが好きなわけではなくそういう夏の情景が一番好きだからです。もうふた月もしたら、また来ようと思いました。

こういう景色にはnano.RIPE、激推しです。

日本家屋の立ち並ぶ住宅街。

田んぼを見るとつい生き物を探してしまいます。水田や渓流の生き物観察大好きです。水面をふと見たら

オタマジャクシ!カブトエビかと思ったら全部オタマジャクシ!

脚が生えてるやついた!!

というかさすがに居過ぎじゃない?オタマジャクシに埋め尽くされていると言っても過言ではないほどのオタマジャクシパラダイス。このカットだけでも50匹近く居ます。

筑波山リフレクション。

帰りは同じ道なので写真は撮っていませんが死ぬほど向かい風で気が狂いそうになりました。ブロンプトンにエアロバー付けたいなんて猟奇的な考えが浮かぶほどに、Mハンドルのアップライド姿勢のデメリットをモロに喰らいました。

ル・サイク土浦

帰り際は土浦駅構内にあるル・サイクさんへ。自宅近くのグリーンスプリングスにあるル・サイクはこじんまりしているのですが、ここはかなり店舗が大きく、ロードバイクからグラベル、E-Bikeにミニベロと品揃えが豊富で見ているだけで楽しい場所であります。

レンタサイクルもやっていて、1日借りると4000円ほどみたいです。レンタル用にBianchiのロードバイクがたくさん並んでいました。むしろBianchiのロード乗ってみたい。

レンタサイクルって空気入れ以上のことは出来ない分からない素人がテキトーにやっているところもあるのでこういう自転車専門店が貸し出してくれると安心ですね。良い自転車に乗れそうだし。

土浦駅は改札のすぐ手前まで自転車をそのまま持ち込むことができます。駅構内のタリーズ前にママチャリが停まっている光景は何度見ても慣れる気がしません。これもっと全国各地に広げてほしいなぁ。

感想

つくばりんりんロードについて

真夏の霞ヶ浦で苦しんだつくばりんりんロードでしたが、今回走った筑波山方面の道は個人的には大変素晴らしかったです。景色が変わらないとか立ち寄れるスポットやお店が少ないという点は霞ヶ浦と同様ですが、ここは「何もなさ」に価値があるんじゃないかと考えを改めました。視界いっぱいに広がる田園風景と果てなく続く一本道。現代の日本において、都市部から気軽に訪れられる範囲でこんな体験ができる場所は非常に少ないと思います。自分の故郷とぜんぜん違うのに何故か懐かしくて泣きそうになる。観光地化されていないことで、そんな日本の原風景が保たれている、そのことに価値があるのではないかと。

なんか大げさになってしまいましたが「田舎の夏」という言葉にときめきを感じる人は十分に訪れる価値があります。願わくば泊まりたいくらい。

筑波山について

標高こそ低いですが関東平野という立地もあり眺望は抜群です。ケーブルカーで超お手軽に眺望が楽しめる上、登山としても強度が低いので今回のような自転車ついでやナイトハイクなんかで登るのにも適していると思います。ただしその分人が多く、大半の人は登山に慣れていないので頂上直下では渋滞したり思うように進めないことは覚悟する必要があります。ケーブルカーもロープウェイも神社までのバスも気が滅入るほど混雑するので個人的には自走プランをおすすめします。

絶対夏にまた、癒やされにいきます!