山と自転車

登山や自転車に関することを綴っています

【自転車工房エコー訪問】〜tada車オーダー編②〜【クロモリロード】

いざ、自転車工房エコーへ

tada車オーダーを決めるまでの経緯はこちらです。

www.mount-road.com

土曜日の朝7時に新横浜から新幹線に乗って新大阪へ。自転車工房エコーの最寄り駅は兵庫県の三田駅で、ここまで電車で行くことはできましたが、新大阪から50kmないくらいの距離だったので自走することにしました。工房の隣は奥様が営む食事処があるというので、ちょうどお昼頃に着いて良い感じではないかと。

エコーまでは山に向かって進み続ける形になるので想定していたよりは大変な道のりでした。

しかし遂に念願のtada車オーナーになれる、その思いでペダルを回しました。

自転車工房エコー訪問

そしてようやくたどり着いた憧れの自転車工房エコー。憧れが高じてもはや本当にあったんだ…と感動したレベルです。

まだ午前中ということもあって先客はいませんでした。(これはこれで緊張)

花乃舎で昼食をいただく

早速インターホンを鳴らし、工房隣のカフェ「花乃舎」にお邪魔しました。冷房がキンキンに効いた空間に畳と座布団、先客がいなかったので独り占めです。

鹿肉丼をいただく。三田の山道の疲労が癒やされます。

店内にはチームジャージやイベントの写真たち。あとものすごくオシャレなジャージ。つむりさんのブログで見たやつだ…いいなあ。

神楽坂つむりさんコーナー。

縁側にはタープが張られていました。これがあると全然暑さが違うらしいです。そして食事を終えるといよいよ…

フレームビルダー 唯陸奥男さんと対面 

「暑いから中で話しましょう」と先程のカフェ内にて唯さんとご対面です。この日はこんなに時間割いてもらって良いんですかというくらい、ずっと唯さんと話をしていました。もちろんオーダーする自転車の仕様についての話をしましたが、8割は違う話をしていたと思います。私の住む山梨の話や三田の話、仕事の話や自転車にハマるまでの経緯の話、登山の話、どんな自転車が好きか、どんな乗り方をするか、などなど。

唯さんは非常に柔和な雰囲気を持っている方で、聞き上手で話し上手な方でした。tadaフレームをオーダーすることは決めていたことですが、実際にお会いしてみて、はるばる訪れて本当に良かったと思いました。どんな人が作ってくれるのかを知るというのはとても貴重です。

山梨から来た私もそれなりに遠方からのオーダーになると思っていましたが、過去には青森や沖縄から注文があったらしいです。「沖縄には2名のtada車オーナーがいます」と。さらにオーストラリアから注文しに来た人もいるということで、ぶったまげた。

工房見学

話をしながら工房内を見学させてもらいました。Twitterのタグ検索でしか見たことのなかったtada車がたくさん。例えるなら雷鳥の群れに遭遇したような気分です。

こちらは唯さん自身が所有する唯一のディスクブレーキ車で唯一のグラデーション塗装車とのこと。かっこいい…

こちらは競技用tada車。

なにやら複雑な形のフレームをしたミニベロロード。ビアンキを思わせるtada車。

こちらは買い物用に作ったという積載量強めのtada車。

tada車が生まれるところ。自転車ができるまでの過程を見たのはこれが初めてでした。

棚に入っているパイプ達がフレームになる「素」。自転車のフレームは組む前はただの鉄パイプにしか見えません。言われてみれば当たり前だけれど、なんだか感慨深かった。

クロモリフレームといえばラグ。アルミとカーボンの自転車にしか乗ったことがないから馴染みがありません。これが自転車の部品だなんて普通はわからないだろうなぁ…。

製作中のフレーム。塗装前の組み立てほやほやの状態。これももちろん初めて見た。

頂いた名刺。

こちらから伝えたこと

・SRAM etap AXS組のディスクロード
・用途は基本ロングライドだが、スピード重視のレーシーな感じ
・キャリア装着はしない
・現在のバイク(TREK DOMANE SL5)がエンデュランスロードで、乗り心地は良いがやや反応のクイックさに欠けるのが気になっている
・アルミロードのような踏んだ瞬間に進むような、カチッとした乗り心地が欲しい

ジオメトリに関して数字で詰められるほどの知識は私にはないので、こういうバイクにしたい、という希望をなるべく具体的に伝えられるよう心がけました。

レースには出ないけれど、初めてロードバイクに乗った時に感じたスピード感が原点にあり、ロングライドも観光でゆったり、というよりは目的地までは巡航し続けることが多いので、上記のような注文をしました。

決まったこと

・フロントフォーク:ワンバイエス カーボンフォーク・ブレーキ:油圧ディスクブレーキ
・ケーブル:外装化
・コンポーネント:SRAM etap AXS 2X HRD
・チューブ径:1-1/8
・シートポスト径:27.2mm
・BB:BSA(JIS)68mmねじ切り
・トップチューブ長は現在のバイクの540mm→530mmへ
・ホリゾンタルフレーム
・曲げシートステイ
・ボトルケージ穴はなるべく下の方に

+α

ディスクブレーキはリムブレーキに比べ足回りの剛性が求められる結果、同じグレード・仕様でも300~400g程度重量増になるということで、重量面からフロントフォークはカーボンが良いと提案していただき、一緒に注文することにしました。

ケーブルは自分で組むためメンテナンス性を重視して外装としました。見た目的にはフレーム内部を通す方がスタイリッシュですが、組む際の手間やフレームに穴を空けることで水の侵入が増えるというデメリットがあります。電動ワイヤレスコンポのSRAM etap AXSではシフトワイヤーが不要で油圧ブレーキのオイルラインのみを考えれば良いので、外装にすることにしました。ただしトップチューブにフレームバッグを付ける際に干渉しないよう、ダウンチューブ下に這わせてもらうことにしました。

トップチューブ長は上記の注文を受けて唯さんが提案してくれました。ホリゾンタルフレームと曲げシートステイは自分の中のクロモリロードのイメージ的に絶対譲れないポイントだったのでその通り伝えています。フレームバッグとボトルを両立させたいのでボトルケージをなるべくBB寄りに取り付けられるようにもお願いしました。

あとはフレームカラーです。iPadで作成したイメージ図をもとに、色見本を見せていただきあれこれ考えていたものの、上手く色が決められませんでした。色は後日イメージに沿うものを送ることにしてこの日には決めていません(過去にはレッドブルの缶を持ってきて、この色にして欲しいと注文した人もいたとか)。最終的に塗装に入る段階までに決まれば良いですよとのことだったので、ゆっくり考えることにしました。その他、遊び心の細かい装飾に関していくつか提案をいただき決めていきました。

現在は4台ほどバックオーダーを抱えているとのことで、おそらく年内には完成するとのことでした。早ければ11月頃とおっしゃっていたので、高確率でコンポーネント待ち(5月に注文したSRAM FORCE etap AXS 2X HRDは12月入荷予定…)になるまさかの事態です。

あとはtada車完成に向け、勉強しながらパーツを揃えていきます。

 

to be continued...

追記 完成しました!

www.mount-road.com

↓完成車のレビュー

www.mount-road.com

↓完成までの作業一覧です。

www.mount-road.com

www.mount-road.com

www.mount-road.com

www.mount-road.com

www.mount-road.com

www.mount-road.com