山と自転車

登山や自転車に関することを綴っています

【SRAM FORCE etap AXS】リアディレイラーがトップに入らない話。12速化=12✕2=24段変速ではなかった!?

結論:「SRAM etap」はインナー・トップは出来ません!!

この記事で伝えたいことはこれが全てです。同じ症状に悩む人はもうブラウザを閉じてもらって構いません。

一応経緯を…

2022年末、FORCE etap AXS組の念願のtada車バラ完を達成したのですが、実はインナー・トップの組み合わせのみできていませんでした。

www.mount-road.com

最初のうちはとりあえず組んだ達成感で目を背けていましたが、SRAM etap AXSはトップ10Tが実現したことによるギア比の守備範囲が広がったのが大きな魅力だったわけで(私のフロント46/33T✕リア10-33Tの守備範囲はギア比1.0-4.6)、それが1段使えないというのは勿体ないなと思うようになりました。

自分の場合よく使うところを分析した結果、ギア比は1.0-3.8くらいあれば十分で、特にギア比2.7-3.5辺りを非常によく使います。

そこでインナー33Tの時、10-33Tカセットによりギア比1.0-3.3をカバーできるため、多くのシーンでフロントはインナー固定でリアの変速のみ「なんちゃってフロントシングル」的な使い方ができると思っていました。トップひとつ手前の11Tでは守備範囲は1.0-3.0で、これではさすがに踏み足りません。それに従来のshimano11速ではフロント34T✕リア11-34Tでは1.0からほぼ3.0と、せっかくトップ10Tがあるのに同じになってしまうではないか!

ということで「リアディレイラー トップに入らない」「SRAM リアディレイラー調整」「SRAM etap トップに入らない」等々、思いつく限りの検索を行いましたが…

「SRAM etap AXSでフロントインナーのとき、リアディレイラーがトップに入らない現象の直し方」

という一番欲しい情報は手に入りませんでした。ちなみに私の場合の症状は下記の通り。

【症状】

①フロントディレイラーがアウターの時

→リアディレイラーはトップ10Tを含め、全て動作します

②フロントディレイラーがインナーの時

→リアディレイラーはトップを除く、11Tから33Tの範囲でのみ動作します。11Tの状態でリアディレイラーをシフトアップさせると、AXSボタンが赤と緑に交互に光るのみで動作しません。

③アウター✕トップの状態でフロントディレイラーをインナーに落とす

→リアディレイラーのAXSボタンが赤く点滅し、フロントディレイラーの動作と連動するようにして1段シフトダウンします(アウター✕11Tの状態になります)

④ ③の状態でフロントディレイラーをアウターにシフトする

→リアディレイラーは動かず、インナー✕11Tの状態になります。

⑤アプリからetap AXSの設定を変える

ENHANCED MODEをOFFにした状態、およびONにしてCompensating、Sequential、いずれのモードでも上記の挙動は同じでした。

 

これは困り果てて購入元のロードバイクショップコグスさんに問い合わせのメールを送った際にまとめたものです。

自分で言葉を纏めていて改めて思ったのは、アウタートップが入る以上「物理的な可動範囲の問題ではなさそう」ということと「上記の③の挙動を見るに、機械の方で制御されているような気がする」ということでした。

そこで今まで調べてなかったキーワードを試しに検索に打ち込んでみると…

あ゛あ゛ん!?

SRAM公式マニュアルより

http://intermax.co.jp/pdf/SRAM_eTap_AXS_C_FAQ_jp.pdf

ファーwww

気持ち良いほどの1発K.O.です。

先のインナー固定で1.0-3.3だの、なんちゃってフロントシングルだのは全てなかったことにします。良かったこととしてはやはり私は間違ってなかった(組み付けを)ということ、悪かったこととしてはインナー固定でほぼOK論は無に帰したということです。

ということですので、SRAM etap AXSを導入予定の方はインナートップがないことを留意してください。

参考に、過去の作業一覧。

www.mount-road.com

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