
転職に伴い再び湘南エリアに移住したのでそのレビューを兼ねた雑多なサイクリング記事です。
ラーメンを目指してコースを作る
ようやく家も片付いて自転車に乗る時間ができたのでとりあえず100km走るか、ということで西湘エリアを走ってきました。湘南エリアは江の島や鎌倉を中心に、三浦半島や海沿いの134号線など基本的にどこを走っても景勝地だらけで何も考えず海の方を走ってさえいれば気持ちよく楽しく走れる、自転車乗りにとっては楽園のようなエリアです。
なんですが「ただ走るだけの100km」はつらいので目標を設定します。そう、コースに困ったらラーメンを目指せというライフハックです。
職場のおっちゃんに湘南エリアのローカルラーメンを聞いて、一番気になったのが今回目的地にした花水ラオシャンというタンメンのお店でした。また平塚にある湘南平という場所が景色が良いと聞いていたので一緒に回ることにしました。
コース概要
鵠沼海岸から134号線を西に進み、平塚の花水ラオシャンで食事を摂り1号線で小田原方面に向かいます。足柄の開成町にある瀬戸酒造を訪ね、帰りに湘南平で夕暮れの景色を見て帰るという景勝地盛り合わせセットです。

鵠沼海岸へ

湘南エリアといえば何と言っても海海海というのが一般的なイメージだと思いますが、実はかなりバリエーションに富んだエリアです。私の住む藤沢市は大部分が湘南エリアでも内陸担当なので、普通に山梨と見間違う程度には田園風景があったりします。
せっかくなら海沿いに住むという説もあったのですが、東に行けば横浜、西に行けば丹沢、南に行けば海、と対応力の高い内陸部も住むのには非常にオススメできるエリアです。


内陸とはいえ以前住んでいた立川や山梨と比べれば別格に海近なので、自宅を出て45分で海に出られるようになりました。最近は沖縄や瀬戸内海の美しいグラデーションの海ばかり見ていましたが、湘南の海もまた違った魅力があるというもんです。
家飛び出して1時間足らずで海にこられるのは良いことだ。人多いしキレイな海でもないけど、それでも良いもんだ。 pic.twitter.com/GaunRZjOUr
— 上社i@山と自転車のひと (@kamiyashiro_i) July 20, 2025
134号線を走る

湘南エリアの海沿いをなぞるのが134号線。湘南を象徴する道の一つ。シーズン問わず土日祝日は車じゃ走れたもんじゃありませんが、自転車にとっては平坦で比較的道幅も広く快適に走れます。鵠沼海岸より西は防風林により海沿いを走る感が乏しいですが、より東側の江の島〜三浦半島にかけてはベストルートです。

今回の目的地その1、花水ラオシャンへ行くにはこの虹ケ浜という交差点を内陸側に入っていきます。

ここからは自転車で10分ほど


この地元の商店街の中にひっそり佇むのが花水ラオシャンです。

この日は14時半頃に到着し時間をずらしたつもりでしたが、10組弱くらいの列がありました。家族ぐるみで経営しているお店で席数もそれほど多くないので40分ほど並びました。

特筆すべきはこの一昔前な価格帯。タンメンと餃子で1000円を切ります。

店内は昔ながらの町の中華料理屋という雰囲気。お店の子どもと思われる高校生くらいの少年が配膳してくれました。

そしてこちらがわかめタンメンです。透き通るような塩スープですが主張しすぎない酸味が効いていて独特な味わいです。麺はラーメンというよりそうめんのような細く柔らかい麺です。

餃子とともにいただきました。よくあるこの見た目のラーメンはあっさりし過ぎていて物足りなく感じるのですが、酸味が非常に良い仕事をしていました。勧めてくれたおっちゃんが言ってた通り、やたら癖になる味わいです。口コミでは麺の量が中盛りでも多すぎるという意見がありましたが、ラーメンライドとしては中盛り以上で良いと思います。

そしてこのタンメンの味わい方、味変です。ラー油や酢を入れることで酸辣湯麺のようなさらに食べごたえのある味に変化します。いやーここは間違いなくリピート、というか通いますね。また夏のライドは塩分補給、熱中症予防という名目で躊躇うことなくスープがまくれるのがGoodです。飲了。
小田原・足柄へ
自宅からラオシャンまで25km弱だったので平時の50kmエクササイズライドならこれで帰れば十分そうです。が、今日は100kmのライドなので国道1号線でさらに西の小田原方面へ進みます。

小田原に入ったりで北上し開成町の瀬戸酒造を目指します。つい先程まで海沿いの湘南サーフな雰囲気だったのに、内陸に5kmも走ればこの通り、一気にぼくのなつやすみに様変わりします。


川遊びをする家族連れ、腰まで浸かるアユ釣り師に、山々から蝉時雨。山梨時代に大好きだったこんな景色がまさか海ライドと同時に見られるとは…神奈川西部のポテンシャルは計り知れません。
開成町 瀬戸酒造
最初に湘南に住んでいた頃、藤沢の酒屋で偶然出会った「月が綺麗ですね」という洒落た日本酒がありました。香り高くすっきりとしていながら米の旨味が感じられる非常に好みのお酒で、一度酒造を訪ねてみたいとずっと思っていたのが遂に叶いました。



こちらは販売所。この酒造の一升瓶、初めてみました。お店の方も非常に丁寧に案内してくださり、知識がなくとも面白いと思います。個人的には愛山という酒米で仕込んだFly me to the moonという銘柄。これは近日中に車で来て買わねばならないと思います。

こちらの古民家、庭の方から中に入ることができ

屋内や縁側で休憩したり、瀬戸酒造のお酒をいただくことができます。

こちらは仕込み水。神奈川県にあまり日本酒造りのイメージはないかもしれませんが、神奈川西部は結構日本酒造りが盛んです。このあたりの水の性質は静岡県に近い軟水で上質な吟醸酒が作れるそうです。

こちらが試飲コーナー。手前の日本酒の販売所で500円でコインを購入するシステム。どうせ自転車で来ても飲めないと分かってはいましたが…このお預けはなかなか堪えましたね…
とはいえ公共交通機関で来るのはちょっと現実的ではないので、縁側で自然に包まれて日本酒をいただくためには細君と一緒に来なければなりません。


こちらに上がっていただくことも可能。いや、このおあずけは日本酒好きにはきっついものがあります。一応小田急小田原線の開成駅が最寄り(3.1km)なので公共交通機関で来ることも可能ではありますが、田舎の徒歩3キロって体感的に都会で10km歩くのと同じくらいのしんどさがあるんですよね…
湘南の日没を見る
瀬戸酒造を17時過ぎに出て、帰路につきつつ最後の目的地である湘南平を目指します。
湘南平は平塚市、大磯の海沿いからすぐのところにある丘のような場所です。標高はさほどありませんがこの辺りは平坦なので十分パノラマビューが楽しめるそうです。

1号線を途中で曲がり、青看板に従って進んでいきます。
激坂!

写真で伝わるでしょうか…てっぺんまでの距離はわずか3km程度ですが最初から最後まで激坂と言っていい傾斜でした。ガーミンは常に12-13%程度を表示し、最大斜度は17%に達しこれはもう少しで前輪が浮く斜度であります。

しまなみ海道の亀老山。あれを2.5倍に濃縮した感じです。車で来る人のほうが圧倒的に多いので何してんだろう感はより強く味わえます。
湘南平


なんとか日没間際のマジックアワーまでに山頂にたどり着きました。まずは北の丹沢方面。きれいな三角形の山は大山です。

反対を振り返ると太平洋の水平線。

西には富士山がそびえ、伊豆半島に続く海岸線が広がります。

平塚〜茅ヶ崎方面の町並み

江の島方面

たっぷり日没の湘南を堪能し帰路へ。自宅の藤沢までは1号線で青看板に従っていれば良いので走りやすいです。平塚市、茅ヶ崎市は少し内陸に入れば山と川、日本の原風景が味わえてお得感がありますね。
ライド記録というよりスポット紹介になってしまいましたが、自転車乗りにとっての湘南エリアの魅力が伝われば幸い。