山と自転車

登山や自転車をはじめとした多趣味ブログ

【しまなみ海道】しまなみスオイチ① しまなみ海道ツーリング編 2025.05.02

瀬戸内海に行きたい。

この思いがついに爆発したので旅をすることにしました。休んで良いかは事後承認、否と言われれば戦争も辞さない覚悟でしたが、なんとかなりました。

しまなみスオイチ計画

フェリーは無限大の可能性を秘めている

職業柄11連休などという白昼夢とは露ほどにも縁がなく、それどころかカレンダー通りの休みもない私なので有休を1日使い5/2-5/4の2泊3日で計画を立てました。

昨年夏に納車したTyrell FSXをしまなみ海道に連れていくというのを中心にプランを考えていました。いつぞやのようにとびしま海道を組み合わせるか、またまた小豆島に立ち寄るか…。

そうしてGoogleマップを眺めていたら気づいたんですよね、松山から出ているフェリーの航路に。

あれ、もしかして周防大島に行けたりする??

具体的プラン

day0 仕事終わりに東京→福山(day1午前の新幹線が取れなかったので前泊)

day1 福山→尾道→しまなみ海道ツーリング→今治から輪行で松山へ(宿泊)

day2 松山三津浜港からフェリーで周防大島伊保田港へ→時計回りに半周(宿泊)

day3 残り半周でスオイチ→三津浜港へ戻り松山空港まで自走→羽田、自宅へ

福山前泊は初めてやりましたが朝のんびりできて良いプランでした。GW期間でも4000円で泊まれましたし。

松山←→周防大島間の移動

今治から松山までは特急を使って40分ほど、本数も地方としては多く終電も遅いので(1時間に1-2本)しまなみ完走が多少遅くなっても問題なありません。

松山からのフェリーは三津浜港(松山)→伊保田港(周防大島)→柳井港(山口県本土)の航路で、日中走る前提ならば周防大島に渡るフェリーは実質的に9:40発の1本に限られるので、なるべく朝楽できるように松山駅周辺ではなく三津浜港近くの宿を取りました。(といっても松山駅→三津浜港は4.5kmくらいです)

帰りも島半周してから帰るとすれば13:45初か19:05発の2択。day2, day3の2日間で周防大島を一周するので1日あたり走るのは50kmほど。すると13:45便には余裕を持って乗れるだろうと判断しました。

遠すぎる山口県

周防大島から東京に帰る場合①周防大島から山口県本土に渡ってすぐの大畠駅から電車で帰る②飛行機で帰る、両方の選択肢があります。

が、山口県の西の方とはもはや九州に等しくクッソ遠いので、①大畠駅→立川駅までは7時間かかります。血栓症になっちまう!ということで②をチョイス。松山空港の他に広島空港や山口宇部空港という選択肢がありますが、上記フェリーの接続に問題がないのであれば松山空港が一番らくだと思います。近いので。

しまなみスオイチ しまなみ海道編

定時で職場を飛び出して

例によって生じた夕方の急な仕事案件。できる限り申し訳ない顔と声を作り上司と後輩に丸投げし自宅を飛び出しました。

朝イチの新幹線も良いですが、仕事終わりに夜出発する新幹線も旅感あって良いですね。久々なのでサンライズ瀬戸に乗ったときみたいな高揚感を覚えました。

旅の装備

今回の旅の装備。いつものCarradiceのクソデカサドルバッグで、背中にはカメラしか背負わないスタイル。

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青いスタッフバッグに換えのTシャツと靴下や下着類。いつものように脱いだ服を洗って次の日の服にする、荷物を最小限にする手法です。加えて今回は初の試みで、現地で思い立ったら釣りができるようにコンパクトな竿とリール、ジグヘッド+ワームを持っていきました。

JR尾道駅

10時過ぎ頃、尾道駅に降り立ちます。

何度来ても良いこの景色。ついにTyrellの生まれ故郷ともいうべき瀬戸内海に連れてくることが出来ました。

よく見るとともりんが一緒です(ニチャア

相棒はおなじみフリー素材ニキ。15年前から履いている高校の部活ジャージという狂気での参戦。そして右足の巻き込み防止は日本酒を買ったときの緩衝材。

ほんとブレないね

思いついた時天才かと思った

しまなみ海道スタート

向島の渡し船。GWだけあって観光客で賑わいます。

ああこの色。この海の色。帰ってきたなあって感じです。

何度来てもここはスルー不可避

ニキのオタクブラック号とともに。最近直前まで天気予報を見ないというルーティンが功を奏しているのか、ここぞの場面で晴れを引けるようになってきました。

ようやく連れてこられましたという感じです。FSXのこのカラーは空と瀬戸内海の海の色をイメージして選びました。

ハンドルから前に突き出しているのは360度カメラ、Insta360X4です。あまりに簡単に良い映像が撮れるので重宝しています。

あまりに気を抜いて走っていたら因島大橋へ曲がるのを忘れて引き換えしたの図。ただし、因島大橋を過ぎると一気に観光客が減ってプライベートビーチ的な雰囲気の道が続くのでちょっと寄り道推奨。

何度走っても面白い構造だと感動する因島大橋。上を車が走り、骨組みのなかを自転車が走ります。

youtu.be

余談ですがより雰囲気を伝えられるように動画を併用すべくYouTubeを開設しました!といっても動画単独で楽しめるYouTuber的な動画ではなく、現地で撮った短めの動画を埋め込んでいく予定です。

山の山頂の動画など、過去記事にも適宜追加しているのでよろしければ見直してみてください!

この海のグラデーションってどうして生まれるんでしょうね。地元近くだった湘南の海ではこうはいきません。

因島サイクルラボシリウス

因島大橋を渡ってすぐ左手、見慣れないショップを発見。聞けば2年前くらいにオープンしたとのこと。

もはやまだ何もしていませんがとりあえずコーヒーで一服。ジークアクスが流れていたのでつい長居してしまいました。

エイド早すぎww

冗談ではないっ

菓子処中島

3年前の同じ時期に一人しまなみツーリングをした時に一番感動したはっさく大福、再び。

柔らくしっとりした大福の生地にはっさくのみずみずしい果汁のマリアージュ。これは全人類必食。和菓子史に残る最高傑作。

・・・(無言でポージング)

1MB(ムダバイト)

大山神社

ここも何度来てもスルー不可避。14%の激坂を経て

FSX入魂の儀。新車を買ったら乗鞍としまなみへ。私流の入魂の儀式です。

自転車とともに鳥居をくぐって安全を祈願する、世にも珍しい神社です。

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しまなみジャージはデザインが新しくなっており、より洗練された印象でカッコよくなっていました。

何度でも買えるように…さ

次に買うジャージはMyGO!!!!!と決めている

しまなみドルチェ

続いてのエイド。写真だとただの好天なんですけど、この日は謎に終始8m/sくらい完全なる向かい風で景色以外は地獄的コンディションだったんですよね。

ですから頻回のエイドを要するのも仕方ないというもの。伯方の塩アイスも必食の儀。

・・・(無言でポージング)

しまなみドルチェといえば紗希さんの色紙。これを見なきゃ始まらねぇってもんです。

しまなみロマン

生口島はこれが楽しみしまなみロマン。以前のGWでは混雑で断念しましたが今回は到着が遅すぎて(15時前くらい)ガラガラでした。感謝感謝。

ところで、注文を取りに来た店員さんが高校生くらいでお店の子っぽい雰囲気だったのですが、そういえば4年前に来た時小学生くらいの子どもが接客していたような気がします。

もしかして…あのときの子どもが成長した…?

いや、さすがにデカくなりすぎでしょw

でも当時小6だったとしてももう高校生だぞ

おれたちは何か成長しただろうか・・・

…スゥッ(天に召される音)

最近経年劣化していくだけの年齢に突入し始めたからか、子どもや若者の成長を日々色々な場面で実感します。アニメを見ていても子どもが成長しながら頑張っている姿を見るのは沁みるものがあります。

alu.jp

サイクリストの聖地碑

やはりド定番な上に何度も来ているけれどスルーできない。それだけの魅力がある場所ってことです。爆風で雲がどんどん吹き飛ばされていってもはや快晴で最高の景色です。

こんな景色を見ながら昼寝、最高じゃないですか。

マリンオアシス伯方

続いてのエイドは伯方の塩ソフトのマリンオアシス伯方。今回ここに寄ったのはソフトクリームともう一つ。

ここの石段の周囲が良い釣りポイントと聞いていたのでRIDE&FISH実践のためでした!釣れませんでしたが夕マズメが近い時刻だったのでもう少し粘ればワンチャンあった気がします。あとこういう藻がたくさんあるところではアオリイカが釣れるらしいです。

伯方島→大島の橋

こここんな良かったっけ?

めちゃくちゃ良い景色

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今まで全然意識しなかったけれどここの景色がすごく良かったんですよね。この時点で17時を過ぎていましたが、今までこの時間に通過することはなかったので西日の感じが良かったのかも。

渦潮

そして大島にて、これまた今までまじまじ見たことのない見事な渦潮を見ました。

水面が複雑怪奇に乱流していて、浅瀬の川のように段差が生まれていました。

至るところにまるで台風のこどものような渦潮が。何気に初めて見ましたが非常に感動しました。夢中でシャッターを切りましたがよく考えたらこれこそ動画にしとけ案件ですよね。

夕刻の亀老山展望台ヒルクライム

この日は前半の舐めプが効いてなんと時刻は18時20分頃。冷静に計算すると今治発19:48の電車に乗れないと流石に色々と支障をきたすことが判明しにわかに急ぎ始めていました。しかし!

この天気この時間の亀老山スルーはないよなぁ

結局登ることになるんや…!

スタートの時点では今回はゆるポタだから亀老山はスルーで、と協議していたのですが意図せず亀老山展望台から夕焼けを見られるというチャンスが目前にあっては登らないわけにはいきません。この時間にここにいる事自体滅多にないことですから。

ということで気が狂いそうになりながら貧脚に必死に鞭打って登って見たこの景色!!!!!どうですか!!!!!

この景色の写真は世に数あれど、これだけのコンディションのものは私は見たことがありません!登る辛さなど一瞬で報われてしまうこの景色!

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言葉を失いました。生きていて良かった。

ヒコーキ雲がまた良い味出してるんですよね。

夕刻の来島海峡大橋

感動に包まれながら時は流れ、亀老山下山時点であと50分で輪行モードにした上で今治駅ホームにいなければならなくなりました。距離的には残り15kmくらいなので余裕…と思いきや向かい風爆風のコンディション+亀老山でやられた脚にはギリギリのチャレンジです。

そんな最後の最後必死にペダルを回し帳尻を合わせようと奔走していた時の景色です。ああ、もうこれが見られるならすべてどうでもいいやぁ…

19時を回っていることもあり他に誰もいません。三途の川を渡っているんじゃないかというくらいこれが現実なのか分からなくなる景色でした。

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今治→松山→三津浜へ

間に合わず爆散したフラグを立てつつも、先日AACRを完走した脚の持ち主の我々。自転車乗りの意地を見せ、結果的には特急発車の8分前に今治駅に到着しました。弱虫ペダルよろしくちょくちょく先頭を入れ替えて引き合いながらのチームプレイです。

注意点としては今治駅も松山駅も交通系ICは使えないので注意が必要です。なんなら確か現金だけだったような…その後切符を紛失して買い直すくらいには急いでいたのであやふやですが…。

松山駅から輪行解除せず歩いて行けるくらいのところにスーパー銭湯の喜助の湯があるのでこちらで風呂を済ませたのちタクシーで下記ホテルに移動しました。

ホテルたいよう農園古三津

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とりあえずいつも通り楽天トラベルで安い順に並び替えて探したこのたいよう農園ですが、翌日周防大島に向かうフェリー乗り場の三津浜港まで自転車で10分程の好立地で8900円で朝夕付きというGWとしては破格のホテルでした。

夕食には100%間に合わないことが確定した亀老山展望台にてホテルに連絡を入れると、お弁当にしておきましょうか?という神対応。建物内も綺麗で素晴らしかったです。

そしてその名の通り農場も経営しているそうで…朝食もただのビジホの朝ご飯というクオリティは明らかに超えていました。自転車旅の朝、バイキング形式はありがたい限り。

しまなみスオイチ、しまなみ海道編でした!

スオイチ編はこちら↓

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